本日は、前回お話したFELT Z25の、ポジション変更と、タイヤの「パナレーサー、グラベルキング」の確認のため、お馴染みの筑波ルートで土浦までのオーバーセンチュリーライドを行いました。

とにかく気が早いので、5:00には出発します。
ようやく白みかけた程度ですね。


鬼怒川自転車道を走っていて、一時間ほどするとようやく、薄ぼんやりしたやる気がないような日差しの朝日がのっそりと霞の向こうから現れました。


とりあえず、タイヤの印象から行きます。
一応タイヤとスプロケは慣らし走行をしておいたので、軽快に走ります。
このグラベルキングというタイヤは、とにかく当たりが柔らかく、不快な振動をかなり吸収してくれます。
やや太めのタイヤだから重いだろうと勝手に想像していましたが、他の23Cのタイヤに比べて、若干重いかなという程度で、軽快にに回ってくれます。

FELTはもともと乗り心地の良いバイクでしたが、サドルもクッションの厚いセラSMPのTRKストライクというコンフォートなものにしてることもあり、タイヤとの相乗効果で、荒れた路面でもスムーズにいなしてくれます。
この振動特性は、疲労の蓄積が少なくて済むので、距離が伸びるほど有難い特性だと思います。
単純にコンフォート性だけなら、WAZOOのクロモリフレームに28Cのタイヤを履かせたモノの方が良かったと思いますが、このFELTは、ロードバイクの持っている軽快性を最大限損なうことなく、快適性を実現できた事の意義は大きいと思います。

無論ポジションの変更が効果的に効いていることも、パフォーマンスが向上している大きな要素だと思います。
このハンドルを前につき出して「お辞儀乗り」するポジションは、2013年の秋頃から試していたのですが、ちょうどモチベーションが落ちていて、昨年は体の故障屋やウェイトの増加もあり、はっきりと効果が出なかったわけですが、昨年6月から距離を乗り込んで、ようやく形になってきたようです。
キモは、ペダリングで「クランク外周の15時から19時のゾーンにパワーをかける」に有ります

さて、調子も良く、7:15ころいつもの岩瀬駅につきました。
いつも見ている桜の「ソメイヨシノ」のつぼみも、いよいよという感じです。


特に飛ばしたわけではなかったのですが、予定より早く筑波登山道入口までつきました。


この花は梅?早咲きの桜ですか?

動かないものと口に入らないものの知識はとんと疎く、おまけにロマンもないので、モテない独身オジサンなんでしょうな(苦笑)。

順調に土浦まで行ってしまいましたので、これもいつも寄るマックで休憩です。

ここのハンバーガー類は嫌いですが、デザート類は結構好きなんです。

10:15ころマックを出て、実は今回の目的であるレストランに向かいます。
つくば市下大島というところで国道125号線沿いにある「和風レストラン キャニオン」さんです

某車雑誌で知ったのですが、オーナーさんが旧車好きで、お客さんもコダワリの旧車に乗った方が多く訪れる有名店です。

このお店の看板車がこれです

日産スカイラインのR31型のGTSですね。

これは僕が免許を取った頃の車で、R31型は、スカイラインとしては久しぶりに直列6気筒の4バルブエンジンが乗るという噂で注目を受けていたのですが、発表当時はまるで地味な「旦那仕様」の4ドアしかなく、「今度こそGTRが復活するぞ」と大きな期待をしていたユーザーをがっかりさせた型でした。
エンジンもパワーはともかくレスポンスが悪く、およそスポーティとは言い難かった事も輪をかけて評判が悪い理由でした。
「ローレルと何処が違うんじゃい!」と当時憤慨したのを思い出しました。
途中から2ドアのクーペボディと、セラミックタービンでレスポンスをよくした(初期のRB20DETのトロさは、コンピューターのセッティングが悪かったという話)GTSが追加されました。
更にモデル後半に、当時行われていたツーリングカーの「グループA」のレースのために特別にチューニングしてホロモゲートを受けた「GTS-R」が限定生産されて、スカイラインとしては、KPGC10の「GTR」が49連勝の後、マツダサバンナRX3に50連勝を阻まれて以来の、ツーリングカーの勝利を得たのでした。
ああっ!この話をし出すと止まりませんね(笑)

このGTSは若オーナーが乗られている車で、この手の話をいろいろさせていただきましたが、やはり止まらない止まらない!(笑)。
席に座ってこの車を眺めているだけで、もうお腹がいっぱい夢いっぱいになりそうです(笑)

以前、当ブログで交流のあった「ともさん」もスカイラインが好きでしたから、これを見たらやはり話が止まらなくなったでしょうね。
ともさん、お元気にしておられるでしょうか?

さて肝心の「メニュー」ですが、「和風」とありますが、内容は真疑いもなく「昔からの正統派洋食屋さん」のメニューで、目玉焼きとベーコンをのせて、デミグラスソースのかかった「ジャーマンハンバーグ」を頼みます。

このハンバーグが実に美味しく、本当に「洋食屋さんのハンバーグ」のお味でした。
しっかと、丁寧に作られた料理とは、こういうものだという「見本」のようなお料理で、小さいお子さんがおられる方など、お子さんに「ファミレス」や「マック」等の紛い物で味覚を破壊させることなど、ただちにお辞めになって、こういった本物の料理で「食育」して欲しいと思います。

本当はもっとゆっくりしたかったのですが、後髪を惹かれるように11:45ころ帰路に着きます。
帰路は追い風で順調でしたが、真壁の市街地を出た所で事件は起きました。
「バシュッ」と轟音が響いてい、瞬間に後輪がパンクしてしまいました。
えーっ!、パンク為難いと言うから導入したグラベルキングなのに、「そおなのおー!」です(笑)。

さっとタイヤを見たところ、別に異常はなかったので、これはチューブが擦れたからかなと思い、とりあえず修理をして走行し出したら、また「バシュー!」です。
今度は何事かとチューブを取り出したら、修理した横が裂けています。
やはり「R-AIR」は薄いからダメなのかなと、スペアの分厚いゴムの重いチューブに取り替えて走り出したら、またまた「バシュー!」??????。

もう完全に頭がパニック状態で、予備チューブもあと一本しかないので、念のため修理して舐めて、空気を入れていたら発見しました!

タイヤのトレットに20mm近い、まるでカッターで切り込みを入れたような鋭利な亀裂が見えていました。
あまりに綺麗にタイヤが切れていたので、空気を入れなければわからなかったんですね。
「チックショー!」と悔しがっても後の祭りです。
これはタイヤの耐パンク性能がどうという問題ではなく、かなり鋭利な金属片か、本当にカッターの刃でも踏んだような感じでした。
もう運が悪いとしか言いようがありません。

慌ててタイヤ補修パッチの「パークツール、タイヤブート」を念のため瞬間接着剤も使って貼り付けて、なんとか走行しましたが、亀裂は残ったままですから、またいつパンクするか・・・いや最悪亀裂が広がればタイヤが完全に使えなくなってしまいます。
色々と考えた結果、とにかく走行出来るだけ走行して、ここから30km位先の益子町にある、本格的なサイクルショップの「EBIKOサイクル」まで頑張って、そこで新しいタイヤに交換することにしました。
なにせ最近は街の自転車屋さんは軒並み廃業していて(岩瀬町の自転車屋さんも廃業していた)、仮にお店が開いていたところで、ロード用の700cのタイヤが置いてある保証もなく、とにかく益子のEBIKOさんまで、路面状態を気をつけながら祈るようにノタノタ走りました。

なんとかEBIKOさんに無事到着して、タイヤを替えますが、ここはパナレーサーは扱っていないとのことで、なるべく同じ性格のタイヤということで、とりあえずブリジストンの「エクステンザRR2L 25C」のタイヤを入れてもらいました。
EBIKOさN、本当に助かりました。

とほほ、買ったばかりのタイヤなのにもう「オジャン」で、フロントはパナレーサー、リアはブリヂストンと違うタイヤが入ってしまいました。

結局パンク関係で合計1時間以上余計にかかり、16:15になんとか帰宅できました。
174.5kmを、AV25.5km/hと、パンク騒ぎがあった割にはまあまあのペースで走れました。
今回のパンクは完全にイレギュラーで、グラベルキング自体は印象の良いタイヤで、実際砂利道とかも走ってみましたがダメージもなく、振動も少なかったので、能書き通りグラベルでも十分使えそうですが、イレギュラーでない耐パンク性能や、耐久性そのものは今後確かめるわけには行かなくなってしまい、これはどうするかを検討してみます。

ともかく今回のFELTの改造は大成功で、正直パナチタンより総合性能は確実に上で、その上疲れにくいというのは、ちょっと悩ましい話ではあるのですが(笑)、歩けるSPDシューズも使えることから、色々と立ち寄るツーリングにはちょくちょく使っていきたいと思います。