正直今でもいいとこごっついデブ叔父さんですが(笑)、自転車を始める前は、そんな冗談も言っていられないほど「どすこい体型」で、また成人病のデパートと呼ばれる(誰に?)程に病んでいました。

そんな自分をなんとか変えようと一大決心した2004年、当時「えーっ!ママチャリ1万円しないご時世で、6万円もする自転車を買うの!」といわれる中、ホント清水の舞台から飛び降りる気持ちで購入したのが、クロスバイクの「スペシャライズド クロスライダー」でした。
このバイクは、まだクロスバイクが黎明期の頃のもので、「MTBに700Cのホイールを履かせたら?」という構成のMTB寄りのクロスバイクでした。

なにせ自転車屋さんに「あのー、ロードバイクが欲しいんですけど?」と伺ったら。「えー!お客さんの体重じゃ絶対無理だよ」と言われてトボトボ帰宅し、ならばとネットで自分が乗れる、MTBより軽快に乗れるバイクということで選んだものでした。

2007年には後継の「スペシャライズド シラス」にバトンタッチして、会社の同僚に譲ったのですが、この度その同僚がもう乗っていないということと、同じく会社の先輩が街乗りに使いたいということで、メンテナンスを引受(自分から率先してじゃ無いですよ(笑))ため、我が家に7年ぶりに戻ってきました。

この写真で見るとよくわからないかもしれませんが、かなり汚れています。

チェーンやスプロケットはサビが進行していて、油とホコリが強烈にこびりついています。

とりあえずホイールを外し、タイヤとスプロケを外しました。

この自転車は同僚に渡すとき、当時自分でメンテナンスが自信がなかったので、ワイヤー類やブレーキシューなどの交換と調整をショップのに頼み、タイヤも新品にして渡しましたが、あまり距離を乗らないまま放置されていたようです。
幸いなことに、屋外に放置されていたのではなく、納屋の中に保管してあったので、雨天走行で錆びさせたチェーン類以外は錆の進行もなく、個人的な見立てでは、リムテープ、チューブ、タイヤ、ブレーキシュー、チェーンの交換で最低限の機能は維持できると思います。
ホイールもハブのゴリ感などもなく、スポークテンションに若干のばらつきがある程度で、グリスアップとスポーク調整程度で十分使える見通しで、スプロケットだけはかなり重いものが入っていたので、新品の軽いものに変えるつもりです。

とにかく一番面倒なのは汚れ落としという有様で、こびり付いた油脂類を「マジックリン」を大量に吹き付けて浮かせてから、ブラシやヘラでドライブトレインにこびり付いた泥をヘラで掻き出し、あとは「汚れ落としスポンジ」でフレーム類の汚れをひたすらゴシゴシ磨きました。

まあ部分的に塗装の腐食割れなど、年式相応の劣化は見られますが、まあなんとか見られる程度にはきれいにしました。

しかし各部品を見ていて思ったのですが、既に10年以上前のバイクですが、正直塗装のクオリティや、使われているマテリアルの質など、最近の同価格帯のバイクよりかなり良いような印象を受けました。
性能的な部分はともかく、まだ「呆れるほどのコストダウン」が施される以前の、商品としての見栄や耐久性に十分コストがかけられた時代の工業製品・・・というイメージを受けました。

クロスライダーは、このあと交換部品を発注して、5月の連休までには形にする予定です。
まあ、もともと自分の自転車(実は実名がフレームにプリントされている)ですから、巡り巡って結局は自分で面倒を見なくてはと思っています。
是非次のオーナーにはこのバイクを「道具」として使い倒していただきたいと思います。