こんなに胸糞悪い気持ち久しぶりで、テレビ報道に激しい憎悪さえ感じます。
まあ、有名人が麻薬問題で捕まるという事は残念ながら珍し事では無いですし、「人の不幸は蜜の味」という諺を生業としている彼らが寄ってたかって騒ぎ立てるのも何時もの事です。
でも今回の騒ぎには物凄い違和感とは怒りを感じます。
明らかに「疑惑」報道が有ってから今回の{Xデー」に向けて周到に取材をして付け狙っていたようです。
つまり、周りで寄ってたかって逮捕させるまで本人が転がり落ちるのを、期待していたんじゃないですか!

とはいえ、こうなってしまったのは完全に本人の問題です。
結局自分の事は自分でしか救う事が出来ないのは、有名なスポーツ選手でも、しがない勤め人のオジサンでも同じことで、それは人間であれば皆平等の事だと思います。

今回の場合、なんだか気の利いた喩とか、説得力のある文章とかを思いつくことが出来なかったのですが、かの人物の学生時代からの友人のコメントを聞いてはたと膝を叩きました。
野球の試合なら代打やリリーフがいるが、自分の人生は自分でやるしかない」というコメントでした。
僕は彼らの事はマスコミの喧伝する範囲の事しか知りませんが、自分の親友がダメになっていく様を見せられて、結局自分では何も出来ない事の歯がゆさ、無念さ、自分に対するやるせなさは、なんとなくわかる気持ちがして、とても悲しい気分になってしまいました。
これも彼のコメントを信じるのなら、3年前から「もう自分には構わないでくれ」と言われて連絡を絶ったそうですが、「小姑のように小言を言われるのが嫌になったのか」とさびしげに語る彼があまりに哀れでした。

彼が言うように薬物云々以前に、自分で自分の人生をしっかり見つめて自分を律していかなければいけないのですが、たぶん厳しい道のりが彼を待ち構えているのでしょう。
辛いのは当たり前の事で、実はその姿を見ている、親族や友人はもっとつらい思いをしているという事を、伝わることは無いと思いますが、拘置中の彼に諭してやりたい心境です。