ブルベとか宿泊ツーリングとかオーバーセンチュリーライドとか、とにかく「過酷」な方向に価値を見出していると周囲から思われているきらいはあがある今日この頃ですが、本人は単純に「楽しく走る」ことができれば満足なだけなんです。
良くいろいろなサイクリスタとお話をしていると「やはり走っていて楽しいと感じる距離は100kmくらいまでだよね」という意見が結構多いんですよね。
自転車乗りとして、距離にすると100kmというのは一つのターニングポイントで、無理せずこの距離を走れるようになると、行動半径が大きく広がって、楽しみが増えてきます。

特別な装備やトレーニングなどを重ねなくとも、ペース配分や適切な補給、コース選択などで意外と100kmを走ることは、そう難しい話ではないとうのが僕の持論なのですが、昨日はその実践も兼ねて栃木県芳賀郡市貝町にある「道の駅サシバの里」から、茨城県常陸大宮市になる「道の駅かわプラザ」までの往復100kmのコースを、同僚のR本木さんとI城さんとツーリングをしてきました。

実は仲間うちでツーリングを企画するとどうしても長距離か山岳コースを選ぶことが多く、活きの良いメンバーのペースなどに合わせると「老人組」にとっては「お仕置き」になることも少なくなく(苦笑)、特に今回は有能な管理職として多忙に拠点を切盛りしているR本木さんが、忙しさから完全にトレーニングが不足しているということで、出来るだけ厳しい「峠」のあるルートは避けて、とはいえある程度緩やかな起伏があり変化のあるコースということで以下のコースを選択しました。

ある程度の起伏はありますが、例えば「10%越えの勾配がある」とか「9%の勾配が延々と続く」とかのルートはありませんから、上り坂は徹底的に「男らしくインナーロー」で行く事で足の消耗を抑えてはしれば、結構楽しく走れるはずです。

さて、あさ6:15ころ自家用車でR本木さんを迎えに行って、バイクをルーフキャリアに乗せて、集合地点の「サシバの里」に向かます。
いつもは自走していますが、結局往復で40kmほど距離が伸びてしまいます。

7:00集合ですが15分ほど早く到着すると既にI城さんは到着していて、急ぎ自転車を用意して7:15には出発です。
しかし、ここでせっかく作成してきたコースを入れてきたサイコンを忘れてきたことに気がつきました(苦笑)。
全く相変わらずうっかり者ですが、コース自身は概略は覚えているのと、土地勘もある場所ですので、特に困ることもなく(笑)、コースを進んでいきます。
そもそも最近はサイコン無しでも大体の平均速度は概ね判別できて、なれたコースなら「区間タイム」からペース配分ができて、現地での到着時間を予定通りに調整することができます。
これは、ナビも携帯電話もない時代から、「旺文社マップル」片手に日本全国をドライブしまくった頃から身につけているスキルではあります。
ついでに言うとナビがない方が「サプライズ」があったりして、「旅」としての面白みは大きいと思います。

とり会えず何時もの「ツインリンクもてぎ」の南の道を通過するルートは定番過ぎてサプライズはありません。
こまめに休憩を取るのが今回のスタイルですので、中腹にある「そば処おうめ」のある駐車場で休憩です。

走り初めであまり疲れていないときは、結構休憩しないで頑張ってしまいがちですが、実はロングライドを快適にこなすのには前半戦にしっかり休憩と補給をとっておくのが重要なポイントだったりします。

峠を越えて標高が下がると城里町七会の付近で・・・・・余談ですがこの近くの山に登ると「水戸黄門」でピンチになると「風車の手裏剣」が飛んできて助けに来てくれていた「風車の弥七」のお墓があります。
つまり彼は史実上実在の人物だったんですが、ちなみに風車の手裏剣は投げなかったそうです(苦笑)。

このあたりから日頃の悪い癖が出て、「走ったことのないルート探索の旅」に出ます(笑)。
まあ地図上で位置関係を概ね把握していれば、方角さえ解かればあとはなんとかなるものです(笑)
で田舎の穏やかな丘陵地帯をのんびりと走っています。

こうやって急がず慌てづの「ぶらり旅」をしていると、本当に「心の癒し」になるもので、こうやって気持ちよく走れるというのが一番です!。
といいつつ先導役の自分は細かいペース配分や到着予定時間t場所からのルート選択など、結構細かく気を使って頭を使っていたりします(笑)
でも僕個人はそうやって走りに没頭できる時が、余計な事に心を痛めたり煩わされくて良い至福の時間だったりするんですよね。

で色々と寄り道してルートを探しながらも、ほぼ予定通り11:08に「常陸大宮道の駅 かわプラザ」に到着です。

この道の駅は最近オープンしたばかりという真新しい施設で、今後拠点になり得るかどうかの視察も兼ねています。

おっ、駐輪場に行くと最初からこれまた真新しいサイクルスタンドが設置してありました。


案内図を見ると道の駅としてのよくある設備は概ね網羅されているようです。

ヘリポートがあるのは恐らく「ドクターヘリ」の発着拠点として位置付けられているのと、非常時の災害援助の拠点として、道の駅を活用しようという流れの一環だと思います。

聞いた話やHPを見ると食の売りは「常陸牛」だとのことで、予約すると手ぶらでBBQもできるようなのですが、人気商品の「常陸牛ハンバーグ」えお頼みます。

味やコストパフォーマンスの点から言えば「可もなく不可もなく」で、これを目当てリピートしようという程の魅力のある感じのものではありませんでした。
まあこのイメージは他の商品や、施設全体に言えることで、なんとなく「とりあえずハードはそれなりの物を揃えました」という感じで、あまり利用者の利便性を考慮して作られたり運営されているとは言えない感じで、いまや「何処にでもある」道の駅として生き残っていくには、ソフト面の考察と運営の努力が必要になるのではと感じました。

実を言うとこれは他の地域の道の駅にも言えることで、例えば定休日があり行ったら利用できないとか、17:00で食堂が閉まっていて途方にくれたりとか、トイレの場所がえらく遠いところにあったりとか、一般の民間商業施設では考えられない「不便」や「横柄さ」を感じます。
まあ、運営主体が行政であったり、JAであったりするため、「お役所仕事」になるのは否めないとしても、「勿体無いなあl」と思うのは僕だけではないと思うんですけどね。

で、ここでお昼とお茶をしながら結局14:15頃まで話が弾んで居座ってしまいました。
実のところこうやって気のおけない仲間と「此処だけの話なんだけど」と日頃の不満や鬱積を吐き出してスッキリさせるのもこのツーリングの目的だったりします(笑)

帰路は17:00までに戻る予定があるという事で、多少アップダウンがキツくなるのですが広域農道の「ビーフライン」を通れば大幅にショートカットできるのでそちらを通って戻ります。
広域農道は自治体や国土交通省の作る県道や国道と違い、資金の出処は「農林水産省」の補助事業として作られた道路で、栃木県や茨木県も山間部を縫うように何本も走っています。
地図上で見ると従来の道路や地形に関わらず最短距離でルートが取れるように見えるのですが、恐らく国道のような「勾配基準」がなく、予算が限られていて、山を大きく掘削したり橋を架けたり出来ないため、山の形を舐めるような形で道が作られるので、かなり激しいアップダウンが所によっては数十キロ続くような道もあります。
起伏に富んでいて、それでいて未開の景観の良い所を走るのと、基本的に交通量が少ないルートなのでツーリング向けとも言えますが、このアップダウンの激しさは体力、特に脚を大きく消耗させます。
今回はとにかく足の消耗を抑える走り方に徹してゆっくり通過しているので、同行者も含めて思ったよりも辛い思いをせずにビーフラインを走りきりました。

15:40頃城里の何時もの「山桜」で最後の休憩をしてここの出店で「カキ氷」を食べて体を冷やします。
今日は暑い割には湿度が低かったおかげで風が爽やかで快適に走ることができました。
16:00には山桜を後にして、サシバの里には16:55には無事到着できましたので、近くに有るI城さんの自宅で甘いスイカをご馳走になりました。


しかし、今回は本当に楽しいツーリングになりました。
やはり「ちょっと頑張る」程度のレベルで変化に富んでいるルートを走行すると、刺激もあり本当に爽快に走ることができるようです。
しかし、僕は栃木県人でありながら、何故か茨木県の土地勘ばかり磨かれていくようです(苦笑)
とはいえ栃木県西部、北西部、茨城県北部には魅力的はコースが人知れず(一般の多くの人達には)佇んでいるはずで、今後のツーリングやイベントで、その辺をどんどん開発してご紹介していこうと思います。