台風7号と、その後の豪雨は栃木県宇都宮市付近でもかなりの降雨が有ったそうです。
えっ?地元なのに聞いた話というのはというと、夏休みの後半で天候が良くない事を見越して関東地方を脱出していて、遠征して琵琶湖一周に挑んできました。
まあ、晴れている所ならと全国の天気予報とニラメッコして、とはいえあまり遠いところでは大変だという事で、琵琶湖を選びました。
琵琶湖は毎年3月に開催される「びわ湖一周ロングライド」で走っているのですが、この時期の琵琶湖、特に湖北地方は残雪が有り、早朝は氷点下になるなどほとんど「冬」でして、毎年真冬装備でガタガタ震えながら走っているイメージしかなかったので、もう少し別の季節に改めて走ってみたいという気持ちが有りました。
今年は特にイベント時に体調不良で苦しみながら走った事も有り、あまり良い印象が残らなかったのが心残りでしたし、何よりイベントでは途中の「びわ湖大橋」でショートカットしていて、本当の意味の一周ではない事が、なんとなく気に入らなかったという事と合わせて、「まるっと一周楽しく走る」事が今回の目的にです。

まあ、ある意味「勝手知ったる」場所となっていて、土地勘や宿泊先などは迷う事も無く、ある意味走る事に集中できるのは良いのですが、長年の習性で気分は「イベント戦闘モード」に入ってしまいます(苦笑)。

さて事前にルートを調べると、幹線道路を繋いだ最短ルートでの一周で約180km程の行程で、イベントが150kmですから、30㎞プラスのコースになります。
距離的には厳しい山岳コースのない180kmならいつも走っている距離ですが、問題は気温で関西方面は連日最高気温が35℃を記録していて、これはかなり厳しい気温です。
何時もなら3時頃出発しますが、慣れていない所での単独のナイトライドは避けたいと、6時ごろ出る事にします。

ホテルの窓からは湿気でぼやけた景色が見えます。


5kmほど走ると湖岸沿いの道に出ます。

この時点で既に気温は25℃ありますが、今年の3月は同じ地点でほぼ同時刻で0℃だったんですよね!

やはり湿気で空気がボヤけていて、湖面に島が浮いているような感じで対岸は見えません。

湿気のせいか汗がべっとり全身に張り付いているようであまり快適とは言えません。

ここ湖北地域はまだ人口密度も低く自然が多いですね。

朝日が出てきて早朝の湖畔のすがすがしさが幾分味わえます。

トンネルを越えると内陸部に入ります。

このあたりの県道は早朝ということもありまだ交通量が少ないので危険を感じることはありません。

国道8号線にぶつかり、「賤ヶ岳トンネル」を渡りますがここがビワイチの最大の難所です。

この横の旧道の峠道を通過する方が安全との話もありますがまた次の機会ですね。
ユーチューブで紹介されている方がいました「https://youtu.be/wXG1P8JYYZA

このトンネルの危険な理由はトラックなどの交通量がとにかく多く、側道がとにかく狭いからです

車道はトラックが猛スピードで引きも切らず走っているため、生命の危険を感じてとても無事に走れる感じはしません。

トンネルを抜けると湖面が見えます。



この後湖畔沿いの道をしばらく走りますが、琵琶湖最北部のこのあたりはのんびりとした感じですね

このあたりは保養地という感じで新旧の別荘が山側に立ち並んでいます。

この後琵琶湖東岸の高島市マキノ付近に着きますが、出来るだけ街道や国道を避けて湖岸沿いの道を縫うように南下します。


それでもやはり国道161号線が湖岸に接近するところはそこを通過しなくてはいけません。

道は整備されて綺麗なのですが、そのおかげで自動車の通行速度はかなり早めで危険です。

湖面に鳥居のある「白髭神社です」

春のビワイチはこのあたりで体調不良がピークで、本気でリタイヤを考えていた地点ですね(苦笑)
気温はこの9:30付近の時点でも28℃くらいで推移していて死ぬほど暑いというわけではないので大丈夫ですが、とにかく湿度が高いと汗をかいても体が冷却できず、熱が体にこもったようになっています。
最初はあまりに全身が熱を持っているので「風邪か?」と思いましたが、冷却ができない車で言うオーバーヒート状態だったようです。
これはこれ以上強度は上げられないなと、速度はMAX28km/hは出ないようにして、とにかくペースを抑えて後半戦に備える走り方に徹します。

このまま国道を南下すれば距離や時間を考えれば楽なのですが、とにかく「一筆書き」ではないのですが、出来るだけ湖岸沿いのルートを見つけては進路を変えて進みます。


10:40ごろ大津市の「びわ湖大橋」付近に到達します。
ビワイチではここを渡り彦根方面に戻りますが。今回は国道161号線を南下して14km先の「浜大津」まで行き、「近江大橋」を渡ることにします。
ここから先は未体験ゾーンですが、基本的に市街地や繁華街の街道をひたすら走るだけで、交通量も多くあまり自転車が走りやすいルートではありません。
まあ、イベントとしてこちらのルートを選定しないのは当然だなと思いました。
ちょうどこのあたりで中間地点で、しっかり食事をしようかなと思いましたが、胃腸に負担はかけたくなかったので「コメダ」でアイスコーヒーとモーニングAセットとソフトクリームを頼んでエネルギー補給をしました

いよいよ近江大橋が見えてきました。

しかしここに至る国道161号線は、大津市の中心部を走る感じで、車や人も多く、当然交差点もも頻繁に現れて、その度信号で止められてストップ&ゴーを繰り返すので煩わしいです。
正直、「びわイチ」するために通過はしますが、サイクリングとして積極的に選ぶコースではないようですね。

橋自体は何度か渡っいたことのある琵琶湖大橋よりはこじんまりした感じです。

橋を渡ると直ぐに左折して通称「湖岸道路」の県道559号線を近江八幡まで北上します。
琵琶湖西岸は人口も多く湖岸から山間部が迫っていて民家や街道が湖畔までびっしりある感じでしたが、湖南の東岸部の草津市付近は中心部は内陸部に有り、湖畔はずっと水田や養殖池などが広がっていて、しばらくは民家もまばらでコンビニもありません。


ただこの道は比較的新しいようで、横に自転車専用道路も平行に走っているので、こちらを走ったほうが安全快適に走れます。

車道を走るとどうしても通行する車の邪魔になっていて、クラクションを鳴らされたり、罵声を浴びせられたり、ときには強引に幅寄せされたりなどと、危険な上に不愉快この上ないことがイベントの時は多かったので、この自転車道を通るルートを、もっと積極的に活用したら良いのにと思いました。

さてこのあと近江八幡に入ると湖岸沿いの道は内陸に入りますが、そのまま湖岸沿いに進むと「長命寺」というお寺の前を通過して、「プチ山岳コース」に入ります。
まあこれで最後の登坂であとはひたすらフラットコースになります。
で、毎回素通りしていた長命寺前のお土産物屋さんで休憩することにします。


体を冷やす目的でカキ氷をいただきます。

ふわっとした口当たりでさっぱりとしたカキ氷で、これでかなりすっきりしました。

このあとは湖岸沿いの山道を上がって行くルートになります。

さすがに真夏に来ると緑が濃くて、数種類のセミの「蝉時雨」の大合唱が夏を実感させてくれます。
山岳路といってもそんなに勾配があるわけではないのですが、何時もだと再度の頃で苦労して通過するイメージしかなかったのですが、今回は身構えていたらいつの間にか通過していましたという感じで、いともあっけなく終わってしまいました。
体重が落ちているわけでもなく登坂能力は上がっていないんですが、いくらゆっくり走っているからとは言えこれは拍子抜けでした。

これを抜けると彦根市を通過してひたすら長浜に戻るだけです。
東岸に渡ってからは、風向きが西寄りに変わったようで、斜め後ろから追い風のように吹いているので随分助かりましたが、朝のうちは湖面が鏡のようになめらかだったのに、強風でかなり波が出ています。


15:30頃ビワイチのスタート地点に到着して、約186kmを走破しました。
このあと市内を幾分ぐるぐる回りながら16:05にホテルに到着して今回のミッションは終了しました。
これが走行下コースです。

走行距離は197km、全工程時間は10時間14分で、走行時間は8時間11分、AV速度25.1km/h、AVHR131、最大HR159、消費カロリー8787Kcalでした。

結局夏らしいギラギラとした陽が出ることはなく、故に最高気温も大津で31.6℃だったそうで、所々で小雨が降ったのも体温を下げることができて、かえって助かった形でした。
実際最高気温が35℃を超えていたらどうなっていたかはわかりません。
湿度が高いのは大変で、これでもかというほど全身汗だくで、もうどれくらい水分を取ったかはわからなくらい飲みましたが、体調は最後まで好調で、風向きも味方して、比較的楽しく走り切ることができました。

とはいえ実は朝飯抜きで、お昼もモーニングのトースト程度で乗り切ったので、多少食べても大丈夫だろうと、450gのステーキを食べましたが、もう一枚くらい行ける!というほどお腹がすいていました。

昔ならこれに大盛りライスをつけるのですが、ひと皿のサラダと赤みのお肉だけで済ませてしまうところは、どこかでやはりウェイトのことが頭から離れないんでしょうね(苦笑)