まさに忌々しいほどの行楽日和ですね!
と、のっけから逆ギレ状態で、天候が良いほど心の中にはドヨーンとした黒い雲がかかり、ネガティブなスパイラルに落ち込んでいきます。
まあ、落車しての怪我は「自己責任」ですから、誰を責める訳でもないのですが、こうも乗れない日々が続いていくと自分の暗黒面が起動して、ダークサイトに落ちてしまいそうな気分です(苦笑)。

怪我も筋肉の筋や関節という、厄介な場所の怪我で、気長に治して行かなければいけないのですが「もしかしたらこのまま乗らなくなっちゃうのかな?」等と、悪い方悪い方にドンドン向かって行きます。
こういう時に恨めしいのが自分の性格と世間のイメージで、表向き普段と変わらず「やたらと明るくうるさい変なオジさん」を装っているので、これが悩んでいるように見えないんですね(苦笑)。
怪我で痛いのももちろん辛いのですが、こういった不安定な自分の精神状態との葛藤やモチベーションの維持の方がはるかに大変で、これを克服するのも自転車のトレーニングの一環とも言えそうです。

さて、連休中は用事がある以外、極力時間を作って「湯治」に出かけています。
まあ、本格的な湯治といえば、山奥の温泉に篭ってというイメージがありますが、幸いなことにここ栃木県は温泉に恵まれた土地で、公営などで運営されている300~500円、民間でも800~1200円程度で入浴できる日帰り温泉が、それこそ車で30分程度走れば幾つもあります。

何度か書いたことがありますが、自分は温泉巡り歴31年の持ち主で、車の旅行でそれこそ鹿児島から稚内の日本中の温泉を巡っていました。
旅行に行かなくとも休日は基本的に近所の日帰り温泉には必ず行っていたほどでした。
ここ数年は自転車の練習を最優先させていたこともあり、イベントの遠征(草津とか)で入る程度になっていましたが、交通事故のムチウチも後遺症なく温泉通いで治した実績もあります。

今回も担当の整体師の方から炎症は収まったようなので温泉治療OKの許可を頂きましたので、本当10年ぶりぐらいで、温泉行脚に勤しんでいます。
10年ぶりに温泉巡りをして実感したのは日帰り公共温泉が「随分減ったなぁ」という事です。
最も決定的だったのが「東日本大震災」で、栃木県東部の公共温泉はかなりの被害を受けてしまい、設備が破壊されたり、山が崩れて再開できないとか、再建予算が捻出できなくて廃業した施設も少なくありません。
もともとかの故竹下元総理大臣肝いりの「故郷創生」で当時日本中の自治体にばらまかれた「1億円」を元手に建設された施設が多く、その後の自治体の財政難で放置されたり民間に払い下げられたりしていたのですが、新しい「打出の小槌」はなかったということなのですね。

その代わり街道沿いなどには民間業者の日帰り温泉などが随分増えて、数そのものはそこそこあるのですが、自分はあまり「ゴチャゴチャウルサイ」ところは好きではなく、それこそ歩いて行ける場所にあるのですがほとんど利用していません。

おおっ!ここまでが本日の前置きです(爆)。
やはり心の闇を絞り出すのにこれだけの字数が必要になってしまったようで、読まされたほうは堪ったものではありませんよね(苦笑)
本日は少し目先を変えようと、お馴染みのところではなく茨城県石岡市にある「やさと温泉、ゆりの里http://www.yurinosato.jp/に行ってきました。
普段走っているりんりんロードの真壁からは、県道150号で「湯袋峠」を超えた先にあり、位置的には筑波山登山道入口から、筑波山を挟んで東の反対側にあります。
自宅からだと北関東自動車道を使えば1時間程度で来られるところですが、ここはツーリングとして走るのには本当に良いところで、本日も多くのサイクリスタが走っているのですが、それを見ていると「俺も走りたいよぉぉぉー!」と叫びながら、涙どころではなく血涙が出てくるほど悔しいです(泣)

筑波山もいつも見る反対側から見ると新鮮ではありますね。


県道を走って民家沿いを抜けて開けてきて、そろそろ勾配がキツくなりそうだな(車に乗っていても悲しいかなトコトン自転車目線です)から道をそれると「ゆりの里」があります。


おっ!、思っていたよりかなり立派な建物ですね。


カメラを持ち込んでいないので(基本はどこもそうです)中の様子はお見せできあせんが(HP参照で)、比較的綺麗でお湯も循環ながら程よく温まる感じで、お湯そのものを楽しむベテランの温泉巡りというより、家族連れとかで気軽に温泉を楽しむところだなと思いました。
露天からの景色は山裾にあるロケーションのおかげて言うことがなく、これを味わいながらの露天風呂はここを選ぶ価値があると思います。
食堂はなかなかのレベルで、しっかりとした料理が提供されています。
おしむらは、入浴者限定で渡されたキーを使った精算をするシステムと、売店があまり大きくないことから、自転車でふらっと立ち寄って利用する・・・・というかんじではなかったことです。
自転車スタンドや、ドリンクやソフトクリーム、後せっかく近くて取れている豊富な果物類とかが食べられるようにしてくれれば休憩にも使えますし、地元食材のPRにもなると思うんですがね。
ああっ!、いかん、いかん!、湯治で治療に来ているのに、結局いつもの「サイクリスタのぼやき」にしか成っておりませんなこの記事は(苦笑)。

帰路に左を確認すればその先は峠道があるんですよね。

昨年はちょうど「ランドネ北関東400km東回りコース」でここを登ったんだよなぁと思うと、複雑な心境ではありますが、景色の良いところで温泉に浸かって幾分気分も晴れましたので、残った連休後半も湯治治療に専念して、おとなしくしていようと思います。

とまあこんな感じで、この分だと連休明けの翌週にある「ツールド桜川」の出場は無理で、一応6月頭の「銚子センチュリーライド」あたりを復帰の目標にしていますが、コンディションを作り込むに至らないのは明白で、不完全な状態での出場は周囲にも迷惑をかけてしまいますので、これも絶望的かもしれません。
今は復帰時期とかイベントとかは、年内は一旦完全に白紙にして、治療に専念するしかありませんね。
こういう時こそ自分の得意のセリフ「まあ、そのうちなんとか成るだろう!」しかないですね