確か関東地方は本日から天気が悪くなると・・・・・







全く走る準備が出来ていませんし、色々と用事もあるので、朝から走るわけにもいきません。


そこのあなた!、勝手に無職に成って毎日遊んでいるダメオヤジなんだから、時間なんて何とでもなるでしょうと思っているでしょう!

これが、介護もどきのおさんどんの身分だと、結構色々と時間を取られるんですよ。


結局午前中は台所の掃除や食材の買い出し、ヤフオクの出品とかで終了して、さて午後は・・・という段階で、グッタリとしてしまいました。


というわけで、せっかくなので午後は購入したクロスバイクのトレックFXを分解することにしました。

そのまま乗るにしても、改造するにしても、自分が乗るにしても、売り出すにしても、中古品の場合はそれなりに悪くなっている部分や、どの様な使われ方、整備を受けていたかわからい訳で、これは細々調べるのではなく、自分の場合は必ず全バラして各部の状態を確認します。


店舗や特にオークションの場合、見栄はともかく届いてみてまあビックリ!という事も過去に有ったので、自分が乗るにしても、まして他人に譲るのであれば、そのような整備不良のバイクを手渡すのは無責任すぎます。


さて購入してから手つかずだったトレックFX(以下FXと記載)を、表に引っ張りだします。






曇天や屋内の照明だと、塗装の状態が正確に判断できません。




所々塗装にはがれ(表面を研磨した形跡も?)はあるものの、全体の状態は悪くありません。

基本ホワイト基調で、所々黒のぼかしが入っています。

こういう凝った塗装は最近のバイクはこの値段帯のバイクではあまり見ないですが、これはコストを抑える為です。


塗装に関しては、2000年代くらいまでのバイクは非常に綺麗で鮮やかなカラーリングが多かったですが、最近は軽量化等と消費者を謀ってケチっています。

うんうん、この位にしておきましょうか(笑)


さてまずクランクから外すことにして、コッタレス外しをはめて・・・・・




あれれっ?外れません。


なんと自分では初めて整備する「オクタリンク」のクランクです。



通常のママチャリ等でクランクを外すと「四角嵌合」で、四角のシャフトが出てくると思いますが、オクタリンクは8角(オクタはギリシャ語oktaの8)で、日本語だと「八角嵌合(はちかくがんごう)」で、シマノだとホローテックのBBが出る前の、ロードだとデュラ7700系、アルテ6500系などのカセットBBで、高級品がオクタリンクでしたが、このディオーレLXはまさしくそれです。


自分は自転車趣味を再開して整備などを始めたのは10速前期の7800系や6600・5600系からですから、このオクタリンクは触ったこともありませんから・・・・要する工具がありません!(苦笑)

あわててAmazonで探して工具を発注します。


まあ、こんなこともありますから、本格的に整備する前にこのように分解して置けば色々と準備できます。


仕方がないので、別の場所から始めます。

まず、ペダルを外しますが、大抵は固着して外れ無い・・・あれっ?アッサリ外れてしまいました。

シャフトのネジを見ると、オイルかグリースが塗布されていた形跡があります。


これは外し易いように、最近整備した形跡のようです。





ペダルそのものはシャフトのガタがあるようで、これを使うかどうかは微妙なところです。


Vブレーキは、本体は特に問題は無くそのまま使えそうで、ブレーキシューもほぼ新品を入れてくれたようです。



基本的にワイヤー類も含めて消耗品は交換してあったという事のようですね。


グリップも新品というより劣化していない物で、こういって体が触れる部分は交換してあると好感が持てます。




ハンドルを外してヘットベアリングを開けてみます。



ゴリゴリ感はありませんでしたが、念のために開けてみると、まだグリスも残っていましたし、汚れや錆もなかったので、念のために洗浄して新しいグリースを充填しておきます。




経年から見て販売した時のままという事は無いので、ここも整備されていたという事ですね。


自分は、まともな整備としては邪道だと思いますが、ここに隙間なくシマノプレミアムグリース、昔でいう所のデュラグリースを隙間なく充填しておきます。


これは雨天時など走ったときに、ヘットベアリングに水が入らないようにするためで、これを怠ったてしまうと、ベアリングが錆て固着してしまう事もあります。


ちなみにグリースは潤滑が最大の目的ですが、水分や埃等から守る耐候性の確保の比重も決して少なくは無く、塩害の恐れのある海岸沿いや、特に夏の湿度が高い日本のばあい、後者の役割が重要に成ります。


回転部を軽くしようと、サラッとしたグリースに変えてしまう人もいますが、解ってやっているのならともかく、そうでないならまるで水飴の様にねっとりしているシマノプレミアムグリス(旧デュラグリス)が無難です。


この時代のFXは、リテーナーにベアリングの球がセットしてある、従来のベアリングセットを使っていますが、そんなに高いものでは無いので、ヘットのサイズに合わせたシールドベアリングに変えても良いかもしれません。


全体的に分解して思いましたが、どのボルト類も簡単に緩むことから、全体でキッチリ整備されていた「当たり」の個体だったようで、こればかりはオークションの紹介画面では分かりませんよね。


この辺り、自転車もあくまでユーズド品の一つで、現状渡し原則の業者か、中古自転車専門店を謳う業者かの違いもあるかもしれません。


個人的には、売ってしまえばあとは知りませんというのは(例え面倒であっても)あまり良い事では無いと感じる方です。


とりあえず外せる部品はクランク以外は外しておきましした。




これで、フレームも洗浄・整備・WAXがけなどがやり易くなりますね。


梅雨の晴れ間(本当か?)とはいえ、真夏並みの炎天下での作業はチト堪えましたが、此処までやっておけば、あとはジトジト振る雨の日でも、室内で組み立てが出来ますね。


しかし、仕事もいかないで、日がな自転車ばかり弄っているのを、近所の人はどう見ているのやら(苦笑)