昨日本日ともほんと、9月までの悪天候が嘘のような好天ですね。

イベントなどで走られている方には、絶好の走行日和になっています。

タイトルの内容は後述しますが、まずは最近取り組んでいたQファクターについてです。


さて先日は広げたQファクターに慣れて、ネガを出し切る目的で、LOOKで霞ヶ浦に出かけました。

2:00に自宅を出ましたが、台風の影響もなく・・・いや北風が気温を押し下げて結構肌寒いです。

クリートの位置も合わせた後初めてLOOKですが、行ってみればペダリングの基本構成が変わってしまっているので、無意識に乗ると当然ぎくしゃくします。


こういう時はイメージしたペダリングに合った、脚の筋肉の使い方を意識してギクシャクしないように回していきますが、慣れてくると脚の動きが、奇麗にクランク軸に回転モーメントとして淀みなく変換されていくのが分かります。


さて、岩瀬、真壁、筑波さんを超えて、小田城跡付近でようやく朝日が見えてきました。








この間、気温計は10.3度付近まで下がってきましたが、こう言った朝の寒さに体を慣らして行かないと、以後半年間は大変な事になります。

何せ北関東の内陸部は、寒暖差がとてつもなく激しいので、平気で15℃くらいの温度差をしのがなければなりません。


さて、台風一過で快晴となれば、霞ヶ浦も奇麗に対岸まで見通せますね。




この後帰路につきますが、時間と共に自転車の数がどんどん増えてきました。

昨日緊急事態宣言が解除されたわけですが、好天も手伝ってどうやらそのタイミングで、出かけるサイクリストが増えたようです。


お昼は「Lesina」さんでカレーを頂きますが、益子の場内坂も人手が目立って多く、お店もあっという間に満席になってしまいました。




飲食店も不本意な長い冬を国の愚政により送ってきたわけで、これでようやく平常運航に戻れるわけですが、間違った政策を認めず反省も検証もなされないでしょうから、先の不安が払しょくできないのも当然です。


さて、ここからが本題ですが、不安と言えば、宇都宮市は次世代交通システムとして「LRT次世代路面電車」を導入して、郊外に専用線の高架橋を建設中ですが、その現場で足場が台風16号の影響で一部倒壊したというニュースが有りました。

そういえば倒壊現場は夜中にその横を通過しているんですけど、暗くて何も見えませんでした(笑)


改めて現場を見てみます。




倒壊した足場は撤去されていましたが、基礎から上に伸びる鉄筋が、恐らく足場に押されて倒れてしまっていたようです。


10月1の午後から夕方にかけて宇都宮市は風雨・・・特に北寄りの風が激しくなりましたが、気象台の観測データでは20時に平均風速15.3m/sを記録しています。

この時、瞬間最大風速は2倍くらいになるといわれていて、宇都宮の観測地点は市街地の中心部付近ですが、この事故現場は鬼怒川の河川敷横に広がる田園地帯で、まったく遮るものが無い場所ですから、実際の風速はもっと強かった可能性もあります。


単管足場は労働安全衛生法により、風速に耐える構造の指針が有り、計算法も確立されており、その建築現場で観測されていた最大風速・・・できれば安全率を2倍に見て計算して設計施工するべきです。


宇都宮市の場合過去の最大風速1938年10月11日に観測された24.2m/s 最大瞬間風速は1965年9月25日に観測された42.7m/sという記録が有り、足場を施工するにあたり、本来これに耐えうる構造にしなければならないはずです。


にもかかわらずそれより低い風速で倒壊したのですから、考えられることは

1、そもそも過去の風速等を考慮に入れて施工されていなかった

2、考慮したが予算・工期などの問題で提案が否定された

3、予算もあり設計も発注も行われたが、何処かの工程で意図的に変更された。


等が考えられます。


自分は専門家ではなく、捜査権もない以上憶測で断定することは出来ませんが、「本来守られて当然」の事柄を軽んじられて、違法行為を「目こぼし」させられた事例は過去に嫌だというほどいろいろな場面で目撃してきていますし、労働災害関係の事故事例の多くは、法令違反によるものである事も知っています。


ですがその結果はというと、今回は人的被害は無かったのは不幸中の幸いですが、栃木県でいえば、最近高速道路の橋脚の耐震補強工事で、法令違反の施工により2名が亡くなった労災死亡事故なども発生していて、そもそも法令違反が起きる原因の多くが、「お金より軽んじられる命」である事も良く知っていますので、このような事で、「誰かの儲けの為に大切な命を失う」事の無いように、多くの方々は自分の命を第一に考えて行動してほしいものだと思います。