本日は、今シーズン一番の寒さに成りました。

11月末とはいえ、相当強力な寒気団がやって来やがりましたので(笑)、早朝は氷点下になるだろうと、体を慣らすためと装備品の確認のため、何時もの筑波ルートに出かけました。



忘れ物など無いように、昨夜のうちに必要な装備品を揃えて、5:00に自宅を出ました。

この時期の空の変化は素早い物で、見る見るうちに地平付近の色がグラデーションになります。


流石に冬らしい弱弱しい朝陽が昇ってきました。





結局郊外は‐3℃程度まで気温が下がり夜明けまではこの気温が続きました



流石に最も寒いときには‐10℃程度に下がるので、この程度は序の口ですが、まだ体が付いて行きませんね。


しかし、景色が真っ白になっていて、霜が厚く積もっていますが、岩瀬の休憩所の椅子やテーブルも霜が積もってそれが解けてビチョビチョで使えません。








結局屋根が無いと雨の時もそうですが使えなくなるんですが、この時期のこの時間に来るサイクリスタの都合などは、たぶん聞いてはくれないでしょうね(苦笑)


所で今日は空の雲が色々と騒がしいようで、放射状に筋に広がっていたり、虹の光環が出来たりしています。




まあ、明日の天気が悪くなる前兆だと「ウェザーニュース」でもアナウンスしていました。


さて、何時もの筑波山登山口休憩所で折り返して帰ります。




しかし、寒いとトイレに行く頻度が多くなり、30分毎にトイレに飛び込む羽目になります。



お掃除をされているご婦人がいたので、挨拶をしました。

自分は初対面の場合、こちらから相手に敬意を払って声をかけて挨拶をすることにしていますが、このように清掃をしていただいている方がいるから我々が気持ちよく使えるわけで、敬意を払うのは当然と思っています。


さて、挨拶から色々と世間話に成りました。

何やら色々と聞いてほしい事が在ったようなので耳を傾けたところ、本日トイレの掃除用具入れに、トイレットペーパーが「お使いください」とたくさん置かれていたそうです。

その夫人曰く「最近トイレットペーパーや、あまつさえデッキブラシすら持ち去ってしまう輩が増えて心痛めていたが、そういう状態を見て匿名で寄付を寄せてくれる人がいるなんて、世の中捨てたものではないと感動していました」とのことです。


まあ、その話だけでも自分も驚いたのですが、その御夫人は管理をしている筑波市に雇われているのではなく、善意のボランティアで週に1回トイレの清掃をしているとの事で、なんと不足しているトイレットペーパーや掃除用部も自費で買い足しているとのことで、その奉仕精神に心底感心しました。


なんでもその御夫人は、ご自身の健康問題や身内の不幸等で、世をはかなんで生きる希望を失った事もあるそうですが、支えてくれた周囲の善意や熱意で立ち直って、受けた恩を世の中に返す意味もありボランティアを買って出たそうです。


このお話を聞いて、氷点下の中走り続けて冷え固まった身体だけでなく、世知辛い世の中にうんざりして、ヘソを曲げて自分の殻に凝り固まりかけていた自分の心も、多少なりとも和んだようです。


しかし、自分の欲目で公衆トイレから罪の意識もなく平気で物品を盗む(岩瀬、真壁でも起きれいるとか!)子悪党もいれば、汚い仕事を買って出る善意の人もいて、そんな人を支える為に影ながら支えようとする人もいる。

本当に、人間という物は、善悪の振り子で何が原因で一方に傾いてしまうのでしょうかね?