先日行われました栃木県のサイクリングイベント「ぐるとち2022」に、参加者ではなく、スタッフとして先導ライダーで参加してきました。



このイベント、やはりコロナの影響で第一回が開催できず、3年ぶりにようやく開催となりました。

ただ、個人的に参加者としてエントリーするつもりは有りませんでした(苦笑)


まあ色々なサイクリスタを栃木に呼び込んで、観光振興するという趣旨のイベントのようで、一つの大会に色々なコースが用意されていましたが、このHPと同じで、煩雑で内容が良くわからない、なにが魅力なのかが絞り切れていないイメージがありました。


周りのサイクリスタなどの反応も微妙で、「なんだかよくわからない」と言うお話が多かったと思います。

他の地方も、現地に宿泊する必要があるサイクルイベントがたくさんありますが、例えば佐渡ロングライドや乗鞍ヒルクライム等「宿泊しないと参加できない」強制宿泊型や、「ツールド能登」のように3日に分けて走る事で宿泊俄然地になるイベントなど、それぞれに宿泊する「重み」をもたせることで、観光客を現地に呼び込んでいます。


まあ、このコロナでそもそも移動自体が規制されるような状況ではこのようなイベントはなかなか難しいのは間違いないのですが、「どうしてもそこに宿泊して、また来たくなる」間違いのない魅力を設定できるかどうかに、観光イベントとしての成否がかかっているという事に、多くの地方行政は気が付いていないというのが実態かもしれません。


例えば「安曇野ロングライド」のように、イベントそのものを「ブランド化」することに成功しているところもありますし、しまなみ海道のように、間違いのないロケーションを最大限生かして、行政が率先して自転車観光の環境を整備して、サイクリスタの呼び込みに成功している所、また官民がコラボして地元のサイクリング環境を最大限利用して観光振興を促進している、「つくばりんりんロード」や「霞ヶ浦」を中心にサイクリング環境を強力に整備している茨城県のように、やはり活動のゆるぎない「核」を定めて、ぶれない活動が成功につながっていくと個人的には考えています。


と他人事のように語っていますが、今回はこのイベントの主催者側の一員なんですよね(苦笑)

最初は何時ものように気軽に先導ライダー引き受けていましたが、何故かあれよあれよという間に、オートバイで2day周回コースの先導ライダーを務める事に成っていました!

あれれ、オートバイ最初は3台くらいいませんでしたっけ?(苦笑)


これは大ごとで、コースとスケジュールは完全に把握していなければいけない事に成りましたが、「佐渡ロングライド」の準備や宿泊ツーリングが有ったので、もう大忙しとなりました。


まあ引き受けた以上「ジョブ」となりますので、イベントの成功と、参加するライダーが楽しくイベントを走ってもらう事、そしてこれが最も肝心ですが、ライダーの安全を担保する重大な責任が生じます

という事で2日間オートバイで、栃木県を周回するコースを、初日は先導して走り、2日目はバイクの機動力を生かして走行ルートを「パトロール」することで、トラブルの防止に努めました。

これが自転車ならぬ、バイクでの走行ログです。




自宅からの往復も含めると400㎞以上も走っています


イベントの走行スタッフは慣れたもので、出場者のメカトラブルやミスコースの防止、転倒や熱射病のケアや予定コースの障害の排除、利用する施設の管理者との交渉等、何でもござれでこなせるだけの経験がある事は、かかわった多くのライダーや、茨城県サイクリング協会、栃木県サイクリング協会などの皆さんからご教授させていただいたノウハウのおかげです。


しかし、2日間バイクに乗りっぱなしで、体力以上に色々と気を使っていたこともあり本当に疲れました

まあ嫌いな事では無く、好きだからこういう事も苦にはならない訳ですし、防災士や前職の安全管理のスキルも生かせるので、今後ももしお誘いがあれば、役に立っていればのお話で、お引き受けしたいと考えてはいます。