子供のころは、ひたすら自転車に乗れば早く走ることしか考えていませんでした。
39歳になって自転車乗りを再開して、最初はやはり動かない体と肥満と格闘してペダルを漕ぎ続けましたが、年齢の積み重ねが、ゆっくりとした時の流れを許容する心をはぐくんでくれたおかげで、「別に早く走らなくとも楽しい」という感情を持つにいたりました。

この相反する感情は常に僕の自転車への取り組みに「表裏一体」として影響し続けたのだと思います。
結局、スピードへの欲求と物欲に勝てずに、どうせならと「カーボンロードバイク」を購入しましたが、ロードバイクの生活を充実させればさせるほど、「どんな道でも乗りたい」「快適にのんびり乗りたい」と言う欲求を抑えることが出来なくなってきました。

で、結局、このご時世で、自分の職も危ないというのに、貯金を減らしてその欲求を満たすためのバイクを買うことにしました。

ニューマシンに関しては、実は一昨年から企画していたもので、実は今のロードを買う前から考えていました。

結局、実用性、快適性、走破性、スポーツ性、耐久性を考えると、単純に走行性能に特化したロードバイクではなく、SUVのようなバイクが必要と言う結論が既に出ていましたが、2年かけて僕なりの答えが出たので、信頼できる自転車屋さんにオーダーを組んで発注しました。

条件は
1、僕に合った適切なサイズ(フレーム、クランクの長さ)
2、耐久性があり、乗り心地に優れ、補修も容易なクロモリフレーム
3、ロードバイクベースで、悪路を走破する競技用に設計された「シクロクロス」
4、快適性と操作性を兼ねた、「ブルホーンバーハンドル」
5、制動力が有り、ランニングコストも安く整備しやすいVブレーキ
6、走行性能と耐パンク性能、悪路走破性のバランスの取れた太目のタイヤ。
7、色とデザインの妥協はしない
8、予算は15万円以内、ランニングコストを抑えるため高額のパーツはつけない。

と言うコンセプトで、アメリカの「ブゥードゥー」社の(F101だ!)WADOOというマシンのフレームをベースに、コンポーネントはシマノの「ティアグラ」を中心に、手持ちのパーツ(ホイール、サドル、ステム)を組み合わせてセミオーダーで組んであります。

これで、通勤から近場のポタリング、林道や土手の砂利道の走破、100km程度のツーリングから荷物を積んだロングツーリングまで、すべてをこなすオールラウンダーなマシンが手に入ります。
何より頑丈で補修も容易なので、是一台で長く付き合うことが出来そうです。

と、発注はしたものの、なかなかフレームが届く気配がありません。
大手の有名なメーカーならいざ知らず、外国のメーカーは「こんなもの」という話も聞いていましたし、現在実用上このマシンが無く困ることは無いので特に自転車屋さんをせかすようなことはしていません。

とはいえ、この連休、天気が良かったので、1日くらい近所の田舎道をのんびりこのマシンで散策してみたかったというのが本音です。

トホホ。

このマシン、実は「ホイール」に関しては、アイデアがあるのですが、実物が来ていないので進んでいません。
実際フレームが届いてから細かい使用に関して煮詰めていきますので、そのときが着たらまたご紹介します。