主に通勤に使用しているクロモリフレームの、シクロクロスもどきのバイクである「WAZOO」ですが、通勤用として使っていくのはチョッと勿体無いような気がしてきました。

基本的に25km/h付近でノンビリ巡航する目的で、耐久重視で重いながら、当たりが柔らかく回りの抜群に良い手組みのホイールと、耐パンク性能の良い28Cのタイヤ、14ー25Tという、高速と登坂性能をすててクロスしたスプロケットなどの組み合わせで乗っていましたが、時折鞭をくれて走ると、意外なほどにしっかりとした反応を見せるので、相応のポテンシャルはあるのでは?と思っていました。
クロモリフレームとはいえ、ビンテージモデルではなく、パテットチューブなどを使った近代的なフレームで、フォークもカーボンでガッチリした物ですから当然なのでしょう。

で、購入以来3年以上経ち、色々とくたびれてきたので、リフレッシュを兼ねてロードバイク寄りの方向にするために改造をすることにしました。
まず風雨に晒されて随分くたびれたバーテープを交換するのに合わせて、ブルホーンバーハンドルを、ドロップハンドルに交換してみました。

ブルホーンバー自体には満足していましたが、たまたまFP2についていたmostのドロップハンドルがあまっていたのと、そもそもレバーはティアグラのSTIレバーでそのまま使えるので、バーテープ代だけでお金が掛からないので試してみる事にしました、

あとホイールは里帰りしてきたMAVICの「キシリウムエキップ」が、ショップのオーバーホールも済んでばかりだったので、ツーリング用にと在庫していたヴットリアの「ルビノプロⅢTEAC」の25cのタイヤと、これまた在庫であったCS6500の12-27Tのスプロケットを組み合わせて装着しました。


ルビノプロⅢTEACは、雨天や不正地でもパンクしにくいようにサイドウォールまでパンクプロテクションが施されている、ロード用では珍しいタイヤで、レースなどのイベントなどに使わないのならエアボリュームがあり乗りやすい25cのタイヤを選びました。
僕は、日本の路面で、ロードバイクを使うのなら、この当たりのタイヤが実用的だと思っているのですが、ヴットリアの日本代理店では、カタログにラインナップしてありません。
まあ、この代理店に限らず、レースに使うような高いタイヤがバンバン売れてくれればその方が収益が良いのでしょうが、自分の事を棚に上げて言えば、通勤やチョイ乗りに、素人が「レーシンググレード」のタイヤを買って「耐久性が無いんだよなぁ」は、如何にも日本人らしくて、現実的では無いように感じています。
ブームで、お金に糸目をつけないマニアを相手に何時までも安定した商売が出来るとは思えないんですが、どんなモンなんでしょうね。

因みに手組みホイールにつけていたKENDAの「クイックロール」という銘柄の28Cのタイヤは、実用的な耐久性を持ち、ほとんどパンクとも無縁で、かといってグリップが悪かったという事も無かったので、3年使って、十分に元が取れたと思います。
流石にトレット面に経年劣化のひび割れが出てきたので引退してもらう事にはなりましたが、通勤用やポタリング、中距離のツーリング用など、クロスバイクやロードバイクに付けるタイヤとして非常に優れていると思いますので、次回このサイズを買うときもこの銘柄を選びたいです。


さてこれらを組み込んで、青いバーテープを巻いて完成しました。

ワイヤー類も取り替えるべきなんでしょうが、今回は暫定使用なので、これでいけそうなら全て取り替えて、カラーアウターケーブルなども試してみたいですね。
今回に限っては、在庫品を覗けばこのバーテープだけを新品で買っただけで、後は調整範囲で済みましたからそんなに手が込んではいないのですが、随分と印象が変わりましたね。

明日はイベントなので遠出は出来ないので近所を買い物で乗りましたが、かなり硬質な引き締まった乗り心地になったので驚きました。
これは主にMAVICのホイールの特性が効いているようで、概ね乗り心地などの印象のかなりの部分がホイールやタイヤに依存しているのが再確認できた感じです。
ハンドリングなども変な癖は無く、普通にロードバイクを乗っている感じで、パフォーマンス的にも平地ベースで巡航する範囲では、ある程度のロングランやイベントもこなせそうな印象がありました。
事実同様の組み合わせのバイクで「ブルベ」に参加している方も居て、しかも僕よりもはるかに早かったのですから何の問題も無いでしょう。

硬めになったとはいえ、クロモリ特有の「当たりの優しさ」の保持しているので、このバイクでロングランツーリングをして、体のダメージ具合などを見てみたいですね。
恐らく梅雨明け頃にはなってしまいそうで、その間に軽量のSPDペダルなども組み込んでセッティングを進めて行きたいと思います。