さあ「MINI」の改造も、最後に残った「サドル」周りの仕上げです。
この自転車のサドルは、「MINI」としてのデザインのトータルコーディネートされたもので、見た目の形やカラーは良いのですが、座面が柔らか過ぎて、長時間の使用に耐えられるものではありませんでした。


最初は気軽に手持ちの在庫サドルに交換しようと考えていたのですが、このMINIのサドルはいわゆる「ママチャリ」タイプのやぐらが使われていて、スポーツタイプのサドルが使えませんでした。


こうなると「シートポスト」を交換するしかないのですが、まずこの小径車輪の降りたたみ自転車の場合、僕の身長で最適の高さを出すには、かなり長いシートポストが必要になります。
測定してみると、差し込む部分の長さも含めて、少なくとも500mmの長さが必要でした。
次にシートピラーの直径が30.4mmと、特殊なサイズで、一般的な27.2mmではないので、選択の範囲が極端に狭まってしまいました。

色々調べて、普通に調達できるものでは、折りたたみ自転車のブランドである「ドッペルゲンガー」で出しているシートポストが500mmだったので、これを購入しました。


ただ直径は27.2mmだったので、「変換シム」をつかい、27.2mm→30,4mmにします。


ただこのシートポストのやぐらは、一応スポーツタイプのサドルがとちるけられるものの、いわいるボルトの一本締めのタイプで、オマケにサドルを固定する部分も「プレス鋼板」で出来ていて、いまいち締結の確実さや剛性が期待できないものですので、僕の体重での頻繁な使用には不安が残りました。


とりあえず在庫で持っていた「スペシャライズド ミラノ」という、クロスバイクなどに使うコンフォート系のサドルを取り付けて、サドルの突出し量や角度、高さを調整して、トルクレンチを使ってシッカリ締結しておきました。

この写真だと見づらいですが、シートポストとサドルがブラックになったので、印象が精悍になりました。

この状態で近所をぐるぐる回ってみましたが、チョットしたクロスバイク並みの走行性能はあるようです。
概ねAV20km/h程度の巡航性能はあるようで、ロングライドや峠越えは無理としても、旅先で比較的平たんな市街地を、足代わりに一日中走り回るような使い方には不足はないようです。
タイヤがやや太めの物を入れているので、ロード並みに細くすればもっと走りは軽くなりますが、20インチだと路面の凹凸を拾って進路が乱れやすいので、安定性とのバランスを取ると、1.5インチ程度の巾のタイヤが丁度よい感じだと思います。

贅沢をいえばホイールなど、20インチでもっと性能の良い物もあるのですが、下手をすると本体価格以上のプライスを支払う事になります。
一応手持ちのパーツや中古のジャンク品主体での改造でしたのでここまでとします。