お世話になっているショップ主催の、この時期恒例の「佐野ラーメンツーリング」が3日に開催され、参加してきました。

正直この時期はツーリングを楽しく行うにしてはチョットばかり寒いのですが、往復で約120kmのコースをAV25km/h程度で走るくらいだと、まだ走り込みが進んでいないライダーにとっては、冬場の乗り込み不足を解消するのにちょうどいい感じの強度のツーリングです。


宇都宮の東部にあるショップ集合して、8:00に出発します。
参加者の居住地域がばらけているので、ルートの途中にある「壬生運動公園」がスタート地点になるので、まずそちらに向かいます。
運動公園の駐車場に続々と参加者が集まってきます。


今回は約30名のライダーが集まりました。
この人数で走ると結構な「集団」になり、意思統一がなくバラバラで走ると危ないので、ショップの店長の〇出さんから真剣な注意事項の説明が有ります。

この「ブリーフィング」は重要で、イベントなどもシッカリ行って、参加者も真剣に聞いてもらえばリスクを最小限に抑えることが出来ます。

さてここから県道を南下して、栃木市の東側をかすめて大平町に向かいます。

今日は晴天で風も弱く、気温もこの時期としては低くない絶好のツーリング日よりです。

しばらく走っていると南西の方向に富士山が見えてきました。

栃木県の言うと、富士山が見える印象は薄いのですが、天候が良く見晴らしの良い場所だと、思いのほか良く富士山が見えます。

栃木市街地を右に見ながら南下して、右折して西に向かい、大平町に向かいます。
ここで風向きが西よりになり、やや向かい風になってきます。
大平町の運動公園で休憩して、東武伊勢崎線、栃木バイパス、JR両毛線を超えると、「太平山」から岩舟町に南下連なる山の麓を南西に向かう田舎道に出ます、

交通量少ない農道のようなところを走った方が安全で快適なのですが、風を遮るものが無いと、向かい風にがモロに集団を襲って、一部のライダーのペースがガクッと落ちてしまいます。
こういう時は僕の出番で、何せ「全面投影面積」が大きいので、「風よけ」としてお役にたてます(笑)。
こういうツーリングは色々なスキルのライダーが集まりますから、基本的に全体で協力して集団を移動させるというのが基本になると思います。

さて11:15頃、最初の目的地の差の市街地にあるラーメン店「森田屋」さんに到着しました。

森田屋さんは佐野ラーメンの老舗として有名ですが、今回は最近オープンした支店の方に来ています。
既開店していてお客さんがいますので、流石に30人は入れないという事で、まず20人ほどがこちらで食べて、あとの10人は、先々週僕が下見していた近くにある「一徹」に向かう事にします。

僕はこちらのラーメンを試してみたかったので、森田屋さんに残り、店長さんが一徹に向かいます。
さて森田屋さんですが、実は数年前「本店」にツーリングで行った時の印象は、巷の評判とは違い、あまり芳しい物ではありませんでした。
その後色々と話を聞くと「美味しい」という人と「イマイチ」という人の評価が真っ二つに分かれてしまうそうで、好みの問題というより、ラーメンのクォリティが安定していないという印象を受けていました。
これは「有名店」には良くある話で、行列が出来てしまうほど殺到してくるお客さんをさばかなければならなくなると、言い方が悪ければ「雑になる」という事が有ったのかもしれませんね。

前回頼んだ「チャーシューメン」と比較する意味で、今回も同じものを頼みます。
この日の体調はよく、お腹が空きまくりだったので迷わず「大盛り」をたのみました。


隣りの方が頼んだ普通盛と比較すると、かなりのボリュームが有ります。

これは本当に食べきれるかなぁ(汗)。
といいつつ、餃子とともにペロリと平らげてしまいました(笑)。
肝心のラーメンの味ですが、自慢の「青竹ふみ手打ち麺」は、以前同様幅や厚さがやや不揃いではありましたが、程よい固さに茹で上がっており、スープは「これぞ佐野ラーメン」というようなコクが有りながらあっさりとしたもので、チャーシューも脂身が多いながら柔らかく食べやすかったので、最近流行の店ほどの「洗練度」や「インパクト」は無いにしても、「元祖佐野ラーメン」という感じを味わいたければ、結構イケル方なのではと思いました。
僕自身は美味しく頂けました。

ラーメンを食べつつ、小部屋に入ったクラブの仲間と色々とお話をしました。
その中にかなりお年を召された御仁がおられたので、失礼ながら年齢をお伺いしたら、なんと御年77歳との事でした。!
なんと、僕の母親とほとんど同い年の方が、一緒に走っていたとの事で、これには一同驚愕してしまいました。
このお年ですから悠々自適にされおられるかと思いきや、現役でまだ仕事もしていて、そもそも登山をされていて、自転車は4年前から始められたとの事ですが、自分の親などは昼間は家で時代劇の「鬼平犯科帳」を見ていて表で運動など絶対にしませんから、この違いには驚くばかりです。
と同時に、節制して行けば、この歳まであの世に召されない限り、自転車を楽しむことができるんだなぁと、ある意味一同将来に希望が持てるお話ではありました!。

さてこちらのグループは全員食べ終わったので、「一徹」のグループと合流すべくそちらに向かいます。
到着したら丁度こちらも食べ終わったころで、全員で次の場所に向かいます。
というほど大げさではなく、斜め向かいにあるお菓子屋さんでスィーツを味わう事に成っていましたから、信号を渡っただけではありました(笑)。

僕は流石におなかの中で麺とチャーシューがまだぐるぐるしているのでパスします。

続いて次なるご当地グルメである「芋フライ」を食べに行きます。
食べてばかりのようですが、これがなんといってもツーリングの最大の楽しみではありますから異論はありません。
市街地の道沿いの小さな店舗でしたので、我々が群がりたちまち「満員」になります。


ご当地B級グルメである佐野の芋フライも色々あって、やや甘味のあるウスターソースにどっぷり漬けるタイプもありますが、これはドロッとしたとんかつソースを上からかけるタイプでした。

カラット揚げられていてあっさりしていて美味しいい芋フライで、これなら満腹でも3本位はいけそうだなといったら「どれだけ食べるの!」と呆れられてしまいました。

最後に2月3日の「節分」だという事で、市内の神社で行われるお祭りを見に行くことにします。
佐野の市街地の真ん中にある「星宮神社」に行きます。
市街地を走っていると、結構古い町であることが改めてわかります。
恐らく戦争の空襲で「まる焼け」にされなかったらしく、戦前からの古い建物が多く残っているのでしょうか。


神社に到着しましたが、思ったよりこじんまりした神社で、そんなににぎわっているという感じはありません。
狭い境内で、豆まきが行われているのを地元の人が待っていますが時間になってもなかなか始まりません。
と、上の社殿でお祓いを受けていた巳年の「年男」達が続々と壇上に登ってきます。


かなり御高齢と思われる元気な神主さんの音頭で、豆をまき始めました。
どうやら地元出身の元力士と思われる方も豆をまいています。

神社で豆まきを見るのは、もしかすると40年振りかもしれません。
普段は何もなければ来ることはなかったでしょうが、こういう伝統行事もなかなかいい物だと思いました。
若いうちはまったく興味がなかったんですが、歳ですかね。

さて14:20が過ぎて帰路に着きますが、帰路は強い西風に煽られて、集団の速度が上がりません。
先の77歳の御仁のお仲間の75歳の参加者の方は、今回ロードバイクに乗るのは3回目というビギナーだったこともあり、流石に向かい風が続くと厳しかったのかもしれません。
周囲に数人が囲んで、僕も再び「風よけ」になりましたが、どうしてもペースが落ちていってしまいました。
とはいえ、普通こうなると途中で息切れして止まってしまい、中にはそのまま動けなくなってしまうビギナーも少なくないのですが、この方は止まることなく必死に付いてきて、結局は終点の壬生運動公園まで走りきってしまいましたから、これはものすごい根性というか、精神力だなと驚いてしまいました。
この「根性」の部分に関しては、僕は本当に「爪の垢」でも煎じて飲まなければいけないなぁと思いました(苦笑)。

そんなこんなで宇都宮に戻っ来たころには日没寸前ですっかり黄昏ていましたが、僕自身はタップリとツーリングを楽しむことが出来たので大満足でした。
息を切らして目を三角にして、必至にペダルを踏み込むのだけが自転車の楽しみではないハズで、こういう多くの「同好の士」と色々な会話をしながらグルメを楽しんで、色々な発見や刺激を受ける、こういうイベントは大好きです。