行ってまいりました、正真正銘(苦笑)今年最後のサイクルイベントの「ポターリングましこ」へ。
このイベントはポタリングを銘打っているだけに、20kmのコースとランチがセットされている、どちらかというとのんびり走るイベントです。
とはいえ、僕個人としては流石に20kmだけでは練習にもなりませんので(笑)、自宅から30kmほど先の会場まで自走で行くことにします、

受付開始が8:30からで、スタートが10;00ですから、のんびり行けばいいものなのですが、なにせせっかちなので、6:00に自宅を出ます。
この時期ですからまだ日の出前で当然ナイトランになりますが、鬼怒川を超えるころには何とか明るくなって
来ました。


実は、栃木県の宇都宮市から南東方向にある、陶芸の「ましこ焼」で有名な益子町ですが、僕個人は此処を目的に出かけたことはほとんどなく、その先に行くためには何度か通過しているという程度でした。
という事で、慎重に早めに出たのが裏目に出て、現地の「ましこ陶芸センター」に着いたのは7;15頃で、スタッフさえ満足に集まっていない状態でした(苦笑)。

地元のスタッフが開けていた店舗で暖を取らせてもらっていて、ようやく人が集まり始めてきました。


おっ、地元の誇り「宇都宮ブリッツェン」のサポートカーもきています。


ブリッツェンのGMの廣瀬さんが、協賛企業の「森永ミルク」の練乳を並べていました(笑)。

このイベント、地元の有志のささやかなイベントの企画から始まったそうですが、地元観光協会をはじめ、栃木テレビやFM放送局のレディオベリー、各新聞社、地元の店舗や企業も協賛や協力をしてくてています。

8:00になり、受付開始です。
続々と参加者が集まってきて、今回イベントをご一緒してくださるI城さんと、K関さんのご家族も到着されました。
今回は御嬢さん達と、そのお友達も一緒に走るとの事です。
何時もサイクルイベントというと、むさ苦しい男ばかりで、ロングライドイベントともなると僕も含めてジジィばかりなのですが(苦笑)、このイベントは老若男女バラエティに富んだ参加者が集まってきました。

バラエティに富んでいるのはバイクも同じで、イベントではお約束のハイエンドカーボンバイクにディープリムホイールというようなリーサルウェポンはほとんど見かけず、ミニベロやMTB、クロスバイクやランドナーなど色々な自転車が集まってきました。
その中でも今回のバイクの主役はこれです。

これば僕が子供の頃流行った「スポーツ自転車」というものです。
本格的なロードバイクやランドナー・ツーリング車の「雰囲気」を味わえるこの手の自転車が子供たちの間では憧れのアイテムとして、今でいえばゲーム機やスマホ以上にあこがれていたいたものなんですね。
この写真の自転車は、恐らく昭和40年代後半頃の物で、僕の世代より上の「お兄さんたち」が乗っていて、小さな子供ながらその姿に憧れていました。

とにかくこの自転車の凄いところは、薄汚れたビンテージ物やレストア品ではなく、完全なオリジナルの「新品」だという事実です。
錆一つないどころか、メッキの剥がれや点錆一つなく、一番驚いたのはライト類などに使われている「樹脂」の劣化がみとられず、本当に最近工場で作られて卸したてなのでは?というほど綺麗な事なんです。
オーナー氏のお話では、秋田県の田舎にある自転車屋さんの「デットストック」品で、単に倉庫に埃をかぶっていただけでなく、箱の中に入れた状態でしかも長期保存の仕掛けがされいたという事でした。

もういけません、僕やK関さんはこの自転車を見て完全に「バックトゥーザフューチャー」です(笑)。
ステム直付けの変速レバーや「アナログ」で、ワイヤー駆動のスピードメーターなど時代を感じます。
周りにも恐らく同世代のオジサン達が集まってきて、大騒ぎになってしまいました。
この時代5~7万くらいで販売されていたでしょうか?、凄い乱暴なレート換算だと現在の30~50万円の感覚で、中学生くらいの子供にマドン6シリーズのカーボンバイクを買うようなもので、普通の勤め人の家庭ではなかなか手が出なかったと記憶しています。
うーん、「ドラえもん」のスネ夫が皆に見せびらかすとう感じの代物ですね(笑)。

しかもこのハンドルについているオレンジ色の缶は、自転車用のラジオです!。

これは僕も現物を見るのは初めてで、おまけにこれもほぼ新品状態のコンディションでした。

さて本題に戻りましょう。
時間となって開会式が始まりました。
司会の方と、一所に走ってくれる選手の方々です。


結構豪華なラインアップですよ。

とはいえ、スタッフとしてボランティアで支えてくれるこれらの方々が居なければイベントは成立しません。

地元のチームの方々やの有志の走行スタッフですが、皆様ご苦労様です。

さ、いよいよスタートですが、スタート地点は大混雑になっています。

会場の規模としてはこの人数が限界でしょう。
当初200人くらいとお聞きしていましたが、蓋をあけると350人くらい集まったそうです。
なんでも地元TV局の自転車番組でPRしたら、いきなりエントリーが増えたそうです。
個人的感想としては、ファミリーレベルのポタリングイベントでも、かなり需要が見込めると感じますが、この手のイベントの場合、会場の確保がネックで、数百台規模の収容能力のある駐車場と広場を必要としますから、開催場所と地元冶自体の強力が不可避なんです。

僕はほとんど最後尾近くでスタートですが、益子の中心部を抜けて、第一CPの「JAフレッシュ直売所、ストロベリー・フィールズ」までは追い越し禁止なんですが、小さなお子さんもいる集団ですので、正直10km/hレベルで、しかも信号ごとに停止して渋滞ですからノロノロなのは仕方がないですね(苦笑)。

第一CPでは、イチゴとリンゴシャーベットのおもてなしです。

このイベントは「地産地消」もテーマに成っているそうです。
まあ、地元栃木県の人間でも、案外そこで何を作っていて、何が名産なのかは良く知らなかったりします。
とにかく正直5kmも走っていませんから全然休憩の必要はないんですが、ゆっくり走りながら沿線の面白い物や美味しい物を楽しむのがポタリングの醍醐味ですよね。
正直ロード出来た事を後悔したくらいで、MTBやミニベロ等を持ってきてのんびり走りたかったですね。

CP1を出た後は、街道から左折して農道に出たので、遠慮なく自分のペースに上げて、先行しているI城&K関ファミリーを追います。

しかし最近行った茂木付近もそうですが、この辺りも「日本の里山」という風景が広がり、気持ちよく走れます。
どうでしょう、地元の我々には見慣れた風景で特に感動は無いかもしれませんが、東京や神奈川辺りから来られた方々だと、結構良い印象を持っていただけるのではないでしょうか?

程無くしてCP2の「益子南運動公園」に到着します。
ここで皆と合流して一所に走る事になります。


先頭がI城さんで間に3人のお御嬢さん達をはさんでK関さんの後方について出発です。


次なる第三CPは山の「大郷戸ダム湖」に向かうため登り基調になりますが、思ったよりしっかりとしたペースでガールズが力強く登っていくため、あっけなく休憩所の「山里のめぐみ」に到着です。
此処はカフェとラーメン屋さんが2件立っています。
補給食は此処のカフェの「ブラーンジェ770」さんの自家製パンとこのお菓子です。

小麦の生地を型でくりぬいたものを揚げて、粉砂糖をまぶしたシンプルなお菓子ですが、香ばしくてとても美味しかったです。

此処を下るとこの先にこのコース最大の難関の12%勾配のある峠に向かいます。
最近体重MaX状態の(泣)僕ですが、距離は長くないのでのんびり登れば難しくは無いんですが、やはり結構難儀している参加者も結構おられました。

ガールズ(なんかプリキュアみたいな言い方だなぁ)も無事に登坂成功です。

みんな頑張りますね。
そういえば色々なイベントに出て思ったのですが、女性の場合絶対的な速さはともかく、経験の浅いライダーでも、男でも顎を出してしまうような激坂のコースでも、結構登りきっててしまうんですよね。
恐らく絶対的な体重が少ないのが効いているのと、「我慢強い」のかもしれん。
僕が小学生のころは、体型は今以上に「どすこい」でしたし、根性が無い事は誰よりも自信が有りましたから、こんな坂は上れなかっただろうなぁ・・・・。

この後は下ると第4CPのホテル「里山リゾート館益子」に到着です。
正直何の変哲もない田舎の山の中にあるのが不思議な位の立派なホテルですが、駐車場の大半をイベントに提供していただいたようで、誘導も従業員の方がされているなど、全面協力なのは嬉しいですね。

此処を出ると最後のCPである「益子参考館」です。
ここは「益子焼」を世界的に有名にした陶芸家「浜田庄司」の記念館で、実のところ僕も行ったことが無かったのですがここが最後のCPで、ここで「ランチチケット」を受け取って、周辺の指定された飲食店でランチが取れるという事に成っています。

お出迎えに地元のゆるきゃらがいます。
事実上ここで完走なので、ガールズもご機嫌です。


この後ランチを取ってからでないと完走扱いにならないという所は協賛している地元の飲食店への配慮ですが、先を急ぐイベントではありませんから問題なしです。
というより、ちゃんとしたランチが付いて参加費は2700円というのは大バーゲンだと思います。
まあ、実行委員会が手作の運営をしていて、地元の最大限の協力が有っての事だとは思います。

ここでけんちんうどんを食べて、会場に戻ってゴールです。
コレが完走証です。

とってもオシャレでセンスの良い絵柄の完走証で、正直今までもらった色々な完走証の中でも、出色のセンスだと僕は思います。

この絵柄は参加者を表す「缶バッチ」にも使われています。

僕はこの絵がとっても気に入ってしまいましたが、これをマグカップやTシャツ、トレーナー等にしてくれませんかね?
これはかなりイケルと思いますよ!

さてこの後閉会式とかありましたが、自走で帰るので皆さんと別れて帰路に着きました。
本日は往復で80kmのツーリングでしたが十分楽しめました。
正直「たかが20kmのポタリング」と舐めていたところが有ったのは事実ですが、コースや企画次第で十分面白いサイクルイベントが出来るという事が良く解りました。

またこのレベルの強度であれば、本当に家族で気軽に参加することが出来ますし、お子さんも「自転車遊び」を十分に楽しめるわけで、これはこれからドンドンこのようなイベントを開催して、自転車趣味の間口を広げる努力をしていかなければと痛感しました。
ここら辺は、各関係者の方々も同様の考え方を持っておられるとの事で、こういう機会がまたあるのなら、今度はスタッフとして協力しても良いなと思いました。
とにかく、このイベントを実施するまにこぎつけた実行委員会の方々の努力と「勇気」には、心から賛辞を述べるとともに、栃木県に良いサイクルイベントをもたらしてくれたことに、正直に「ありがとう」を言わさせていただきます。