今回で20回目の節目を迎えました、茨城県笠間市で開催されました「第20回センチュリー笠間」に参加して、久しぶりのイベントを楽しんできました。
久しぶり?、いやいや先月頭に「津軽センチュリーライド」に参加していますから、たかだか1ヶ月しか経っていないはずなんですが、8月はいろいろ有って(苦笑)、おまけにこの悪天候のおかげで満足のいく走りも出来ていなかったせいもあり、本当に久しぶりにキチンと走ったという感じになりました。

さて、お盆休み以来夜勤の連続で、ここ2週間は夜中からの勤務という「昼夜逆転」の生活をしていたせいなのか、なんか「ボー」とした感じです。
悪天候のせいでロードバイクも載っていなかったので、流石にまずいと一週間前からローラーで脚だけは慣らしておきましたが、心肺機能を追い込んでいませんでしたし、「膝」もなんとか痛みだけは緩和しているという状態で、「よーし、やったるワイ!」という何時ものイベント前の高揚感はなく、ネガティブなドヨーンとした心理状態で当日を迎えました。

天候はやはり宜しくなく、午後からは雨の予報だというのが、益々気分を萎えさせます。
まあ、こういう時は何かやらかすもので、充電しておいたサイコンを、コンセントに差しっぱなしで自宅に忘れてきてしまいました。
よってコース図はルートラボ参照です。

細かい道が多少変わっているだけで、あとはお馴染みのルートですから、迷うことはないはずです。
獲得標高だけを見ると1253mと、けして難易度の高い数値ではないように見えますが、結構地味にアップダウンが続いていて体力とりわけ足を地味に消耗させてくれます。

さて遠征といっても隣の県ですから高速を使えば1時間で行けるのはやはり負担が少ないです。
5:30頃には現地の「笠間芸術の森公園」の駐車場に到着しますが、まだ開門していないのでゲート前で待つことにしますが、もう親友のM島君やH戸君もほぼ同時に来ていたようで、千葉からはともさんも駆けつけてくれていました。
開門してから早速準備をしてみなさんとの歓談タイムです。
受付時間が来たので会場に行きます。
さすがほぼ地元付近のイベントですから、次から次へと顔見知りの方や、サイクリング協会の方、イベントでお会いした方、ブログを読んでいる方等と挨拶を交わしていただきます。

最近のこの天候ですからいつ雨が降るかはわかりませんが、とりあえず走り出しは大丈夫で、去年ほどの大雨にはならないだろうと、軽装備で行くことにします。
にしても嫌な空模様ですよね。


7:30になり開会式が始まります。


一通りの挨拶があり、この大会の華とも言える、毎年恒例の「笠間観光大使」のお嬢さんが、たどたどしいながら一生懸命笠間のPRをしています。


会場で知り合いとワイワイ話していたら、いつの間にかスタート時間になっていたので、慌ててスタートラインに向かいますが、既に先頭集団はスタートしていました。
8:08に自分の集団もスタートです。
ここから国道50号線沿いに岩瀬まで向かい、筑波山の東側を南下してグルッと一周する感じで前半のコースが進んでいきます。
例年このあたりは凄まじいい勢いでカッ飛んでいく集団に惑わされて、オーバーペースになってしまいがちなので、ペースを抑えて大人しく走ります。

ここまでのコースは国道とか、県道の比較的交通量の多いルートですので、無意味に追い越しなどをかけずに、淡々と周りの集団と一緒にCP!まで向かます。
49km先のCP1に、1回だけ途中で休憩を入れて、2時間ちょっとで到着します。
ここから先は筑波山山嶺の東側の丘陵地帯を北上しますが、地味にアップダウンが続くコースになってしまいます。
しかし、ようやくこのあたりからエンジンが掛かってきたようで、比較的早い集団に乗って走っても付いていけるもしくは追い抜けるだけの元気は出てきたようで、ようやくペースを上げていきます。
しかし、本当であれば結構景観が良いコースなのですが、雨こそ降らないとは言っても、どんより曇っているとその景色も見えず、おかげで写真を撮る気も起きません(苦笑)。

ここも休憩もなく、淡々と北上して、ようやく元の50号線に戻る手前の水戸線の踏切あたりで、M島君の姿が見えなくなりました。
かなり待ちましたが一向に現れず、いままで抜いてきた参加者が次々と前を通過していきます。
あれ?何かトラブルかなと思いメールを入れてみたりしましたが、ほどなく現れて聞いてみたら「足を攣った」とのことでした。
ここで応急的ですが、バイクのポジションを変更することにしました。
自分も経験があるのですが、特定部位が攣りやすいということは、ポジションやペダリングに、何かしらの「不適合」があって、足に負担がかかってい場合が多いので、使用する筋肉を変えるようなポジション変更を施しました。

まあ、あとはなんとか誤魔化しながら進んでいくしかありません。
途中のコンビニでお昼をとって、大会本部のあるCP2に戻ったのは13:00くらいでしょうか、こっから後半戦のコースが始まります。
まあここからのコースは正直平らなところを走る方が少なく、登っているか降りているかという感じで、足をつっていると「お仕置き」以外の何物でもないのですが、如何にダメになった足を庇いながら、また回復させながらゴールを目指すかという経験も、ロングライドの「通過儀礼」みたいなもので(笑)、そこで止めてしまう勇気も正解なのですが、「とにかく走れるところまでは頑張ろう!」という挑む勇気も正解なんだろうと思います。
このあたりはリスクとの相談ということになりますが、乗り越えられれば貴重な経験になるわけですよね。

僕個人的には、当然苦手なコースなんですが、今回不思議と極端に苦しいという感じがしません。
コースになれたこともあるのでしょうが、以前なら尻込みするような長い上り坂のコースも、自分が持っている記憶ほどに「ヤラレタ!」というイメージがなく、淡々と登っていけるのが不思議で、もちろんペースを抑えていたからなんですが、多少は成長したのかな?とも思っています。
山間部に入ると、速度が遅くなっていることもあるのでしょうが、あちらこちらから「キンモクセイ」の香りが漂ってきます。
もうそんな季節になったのですね。

CP3を越えて残り30kmほどで、3時間以上マージンがありますから完走は見えてきましたが、どうやら空模様がますます怪しくなってきました。
15:00頃山の中を走っているところで予報通りとうとう降ってきました。


途中の道の駅で休憩してレインウェアに着替えて、さあラストスパートです。


城里町と笠間市の境界線にある峠の「さくらトンネル」を超えれば上り坂は終わりで、あとは笠間市街地まで行を激走します。
最後の芸術の森公園に登る坂でラストスパートをかけて、8時間11分で笠間センチュリーライドAコースを完走いたしました。

グループとしてはトラブルを抱えながらではありましたが、なんとかリカバーしながら、8時間あまりで完走できたのですから、まあまあだったと思います。

このあとは恒例になったノンアルコールビールの「乾杯!」ですが、今回は参加賞でもらった、この大会で毎年好評の「笠間焼」のぐい呑にビールを注いで乾杯しました。

うん、器に入れてのビールの味はまた格別なんですね。

またもや天候が良くなかったこの大会ではありますが、8月でのトレーニング不足、体調不良、足の痛みなどでなまった体に喝を入れて、なんとか調子を取り戻すきっかけになったようです。
しかし、一度で良いので快晴の中、気持ちよく走ってみたいものではありますが、悪天候の中、イベントの運営に汗をかいていただいた茨城県サイクリング協会の皆様も大変だったわけで、御礼申し上げます。
よし!、来年はテルテル坊主を100個ぐらい作って、美しい筑波山を望みながら走れることを楽しみにして、また参加したいと思います。