体重3桁の・・・」のタイトルで8年目を迎えております当ブログですが、いい加減もっと痩せればいいじゃない!という意見はごもっともな話ではあります(苦笑)。
そもそも自転車、特に国産の自転車の場合、MAX75kgの体重の人が乗るように設計されていますので、100kgの人間が乗った場合、想定以上のダメージが蓄積され、結果として色々と「ポッキン」と折れてしまうことがあります(笑)。

さてタイトルのホイールの話ですが、故に僕の場合外国製のホイールを多様しざるを得ません。
例えばMAVIC等は、メーカーに確認したところ、MAX107kgの体重を想定して設計、製造されているとのことでした。
恐らく「フルクラム」や「カンパニョーロ」、「ボンドレガー」の場合も、75kg想定ということはないと思います。

という事で4年前にマドンCを購入したと起きは、TREK純正というべきボンドレガーのホイールを迷わず購入したわけです。
体格の大きなアメリカ人が使っても問題ないという話も聞きましたし、何の不安もなく使用していたわけですが、2013年の佐渡ロングライドでは、アイオロスのスポークが見事破断して、リタイヤということになってしまいました。

スポークも折れる原因はいろいろあるのですが、一般的なハブ側が「J」の字に曲がっているスポークの場合、曲がっているところに応力が集中して破断するケースが多いです。
例外的なのは以前履いていたEASTONのホイールで、少ないスポークで、高いテンションで横剛性を出す設計が裏目に出て、プレート型の細いスポークが途中で破断するというトラブルが続発していました。

話を戻すとアイオロスの場合は、ハブ側のスポークが交差しているところが、繰り返しのハブの回転トルクで擦れ続け、金属が磨り減って細くなり、ついには耐え切れないで折れてしまったというのが原因でした。
ボンドレガーのホイールの場合、スポークを交差させて、交差部分のフリクションで横の剛性を確保する「タンジェント組」という、自転車のホイールとしては一般的なスポーク構成をとっています。

この写真はもともとTREKmadon2.3についてきたボンドレガーレースというホイールで、25Cなどの幅広タイヤに対応したワイドリムの、チューブレス対応のホイールです。

このタンジェント組は、交差しているところで、結構スポークが屈曲しています。

ちょっと見づらい写真ですが、スポークのラインが交差したあとは結構折れ曲がっている様子がわかります。

当然この交差部分には応力が集中して負担がかかっいて、「曲げ応力」という力と、擦れることによる摩耗が発生してしまいます。
で、このホイーツを履いていた通勤車のWAZOOですが、最近リアのホイール付近から「カン、カン」という不連続の金属音が出ていて、原因が長いあいだわからなかったのです。

でホイールをよく観察してみると、なんとスポークの交差部分が摩耗していて筋が出来ていて、応力がかかると筋同士がずれて、その時に音がしているということが判明しました。

もうこうなると、僕の体重やパワーの場合、いつ折れてしまってもおかしくないという感じなので、WAZOOはしばらく通勤に使っていませんでした。
とにかく僕のようなどすこいライダーの場合、タンジェント組のホイールはスポークが折損する危険性が高いという事は確実に言えると思います。

で、以前FELTに使っていたMAVICのキシリウムエキップをWAZOOに履くことにしました。

キシリウムはストレートスポークで、交差部を接触させないで、幅広のスポークで横剛性を確保しているホイールですので、少なくとも擦れてスポークが破断することはありません。

とはいえこのホイールはセラミックベアリングに改良して、タイヤもロングツーリング用に、パナレーサーの「グラベルキング」やブリヂストンの「エクステンザRR2L」はど、通勤に使うのには少々もったいないタイヤが入っているので、WAZOOに使いのにためらっていましたが、やはり単純にMTBのGTよりはるかに楽に乗ることが出来るので、これからの寒い通勤に躊躇なく自転車で飛び出せるようにWAZOOを使うことにしました。

しかし、本当に自転車乗りにとっては、重い体重は「百害あって一利なし」で、色々と余計な手間がかかります。
まあ、この広い日本中でどのくらい「100Kg超」の巨漢サイクリスタがいて、そのうち何人このブログにたどり着いているかは分かりませんが、少なからずおられる同胞の方々の今後の「楽しい自転車生活」のため、今後も「人柱」となって、いろいろな情報をお伝えしていきます。