こういう書き出しは陳腐だなぁと毎年思いながらも、やはり12月の声を聞くと鬼が笑うような話がチラホラ出てくるようになりましたね・・・・というような書き出しをしてしまいます。
本日12月4日は12月唯一にして、本年正真正銘の最後の自転車イベントである、栃木県益子町で毎年開催されている「ポターリングましこ」に、親友のH戸くん、M島君、同僚のI城さんと連れ立って参加してきまして、初冬の益子の里山のポタリングを思いっきり堪能してまいりました。

ポタリングと称するこの大会は、一定のエリア内でノンビリと景観や史跡、グルメなどを楽しみながら走るもので、間違っても目を三角にして争って走るものではありません。
恐らくそんなことをしたら23㎞の距離のこのコースは、1時間も経たずに終わってしまうので、そんな勿体無いことをする参加者はいません。
コースは昨年多くの参加者から非常に評判が悪かった激坂登りが消えて、川沿いに整備されたサイクリングロード等を活用しつつ、新しくできた道の駅を経由するなど、今年は大幅な変更が有りました。

一部峠越えは有りますが、この程度であれば初心者や子供でも「自分試し」というレベルで済みますので、危険度も減っていますし、下りの危険な箇所は「下山先導ライダー」をつけて安全に降れるようにしてあるなど、ポタリングという名前で参加してくる方々や、子供連れの家族でサイクリングを楽しむのにはもってこいで、周りの参加者の方々の評判も概ね好意的でした。
一緒に走るサポートライダーや立哨の方々は、地元のチームの「チューリングましこ」さんと、近隣企業の「本田技術研究所」の同好会の方々が努めていらっしゃいますが、流石に多くのイベントやレースに参加されて実績もある方々なので、自転車乗りとして「解っている」サポートをしていただけたので、安全で走りやすかったと思います。
えーと、地元で顔見知りの方々が多いとは言え、別に「ゴマスリ」ではありませんよ(笑)。

さて前日忘年会で盛り上がった勢いで、多少の寝不足と頭の芯の鈍さを抱えつつ6:30に自宅を出て現地の会場である「益子焼窯元つかもと」に向かいます。
自宅の宇都宮市から益子町は自動車でちょうど1時間ぐらいで付きますので7:30に現地につきました。
天候は薄日が差しつつ午後には雲が出るとのことでしたが、少なくとも雨の心配はなく、風も弱いこの時期としては絶好のサイクリング日和です。
まだ朝のうちは雲も少なく、山沿いなので若干寒さが増しています。


準備をしてから少しして受付が始まります。

今年から受付の時に、走り終わってからいただける「ランチ」のお店を指定してチケットが渡される方式に変更になります。
昨年までだと、希望の店に速いライダーから埋まっていくので、最後の頃たどり着くお子さん連れの方々などが、お店を選べないという指摘があったそうで、その対策が立てられたようです。

時間が来て大会委員長からの挨拶や説明があります。


スタートしてしばらくは市街地を抜けていくので、無理な追い越しなどをせずに、流れに任せてのんびり走ります。
真岡鉄道の踏切を越えて、すぐに左折して南進すると、右手に「小貝川」があり、そこに整備された自転車道をしばらく走ります。
やはりこういう道があると安全に多くの人が走れるので、自転車道の整備はありがたいですね。

7.3km走ると早くも第一エイドステーションの新しくできたGoodlMapにも載っていない道の駅に到着します。

以前来た時はオープンしたてで、自転車来ることなど考慮する余裕もなかったという感じで、当然のように自転車スタンドなどはありませんでしたが、地元の自転車屋さんがスタンドを寄付して設置されたそうで、ここは僕のツーリングコースの途中にあるので、今後利用しやすくなりそうですね。
幾分のんびり休憩して・・・というよりとにかく今回は急ぐ気がないので、休憩の間も仲間とのおしゃべりをたくさんできるのが楽しくて、ついつい根が生えてしまいます(笑)

道の駅を出て県道沿いに東進して、田野というところを通過して、山本地区に入ると、10%勾配が600m位続く峠越えがあります。
流石にここはお子さんやご婦人の方は降りて押す方も出てきますが、要所要所にサポートライダーが控えていてそういった参加者を応戦します。
峠の頂上がちょうどコースの中間地点でかつ一番高いところなので、ちょうど折り返し地点で峠越えというコース設定になっているようですね。

とはいえ大半はこの写真のような里山沿いの長閑で穏やかな道を走るルートですので、これは本当に家族でサイクリングを楽しんでほしいなと思います。


ここからは北上してスタート地点付近まで戻って、「濱田庄司記念館 益子参考館」が休憩ポイントで甘酒が用意してあり・・・というよりここに誘導して参加者に見学してもらうのが目的のようです。

陶芸や濱田庄司さんに興味がない方でも、古い古民家や、登り窯などが見られるので一見の価値はあります。
と、地元のくせになかなか来ないのも事実なんですが(苦笑)

ここからは東進して「県立自然公園益子の森」の北側の山をひとつ超えて上大羽地区に入り、「大羽山地蔵院」の手前の公民館がエイドステーションになります。

とここで休憩していたところ見知らぬ方が声をかけてこられました。
「全国指名手配」の僕の場合、そこが青森であろうと「よくある」ことなのですが(苦笑)、その方は当ブログにコメントを寄せていただいている「わだち」さんで、いろいろな大会お会いする機会があってもすれ違っていたりしていたのですが、今回初めてお会い出来て、歓談することができました。
初対面とは言え、やはりブログ上でのお付き合いのある方の場合、こういう場所でお会いできるのも嬉しいですし、会話も弾むものなのですね。

と、雲が多くなり若干冷えてきて、流石に座っているばかりだと体も暖まらないということで(笑)ラストスパートでゴールを目指します。
とはいえ残りは3kmくらいなので、最後の山を登れば、下りきったところがゴールになります。

ゴールして参加賞をいただくと、記念品の受け渡しに地元の綺麗どころの方々が笑顔を振りまいてくれます。


このあとはもらったチケットで同じ敷地にあるレストランでランチです

美味しい釜飯セットですが、ここはあまり参加者が来ていなかったようで、やはり参加者の年齢層とか家族連れの方は「ハンバーグ」とかの方が人気があるようです。

10:00頃にスタートして12:30には到着ですから。休憩が3回入るとは言え本当にのんびりと走ったことがわかると思います。
普段はロードバイクなどを乗っていると、どうしての「より早く、より遠くへ」となってしまいますし、そためのスキルも必要とされますが、「よりゆっくり、より楽しく」走るのも、急がず焦らずという意味での心の余裕とそのためのスキルがあるようで、自転車生活としての幅を広げて、より楽しむためにも、そういったスキルも少しずつ充実していきたいと思わせる、楽しいポタリングでした。