まずこのタイトルを見て、ホイールの購入の参考にしようと訪れた方がおられましたら、物凄くクドイ前置きがありますし(苦笑)、細かいスペック等は出てこない「どすこい流、簡易インプレ比較」ですので、よその「アカデミック」にインプレされている、親切なサイトに行かれることをおすすめしておきます(苦笑)

さて、堅い話で恐縮ですが、日本がここまで経済大国になった過程で、どのくらいの「モノ」が作られて、販売されて、消費されて、そして廃棄されていったのでしょうね。
環境云々とか循環型経済だとか、少なくとも我々の親の世代には微塵もそんな考え方はなく、あくなき欲望と経済拡大を目指して驀進してきたように見受けられます。
まあ、自分たちの世代も人のことを批難出来るようなレベルではなく、思い返せば成人して自分で稼ぐようになってから、自動車だオートバイだ、電気製品だ、住宅だと、福沢さんが数千人規模の消費をしてきたはずで、そのうちどれだけのものが残っていたりとか、これからの人生の役に立っているかなどと考えると、情けない限りで(苦笑)、単純に貯金をしたり年金運用をしていたほうが良かったのでは?と考えれば、苦々しく思うこともあります。

不動産関係の支出は桁違いで、それこそサラリーマンの一生がかかっている物で、ただこれは「資産」として残る(残価の価値は様々ながら)のでよいとして、単純に「消費」として「お足」と称されるように、何処かに走ってなくなってしまう「お金」の額として一番大きいのはやはり自動車だったと思います。
自動車の場合、維持するのも馬鹿にならない経費がかかることから、生活の足として最低限の物を維持するのならともかく、これを「趣味」としてしまうと、とんでもないお金がただ消えてしまうのみという事になります。

自分の場合2008年の「リーマンショック」をきっかけに、趣味としての自動車維持をスッパリ諦めたのは良いのですが、ある意味「消費漬け世代」の申し子として結構な額を趣味に弄していいた後遺症のおかげで(苦笑)、自転車趣味に没頭してからは、「桁が違うから気楽だよ」と嘯いて、塵も積もればエベレスト(笑)クラスの、結構な額を消費しておりました。
総額を一度計算してみたことがあるのですが・・・・・ああっ!恐ろしくて、みなさんに申し訳なくて書けないという額を投入してしまった事に気がついて、正気を取り戻してからは(笑)、右肩下がりで予算をを年々低下傾向にしていてます。

で、何時ものことなが此処からやっと本題なのですが(ヤレヤレ)、その「正気を取り戻す以前」にいろいろな自転車用のホイールを購入していて、十数年相当の距離と、ざまざまなシチュエーションを走ってきて、また数種類の性格の違うバイクやタイヤなどとの組み合なども経験してきたことから、ある程度はホイールに関して「私見」としてですが、インプレ比較などをまとめてみても良いだろうと思っていて、今までの記事でも部分的にご紹介したのですが、ここで「一覧表」としてまとめてみました。
僕の場合、カーボンホイールとかチューブラータイヤのホイールとかは買ったことがないので、ここに掲載されているホイールは、全てクリンチャーの金属のホイールになります。
まずは各ホイールの得性を4段階に評定した一覧表です。

細かいスペック等を抜きで、あくまで僕の独断と偏見で4段階にレベルを分けて見ましたので、絶対性能云々というより簡単な比較と特性を読んで頂ければと思います。

次に各上記の表を餅に簡単な評論をこれまた独断と偏見でまとめた表です。

これらの一覧から言えるのは、各メーカーの特徴は値段が安いホイールでもはっきり現れているということと、高価な高性能ホイールは比例して扱いづらく耐久性があまりよくないということです。
おそらく我々アマチュアレベルの、一般的な年収のライダーが、「常識的」な範囲で購入できる価格という意味では、シマノWH6800(アルテグラ)、カンパニューロゾンダ、ここにはありませんがフルクラムレーシング3あたりが、コストパフォーマンスから見て「上限」であって、あとは支払った代金に見合うほどのパフオーマンスの向上は望めないと断言しても良いと思っています。
これ以上の領域はあくまで「趣味」としての「自己満足」というレベルであって、「予算が許せて好きならどうぞ」というところなのでしょう。

あとこの一覧表のホイールは購入年式がバラバラで、昔からあるホイールは、古いものほど材質や工作成度や質感が高く、相応の耐久性があります。
そして年式が新しくなるほど軽量で剛性が上がり性能は良くなっていますが、耐久性能のマージンを削って軽量化を進めており、コストダウンの影響(海外生産など)で工作精度や仕上げなどは品質が低下していると考えてほぼ間違いないと思います。

まあ、最近は「カーボンリムクリンチャーホイール」も、技術の進歩で常識的な耐久性能やブレーキ性能を手に入れつつあり、また値段も順当に低下してきています。
これは「中華カーボン」という、ある意味「玉石混合」とも言えるマーケットもあるので、こちらはなかなか一般の消費者が手を出すが難しいという面がありますが、もしかすると今後品質の分野での「大化け」がないとも言えない(海外企業の生産管理が入れば)のが、国内企業にとっては大きな脅威でもあり、チャンスでもあると言えるでしょう。

前述したように自転車趣味も正気を取り戻しつつあるので、まだ熱に魘されているうちなら喜び勇んでカーボンクリンチャーホイールも数種類(中華カーボンも含めて)購入してインプレしていたと思いますが、残念ながら健康体の今は(苦笑)当分その予定がありません。