うーん、悩みました。

オシリが痛くならず、乗り心地が良くて、漕ぎやすくて、軽いサドル。
たしかに「高そうな」サドルには、そのような「能書き」が書かれていますが、だからといって、サドルに2万円とか4万円とか気軽にお金を使える身分ではないし、そもそも一念発起して買ったは良いけど「失敗」でもしたら、ショックで頭の髪の毛が白くなってしまいます。

どうやらサドルにこだらるムキの方は「サドル行脚」をして、色々なサドルを渡り歩いているようですね。
これは前回書きましたが、「相性」のようです。

ただ、マシンの場合、インターフェイスの身体の触れる部分は重要で、サドルを自動車に置き換えれば「シート」に成るわけで、これはかなり重要なんですね。

日本車のシートは、かつて本当に「マトモ」な物がなく・・・・・というより、日本において、一日に500マイルつまり800kmも移動するような乗り方をするようなユーザーが稀であり、尚且つ「椅子」の文化の無かった日本において、キチンとしたシートを作るという発想が無かったのでしょうか?。

僕の場合、栃木県から岐阜や金沢、青森などを高速で日帰りするような乗り方をしていましたから、シートが合わないと致命的で、あるときなど大腿部が圧迫され血流が止まり、足の感覚が無くなり、操作不能直前に陥り、温泉で足を暖めて何とか帰ってきたというような事もあり、その車には社格不相応な値段の「レカロ」(一番安いグレード)を、なけなしの貯金をはたいて入れたというような事もありました。

ちなみに「レカロ」のシートは最初は硬いのですが、これがなれると本当に快適で、どんなロングドライブでも身体が痛くなる事はありませんでしたので、払った金額に見合った物だったと思います。

話はそれましたが、結局悩んだ末去年の最後の予算で買ったのがこのサドルです。


セライタリアのSLR GEL FLOW という物で、15800円しました。
一応各サイトや、個人のブログで評判が良かった物で、ホント清水の舞台というより、成層圏からエンジンカットでテールスライドするくらい(何の事やらほとんどの人には・・・)の覚悟で。

で、60km程度試乗してみました。

えーと、うーん、快適とはいえないのかなぁ。
確かに圧倒的に軽くなり、切り返しのときの「キレ」は良くなったし、断然漕いでいる感じが軽快になったのは間違いありません。

シートそのものの「当たり」は強く、痛いとは言いませんが「硬いなぁ」と感じます。
ただし、「しびれて痛い」という事はまったく無く、チョッと痛くとも後も引きませんから、あとは慣れの問題かと。

そういった意味では前述した「レカロ」と雰囲気が似ているのかもしれません。
と、自分を納得させてこのサドルと運命を共にするしかないようです。

みんな!、安くは譲らないぞ(笑)。