一年で一番夜が長いシーズンに突入していますね。
自転車通勤で、朝家を出るときもまだ暗く帰りは当然真っ暗ですから、ライトの重要性は言うまでもありません。
このブログも、アクセス解析を見てみると、ライト関係の記事のアクセス数が、このところ急増しています。
皆さん関心があるのですね。

以前、ライト関係で工夫してみると記事を書いてありましたが、その後、しばらく進展がありませんでした。
僕自身の基準からして、決定的な物が見つからなかったからです。
ところが、台湾のDosanというメーカーから、自転車専用の明るいライトが出ているとのことで、数ヶ月考えて、購入を決意しました。
僕が、自転車用ライトに求める条件とは

1、3Wクラス以上のLEDを使用して100ルーメン以上の明るさがあること。
2、単三電池(2本)が使用できて、イニシャルコストが低い事
3、専用のハンドルアタッチメントがあり、31.8mm径のハンドルに付くこと
4、あまり大きくないこと
5、5000円前後で購入できる事でした。

で、DosanのS1と言う商品が上記の条件にほぼ合致しているので、その商品を注文しました。
ついでに、今まで通勤で使っていた、充電式LEDライトのキャッツアイのHL-EL620RCと、主に点滅用に各バイクにつけている、単三電池×2、LEDライトのキャッツアイのHL-130と、比較してみる事にしました。

左から新しく買ったDosan-S1、キャッツアイHL130、HL620RCです。
S1はハンドルに直付けで、キャッツアイのライトは、ステムからT字の「BAZOOKAマルチステムアタッチメント(¥700)」につけています。

このアタッチメントは、将来的に大型のサイクルコンピューターやナビなどを増設する事を考慮に入れてそうちゃくしてありました。

さて、Dosan-S1ですが、本当に小さいです。

同じ単三電池2個装備の、HL-EL130より、長さが若干あるくらいで、かなりスマートです。
キャッツアイのものに比べて、ブラケットが若干華奢なのが不安材料ですが、これは、実際使って見なければ判らないでしょう。

問題の明るさですが、キチントした指標があって比べているわけではないのですが、実際夜間に照射比較をしてみました。
一応、カメラの撮影条件を合わせて(F2.8、1S、ASA400相当)撮影してみました。

まずキャッツアイHL-EL130です

実際、薄らぼんやり照らされている程度で、このライトだけで暗闇を走行するのは不可能です。
僕はもっぱら点滅用として、使用しています。

次に通勤で使っているキャッツアイHL-EL620RCです

照射範囲はかなり明るくなります。写真では判りませんが、周りもぼんやり広角に照らされています。
このライト自体はかなり明るいのですが、かなり「幻惑対策」がされていて、レンズのカットで相当散らされています。

実用上困っているわけではありませんが、「闇を切り裂く」ほど強力でないと言うところがイマイチ満足できません。

最後にDOSAN-S1です

文句なく一番明るいです。
焦点が合ったところだけ明るいのではなく、その間もちゃんと照らされていて、路面状態が把握しやすそうです。

さてここで、3種類のライトの特徴をまとめてみました


明るさでは文句なくS1ですが、電池の持ちは良くありません。
HL-EL620RCも、明るさは十分で、充電池なので持ちも良く、イニシャルコストも低いですが、この大きさは、つける場所が限定され、その上厳ついのが難点です。

で、僕は基本的に通勤用にはクロスバイクにHL-EL620RCを使い、ロードにS1をつけることになりそうです。
いちおう、耐久性の確認でWADOOにつけてしばらく使ってみますが、この大きさでこれだけ明るいのなら、ロードでツーリングしたときの「緊急用」にはもってこいだと思いました。
ちなみに2個同時点灯だとかなりの明るさになります。


ただ、通勤用や、都市近郊部のナイトライドならこの程度でもいいのですが、たとえば「ブルベ」のように、人里はなれた山道をそれなりの速度で「夜通し走り続ける」なんて場合は、もっと明るいライトが必要かもしれません。
街灯がない山の中は、本当に「真っ暗」で、ライトの照射範囲以外は本当にまったく見えないので、ライトが暗いと本当に怖くて走れないそうです。

そういった「強力」なライトもあるのですが、一般公道で使うとかなり迷惑な代物のようで、この辺りで満足しておいた方がよいのかもしれません。