本当に痛ましい話で、大切な人を失ってしまった遺族の気持ちを思うと、本当に胸が締め付けられてしまいます。
だから、連日のTV報道で、人の不幸な出来事に対して、遺族感情を無視して「根掘り葉掘り」ズケズケと入り込んできて大騒ぎしている様子が、何ともはらただしく怒りが込み上げてくるので、地上波の報道を見ていません。

で、僕には良く解らないんですが、世の中の大衆は、そんなに「人の不幸は蜜の味」とばかり、傍観者であることをこれ幸いにと「可哀そうにね」と悲壮感に浸りたくて、貪るように喜んでこの報道を見ているのでしょうか?
本当にそんなニーズが有ると確信して、僕からいえば報道の範疇を超えた、下劣な演出の「お涙頂戴劇場」を争うように報道すれば、視聴率が取れてスポンサーが喜ぶようになるんでしょうか?

過去にも航空機事故などの犠牲者の家族に、「今のお気持ちは?」などと陳腐な質問をシレッとぶつける厚顔無恥なレポーターなどがいて、所詮TV報道に係わる奴は「クズ野郎」だと僕は思っていたんですが、もう今回の件をもって我慢の限界を超えた激しい怒りを感じています。

報道の自由ってなんでしょう?
報道の権利ってなんでしょう?
報道の役割ってなんでしょう?

どう考えても今のマスコミには「報道の責任」という、最も大切なところがすっぽり抜けているような気がして仕方がありません。
マスコミのレベルはその国の民主主義のレベルであり、政権の行動を監視して冷静に分析し、国民に解り易く報道していくという「政治の監視」としての大切な役割が有るのですが、金儲けと功名心に骨の髄まで毒されたマスコミの姿を見ると、日本の政治のレベルが「小学校のホームルーム」程度であっても致し方ないなぁと「ウンザリ」します。

正直この先どうなってしまうのか、自分としてどのように考えて行動していかなければならないか、はっきりとした「妙案」などは浮かばず、途方に暮れてしまう気持ちなんですが、僕自身はネット環境において少なくとも「表現する場所」を持っている以上、「自分の心に素直に感じた事」を、なるべく冷静に公平にコツコツと書いていこうと思っています。

「たかが自転車関係ブログ」で恐れ多いことを書いてしまったなぁと多少後悔していますが(苦笑)、たまにこういう変な話も飛び出してくるのがこのブログの変なところなので、なにとぞご容赦ください。