正直コストダウンという言葉を聞くと、体中にジンマシンが出来るくらいの嫌悪感を感じています。
思えばバブル崩壊後あたりから「安ければいい」という・・・・・ああっ止めておきましょうかね(苦笑)。

とにかく、工業製品は、新商品が出るたびに、それこそ関係者はわが身を削ってコストを下げることに奔走しているわけですから、涙ぐましいともいえますが、最初の頃は見た目には判らない様に巧妙にコストを削っていましたが、買手の認識のせいなのか、もうすでに「物の良さ」など判別出来やしまいと「なめられている」のか、あからさまに「安物」が堂々と出回るようになってきたようです。

以前、ボンドレガーのステムが来ないという話をしましたが、本日ようやく届きました。
これは「レースXライト」という、一応アルミでは上級グレードの商品で、マドンCを組むときに選択したもので、同一商品のサイズ違いを注文したわけですが、2012年モデルの従来品と、「一応」2014年モデルの現行品を見比べて「おや?」と首を傾げました。

短いほうが従来品で、長いほうが現行品ですが、明らかに塗装で色の種類を減らして、塗装工程も簡素化したことがわかります。

本体そのものの型というか造作は同じものなんですが、ハンドルを止めるバンドは型そのものが違うようです。

ボンドレガーのマークが浮き出ている旧型に対して現行品は、下のグレードと同じ平板なもので、明らかに違いますよね。

まあ好意的に考えれば、2014年モデルの開発が失敗したらしく、急遽旧型を再販したそうですが、ボンドレガーの意匠が変わった新しい型を起こす暇がなく、急遽下位モデルのバンドを流用したのではないかという事です。
で、意地悪く考えれば、理由は上記の事ながら、出来るだけ余計なコストをかけないように、出来るだけ利益を上げるように重量や強度に関係している部分以外のコストを圧縮したとも言えます。
個人的には機能に関係する部分以外の部分はあまり気にしない方の人間なのですが、自転車の場合嗜好性が強いモノですし、やはり「見栄」に関わる部分が「何だかなぁ」ではあまりいい気分はしないですよね。

事の真偽は知りようもないのですが、もうこうなると「知りたくない!」というのが本音の部分です。