なんじゃそりゃ?と思われる方もいらっしゃられるでしょう。
そりゃあ速度やタイムを競うのなら、走行抵抗の増えるタイヤの選択はありえません。
一般的にロードバイクのタイヤは幅が狭い23~25mmが主流であり、タイヤに溝がない「スリックタイヤ」が普通の選択です。
よく「溝がないと雨ですべらないの?」という質問を、ロードバイクを知らない人達から聞かれますが、雨天時のグリップは、タイヤのゴムのグリップ性能にほとんど依存しています。
固くて減らないタイプの通勤用に使われるタイヤなどは、雨天時の路面との摩擦抵抗は低く、レースなどを目的にした柔らかくて減りが早いタイヤなどは、濡れた路面でも確実にグリップがあります。

ただそれは路面が汚れておらず、泥や砂やゴミなどがない場合の話であり、経験がある方もいると思いますが、砂が浮いているとそのままタイヤが取られて滑ってしまうこともあり、自分もそれで転倒したこともあります。
現在パナチタンに履いているパナレーサーのグラベルキングなど、「砂目」と呼ばれるパターンが入っていましたが、卸立てでパターンがはっきりした時に、薄い積雪路面に不意に突入してしまった時に、不思議と最低限のグリップが確保できたこともあり、「全天候」という意味で安全に走るために、タイヤにパターンが入っていたほうが良いことは理解していました。

実際有名な「ルーベ」などの石畳を走るロードレースなどの場合、ヴィットリアのコルサのような「杉目」のパターンの入ったタイヤを選択するプロライダーは少なくないそうです。


とここまでが例によって無駄に長い前置きでして(笑)、本題は、路面状況が悪い時にはそういった条件に強いタイヤをロードに用意したいというお話です。
実際今年は初日の初詣ライドから雪や路面凍結、雨などの悪天候に見舞われることが多く、何度か怖い目に遭っていました。
普段使いでそういうタイヤを使っていても、直ぐにパターンが消えてしまい肝心な時に意味がないので、専用のタイヤとホイールのセットを用意しておこうと考えていました。

まずタイヤですが、なんと「ブロックパターン」が入っているパナレーサーのグラベルキングの26Cのタイヤを購入しました。


このタイヤは35Cの幅のタイヤを29erのエクスカリバーに履いていますが、ロードバイク用に26Cのタイプが出たので早速購入してみました。

ホイールは何故か(苦笑)在庫で倉庫で眠っていたアルテグラWH6800のホイールを引っ張り出して、ハブのメンテをしてからタイヤをはめました。

いやーこれが嵌らない嵌らない!、本当に久しぶりに手の皮がズルっと剥ける程難儀してしまい、中古のチューブを使ったらそれがエア漏れ起こしていて何度も入れ替えたりと、えらい時間がかかってしまいました。
これで出先でパンクしてしまったらと、やや憂鬱にはなりました。

ま、ブロックタイヤと聞いてどれだけゴツくなるかと心配していましたが、思ったほど横にボテっとはみ出している感じはありません。

そういうことで、今回はタイヤをはめたところでタイムアウトで、パナチタンに入れてのインプレはまた次回のお楽しみということにさせてください。