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災害に強い自転車の有用性! [雑談]

この非常事態に、いくら此処が自転車ブログだからといって、自転車ネタを書く事に抵抗感はあるのですが、今回「被災」して感じた事を書く事で、何かの役に立って欲しいと思い書かせていただきます。

実は今まであまり話しませんでしたが、自転車通勤を始めた動機のひとつに「通勤難民対策」がありました。
僕の勤める場所は、鬼怒川という一級河川を渡らなくては行くも帰るも出来ないところです。
大雪や事故等で橋が渋滞してしまうと、10kmの通勤路を帰宅するのに3時間掛かってしまったなどという話は珍しくありませんでした。

また、河岸段丘を上り下りするので、その場所にがけ崩れなどが有ると通行止めになったり、4号国道との立体交差、LPGの貯蔵施設など、通勤路上に危険な箇所を多く確認していたので、確実に移動できる手段として自転車に以前から注目していました。

今回不幸にも「本番当日」に自転車を使えなかったことは痛恨の極みですが、幸いにも無事に帰宅する事は出来ました。
また、僕自身一部地域の地震災害、概ね半径100km程度の被災地域を想定していたので、このような日本の半分が何らかの被害を受けるような世紀の大災害に対しての対策は当然のようにしていませんでした。

今目の前に起きている現実の一つとして、輸送インフラが途絶している為ガソリンか欠乏しており、ガソリンを求めて空いているスタンドに長蛇の列を作る「ガソリン難民」が現実の物になっており、貴重なガソリンを極力節約する為に、無駄に自動車で移動しないで良いように、自転車を最大限活用する事は、自分だけではなく、多くの人々の為になるのではないかと真剣に考えています。

一昨日から、まるで今回の事の為に用意したようになってしまったMTBのGTをフルに使って、友人の安否確認や用事を済ましています。
ただ、大量の物資の輸送はできないので、半ば本気で考えていた「自転車用牽引キャリア」を導入していれば、買出しにも自動車を使わないで済んだと残念な重いです。
また、道路状況から、耐パンクタイヤを用意しておかなければと考えていましたが、やはりガラス片を踏んでパンクしてしまいました。

まあ僕の想像力なんていうのもこの程度の物なのですが、本来考えていた装備の有用性は身を持って確認できたので、ある程度落ち着いたらそちらの対策に着手して行きたいと思います。
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やっとこ

どうも!やっとこです。
仕事で緊急車両訓練を行った経験があったり、災害救援訓練なども行った経験から、2輪の走破性というものはかなり優れていて
実際にそれぞれのライフラインを確保しなくてはいけない会社には装備されています。
私は電力会社の2輪災害救援訓練を担当した事がありましたが、現実のものになるとは思いませんでした。
今頃はその方達もご活躍されていることでしょう。怪我なく無事のご活躍をお祈りしたいところです。
by やっとこ (2011-03-13 22:52) 

charingo

無事でなによりです。
気をつけてください。
by charingo (2011-03-13 23:11) 

nabe

まだまだ油断できない状況でしょうから十分に気を付けてくださいね。
確かに今回の大地震で自転車は注目されているようですね。
東京都内の帰宅難民になってしまった方々は自転車を買い求めたとか聞きました。
自動車よりも自分の体がエンジンである自転車の方がガソリン不足になった時に活躍するかもしれないですね。
実際にオイラも昨日から今日にかけて24時間勤務でしたが、万が一を考えてパンク修理できる装備をいつもより多く持って出勤しました。
でも、転んだりして怪我をしては何ともなりませんのでくれぐれも気を付けてください!
by nabe (2011-03-14 00:28) 

soraneko

やっとこさんへ

どうも突然の恐怖のあまり、私から言わせると余計に「右往左往」している方が多すぎるようです。
その上、そのような人がみんな自動車を乗り出して、ガソリンを求めてスタンド周辺に渋滞を作っている現状は、自分たちの為にならないのは勿論、多くの人たちに迷惑を掛けているのではと言う想像力が欲しいです。

自転車やオートバイを災害の時に本気で有効活用するように多くの人たちに呼びかけていく努力が必要だと思います。
by soraneko (2011-03-14 15:29) 

soraneko

charingoさんへ

御配慮ありがとう御座います。
余震もそうですが、とにかく異常な状態なので、多くの人の精神状態が怪しいようで、交通事故、盗難、傷害事件、詐欺などに注意が必要なようです。


by soraneko (2011-03-14 15:32) 

soraneko

nabeさんへ

御配慮ありがとう御座います。
慎重な上にも慎重に行動している「つもり」なのが過信かもしれないので、お言葉の通り「油断」しないで、さらに慎重に構えたいと思います。

こういった、多くの人達が困難に陥っているときですから、計画停電を避けるために多くの国民が節電に心がけるように、自動車の使用を極力控えれば、限られた燃料の在庫を節約する事が出来ますし、道路が空いていれば、緊急車両の通過も楽になるはずです。

ラーメンやミネラルウォーター、カセットガスなどを、必要以上買い占めている人などもそうですが、「困った時の連帯と助け合い」という事を、真剣に考えて欲しいと思います。


by soraneko (2011-03-14 15:39) 

とも

水戸では本日もガソリンを求める車で大渋滞しておりました。そして列は全く動く気配がありません。聞くところによると、前日は4時間も並んだ挙句、買えなかった方もいたようです。
11日にはKANCHIさんから連絡をいただいたのですが、麻痺している車列を横目にオフィスからロードバイクで無事に移動できたとのこと。
ロードバイクはともかく、MTBでしたら多少悪い道路状況でしたら十分に対応できるでしょうね。これを機に自転車の有用性に、少しでも目を向けてくれたらと思いました。
by とも (2011-03-14 22:28) 

soraneko

ともさんへ

僕は、当日の夜中に、通りの動きがなくなったのを確認して、被害が少なめの地域まで出向いて給油を済ませて、以後は極力、自動車は使わないようにしています。
これは、生活のためにというより、緊急事態の場合、遠隔地に脱出する為の措置でした。
阪神淡路震災の時に、自動車は地震災害には弱くて、あまり役に立たなかったという話を現地の人に聞いていましたが、ガソリンの供給の点でも、こんなに脆いモノだったのかと改めて思い知りました。

津波の様子を見ていても、もし即座に自転車で避難していれば、渋滞に巻き込まれることも無く、助かった命もあったのではないかと考えると残念であると同時に、災害時の自転車の有用性を広めなくてはと思いました。


by soraneko (2011-03-14 23:06) 

ももんが

そういう意識を持って行動することが大事ですよね。
私は職場が徒歩圏なのであまり考えてませんでした。

災害時は自転車やオフロードバイクが活躍しますよね。
今回の地震で思い知った事を、皆がいつまでも忘れないでいられると良いのですが。
by ももんが (2011-03-15 01:23) 

soraneko

ももんがさんへ

自分もそうなのですが「喉元過ぎれば・・・」とか嫌な事は忘れたいとかの心理は働きますから、今後しばらく何事も無いと記憶が薄れていってしまうでしょうね。
災害の記憶が3世代無いと、壊滅的な激甚災害を受けた地域も「天災が無い安全な地域」と摩り替わってしまうそうですから・・・・・。

ここ北関東のように、公共交通機関が当てに出来ず、広い地域に居住地が点在し、お年寄りや小さいお子さんが多い家庭などでは、どうしても自家用車で動区しかないのも事実なんですよね。
by soraneko (2011-03-15 09:02) 

kanchi

浦安を除いて道路被害がほとんどなかった首都及び周辺は自転車が有用だったと感じます。
なので2日前にオフィスへ乗っていったロードバイクで無事に移動できました。世田谷方面も埼玉方面も帰宅難民者の歩行者と渋滞で動けないクルマがたくさんいました。自転車で裏道スイスイは低速でも快適でした。

しかしながら少しでも道路インフラに障害発生していたら、MTBタイプでないとダメだろうなぁと、感じます。
by kanchi (2011-03-15 18:36) 

soraneko

kanchiさんへ

確かにロードタイプの細いタイヤは、あくまで路面状態が良いことを前提にしていますので被害が激しいと厳しいですよね。

MTBが一番適しているとは思いますが、シクロクロスのバイクも、悪路走破性と軽快性を兼ね備えて適しているような気がします。
障害物があったときに担いで乗り越えるという用途にも向いていそうです。
普段の使い勝手も考えるとバランスは取れているかもしれません。

あと、シューズも足回りのプロテクトを考えると、トレッキングシューズなどが必要ですね。


by soraneko (2011-03-15 22:25) 

imaotakahiro

私も以前自転車に乗っていました。
MTBタイプの自転車でしたが、とても趣味を満足させるための自転車で
街中を走るときに
ライトが無い、泥除けが無い、警笛がない、盗難防止のロック機構がない
かごが無い、ペダルが小さい、椅子が小さいく硬いなどなど日本の婦人車
と比較するのも問題ですが、不満が沢山ありました。
でも一番の不満はトラックに引かれて修理しようとしたら「日本で作ってないので部品を取り寄せる、しかもそれは代理の部品」といわれショックをうけました。
日本=ママチャリなのは仕方ないのかもしれませんが
MTB頑丈さとママチャリの快適性を合体させた災害自転車がほしいとおもいました。
しかし自転車は普段から乗って体力をつけておかないと駄目なものでもありますね
今、自転車の購入を考えているところです。
by imaotakahiro (2011-03-19 21:05) 

soraneko

imaotakahiroさん、コメントありがとう御座います。

日本の自転車環境の不幸は、行政(特に警察と国土交通省)の自転車に対する不理解、というより、車道から自転車を締め出そうとした流れと、主に中国製などの格安粗悪品自転車が大量に輸入されてきた事と、いわいる「ホームセンター」などの格安大量販売に対して、従来の「自転車屋さん」や卸業者などの意識が硬直化していたことにより淘汰されてしまい、「まっとうな」国産自転車の販路が壊滅して、多くのメーカーが撤退、廃業してしまったところにあると考えています。
よって、フレームや用品など、外国製のメーカーの独壇場になってしまい、自転車でありながら輸入外車を乗るようなリスクをユーザーに押し付けてしまっているともいえます。
フレームなど、注文してから半年待たされる、納期が未定などの事は珍しくないというのも、日本人の商習慣からは理解できません。

これだけ自転車が注目されている現在、趣味の産物としてではなく、日常の使用に耐えられる実用車として、高いクォリテーと、リーズナブルな価格を実現してくれる国内自転車メーカーが立ち上がって欲しいと、僕も常々切望しています。

そのためには、我々ユーザーも、過剰なブランド意識や、舶来信仰を戒めて、粗悪品自転車を使い捨てすることなく、キチントした商品を手入れしながら長く乗り続けていくというライフスタイルの転換も、必要な事ではないかと個人的には考えています。

あと、自転車の場合、早く快適に乗るためには、当然体力は必要なんですが、「技術」でカバーできる比率も高く、それは何かすれば直ぐに得られるという物ではなく、最初は短い距離で、ユックリした速度から、毎日とは言わなくともて、週に3回程コツコツと乗り続ければ、1年後には自分が思っていた以上の速度と距離が得られるようになり、自分でビックリします。

imaotakahiroさんも、是非長い目で自転車生活を取り入れて、僕が味わう事が出来た「楽しい、豊かな自転車生活」の喜びを、味わっていただきたいと、切に願います。

by soraneko (2011-03-19 23:45) 

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