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今年は真壁のひな祭りが再開 [雑談]

2月に成り、節分を過ぎて旧暦でも年が代わったわけですが、母の49日も過ぎて、自分もようやく色々と動けるようになりました。

世の中もコロナ禍から元の生活を取り戻す方向で動いていますので、タイミング的にはここ数年できなかったことが、暖かくなった頃から動き出せますね。


自転車の方もロードバイクも乗り出して、介護太りの解消も蟻の歩みのようにジリジリと進んでいます。

一応目標は5月連休頃に、ある程度「実戦」がこなせる程度に回復させる事で、ここは焦らずコツコツ走り続けるしかありません。


勤めていた以前なら、土日に無理をしても走らなければなりませんでしたが、なにせ時間だけは使い放題の「遊び人」の身分ですので(苦笑)、極力気象条件が良い時を選んで走り出すようにしています。

そうすると、結構平日に成ることが多いようで、今年も休日に天候が崩れるパターンが多いようですね。


そういえばこの時期は自分のホームコースの「つくばりんりんロード」沿いの、桜川市の旧真壁町の市街地で「ひな祭り」が行われているシーズンです。

例年何時ものツーリングの途中で「ランチ」を取るついでに寄っていた感じですが、今年は3年ぶりの開催という事で、19日の日曜日にこれを目当てにバイクで行って見る事にしました。

日曜日にしたのは、平日だと屋台などの出店が閉まっているからで、バイクにしたのは、暖かいものの前線が通過して午後から天気が悪くなるからです。


さて、ある程度暖かくなってから自宅を出て真壁を目指しますが、何時もの通り自転車のツーリングルートを走るのでは面白くないので、方向だけ決めてあとは風任せで走ったことのない道を選んでバイクの感触を楽しみます。


この日は異常に暖かい日で、とても2月とは思えない風景に成っています。

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とはいえ、勝手知ったる他人の県の地理で(苦笑)、ツーリングやイベントで散々走り回った地域ですので、適当に道を繋いで走ると直ぐに見知った街道に出て、あっという間に真壁に到着です。

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ある程度の混雑も予想して、繁華街を避けて裏道から会場駐車場を目指しましたが、10:30ごろは駐車場もガラガラでした。


街に出ましたが、こちらもちょっと寂しい感じです。

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開催決定が遅れて、出店を見合わせた方も多かったと聞きました。
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なんと「三菱デボネア」で、ナンバー付の実動車のようです。
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こちらは夏祭りとかで使われる山車ですね。
この後お囃子の実演もやっていました。
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此方の祭りも今年は開催されるでしょう。
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これは昔の郵便局の建物ですね。
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真壁はこういった古い町並みが特徴です。
えど時代からの町並みが残っていて、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
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肝心のひな祭りですが、この町がかつて栄えていた頃に飾られてたであろう、時代を感じるひな人形が、各民家で展示されています。
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申し訳ないのですが、自分は正直「お人形さん」は興味が無いのですが、人形ごとにそれぞれ特徴があることは判ります。
人形師の方の技量や時代背景などが表れているのだと思います。
 
おっコペン!て、自分はどうしてもこちらに眼が行きますね。
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昔の商店は、車を家の中に車を入れていたんですよね。
こんなことが出来るのは、昔の自動車が本当にコンパクトだったからですが、自動車が生活の道具で、本当に日常の生活と密着していた頃に、高価な道具を大切にしている習慣があったという事は、今の人にも知って欲しいですよね。
これは、酒屋さんの奥にあった冷蔵庫で、一般的な冷媒を使った冷蔵庫では無く、地下水を循環させて温度を下げるものだそうで、昔はビールが木の樽で配達されていた時代のモノで、特に夏場など冷蔵庫が無いと直ぐに風味が落ちるので保冷施設が無い酒店には配達してくれない時代があったので、設置したそうです。
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これを作ったメーカーさんは、まだ現存しているそうです。
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これも機械ですね(苦笑)
此処の方はたくさんの古いバイクを所蔵していて「ホンダドリーム」とかも展示していましたが、この「モトコンポ」は実動車で、実際エンジンをかけてくれました。
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この方はこのほかに5台所有されていたそうですが、ほとんど譲ってしまったそうです。
ただ、近所の方に譲ったら転売してしまった事に激怒してしまい、本当に大切にしてくれる人に渡したいとのことです。
年配者でいろいろとコレクションしている人の「あるある」ですが、本人はある意味人生をかけて収集した貴重なコレクションであっても、家人・・・特に奥さんにとっては「邪魔なゴミ」というケースは少なくなく、廃棄物扱いでぞんざいに扱われて売り払われてしまうんですね。
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こちらは、オーナーの所蔵のイタリアンバイクですが、現在不動車で、その上3年前の水害で水没してしまったそうです。

これも車やバイクのレストア「あるある」話で、なんでもショップに依頼して預けたら、何時に成っても連絡が無く放置されていたそうです。
海外のレストア番組「カーSOS」や「クラッシックカーディーラーズ」などでは「悪徳業者にインチキ修理されて」や「貴重な部品をはぎ取られて放置」や「修理代金持ち逃げされた」なんて話は良く出る話なんですが、機械のレストアはマニュアル通りに出来るものでなく、非常に手間がかかるものですので「相場」も存在せず、これは良心的なショップや職人に巡り合えるかどうかという「人脈」が結構重要な要素になるものだと思います。
こちらもひな人形には何の関係もないのですが、鉄道のジオラマを展示していて、これは真壁にかつて走っていた。関東鉄道筑波線・・・・いまは「つくばりんりんロード」の在りし日の姿をジオラマで表現したものだそうです。
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さて、お祭りにつきものの「B級グルメ」を期待していたのですが、どうもあまり出店されていないようで、確かにイベントとしての本番は3月4日土曜日のフィナーレ日が一番盛り上がるとは思います。

そんな中路地裏でいい匂いがしたので立ち寄ってみたら、豆腐屋さんが揚げたてのガンモドキを販売していました。

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自分が行ったらちょうど売り切れで、残念!・・・と思えますが、直ぐに追加分を揚げますとのことで、しばらく休憩しながら待って、火傷するほど熱々の揚げたてガンモドキを食べることが出来ました。

正直、揚げたてのガンモドキがこれほど美味しいとは思いませんでした!


実は今回程じっくり見られたのは初めてで、色々な方とお話しする事も出来ましたので、自分としては結構楽しめました。

ただ、往年のお祭りの規模を知っているだけに、随分寂しくなったなというのが正直な感想でした。


それはコロナ禍で3年過ぎてしまった事が、経済的な問題だけでなく人々の心に大きな傷を残しているからだとも感じました。

やはり横のつながりが途絶されることで、孤立して心をすり減らしてしまった方々がけして少なくなく、特に高齢者の方々は、コロナ禍が過ぎて「よし!もう一度頑張ろう」という気概が途切れて、「諦めてしまった」という話を所々で耳に入ってきました。


この真壁町の様子を見ても、お祭りなどの実行委員会など自分より高齢な方々がほとんどで、若い人の姿が目立たない事からも、町興しをしようとしても、住民達の高齢化や人口減少などで、もうその力が無くなってきたところに、コロナ禍がとどめを刺した・・・・なんて地方も少なくないのではないでしょうか?


なんかお祭りを楽しみに行ったはずなんですが、どうもそういう所に眼が言ってしまうのが、なんとももどかしい所ですね。


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