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スポーク破断、170kmで終わった2013佐渡ロングライド [雑談]

もう笑うしかありません。
今年のイベントは吉凶がはっきりしていて交互に訪れていたので、さきのもてぎエンデューロがまずまずだっただけに「嫌な予感」があったのですが、アイオロスの後輪のスポーク破断というバイクトラブルで、残り40kmを切ったところで終了となってしまいました。
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実は、この破断は突然起きたわけではないようで、今年に入ってからダンシングをしたときの横の「ブレ」が心なし大きくなったかな?と感じていたのですが、今回のイベント中も、突然ブレーキシューにかすかに擦り始めて、疑問に思いつつ走行を優先させて調整で凌いでいたのですが、既にスポークの変形が進行していたようです。
スポークはスプロケ側のハブ側の付け根付近の交差部で、見事に擦過痕とスポークの変形が見えました。
2013佐渡ロングライド130512 051(2).JPG

この部分だと横応力というよりも、回転方向のトルクの増加による変形による擦れなのかもしれません。

今回は小木SAを超えた160km以降のコースが大幅に変更となり、海岸の崖地沿いの部落を通過するコース(昨年大きな事故があり警察からコースの変更を勧告されたとか)ではなく、手前から更に標高の山の上の上るコースがなり、その「ミニヒルクライム」ともいえるこのイベント最大の「難所」(これに比べればZ坂なぞは難所に入りません!)を超えて、やっと完走の手ごたえを感じていたところで、左折してまた海岸に下りますという所で
コーナーを抜けて加速し始めたところで「カキィーン!」という、聞き覚えのある絶望的な音が響き渡りそのまま走行不能になってしまいました。
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なにせ前走者が「あっ!なんかすごい音がした!」と叫んだくらい大音響が響いたのですが、なにせこの手のトラブルは「ベテラン」ですから(苦笑)、瞬時に今起きた状態を理解したとともに、「リタイア」を即断しました。

これが普通のスポークのノーマルホイール(?)なら、ニップルで歪みを補正して何とか走りきるとかできるのですが、このディープリム形状のホイールの場合、ニップルがリムの内側に内臓で、スポークも特殊なエアロ形状のスポークで数も少ないので、仮にニップルが調整出来たとしても変形を補正しきれないんですね。
オマケにマドンはシートポスト付け根付近のホイールとのクリアランスが狭く、ブレーキアーチを広げるくらいではにっちもさっちも行かない様なので、ここは潔くリタイアを決断しました。

あとはちょうどコース誘導の地元のボランティアのオジサンの好意で休憩用のいすに座って回収を待っていました。
2013佐渡ロングライド130512 052(1).JPG

ところが、連絡はしたものの、個別の回収はしないとかなんとかで、14:20ころ走っているスタッフにリタイアの届と回収の意思を示したのですが結局なんの動きもなく、フェリーの時間が心配だからと言って大会本部に連絡しましたが、「探したんですがコース上に確認できませんでした」という事で、結局最後のリタイア者などを回収する「最終回収車」に拾われるまで2時間30分程コースで「さらし者」にされてしまいました(苦笑)。

最初はふてくされて椅子で昼寝をしていたのですが、あまりにヒマなので、忙しそうなコース誘導のオジサンの手伝いで、近づいてくる参加者を見やすい場所から監視して「近づいてきたよー」と教えてあげたり、もう最後のころは必死の形相で最後の力を振り絞る参加者達に「頑張れ―!、あと少しだぞー!」と応援したり、それはそれで結構楽しんでしまいました(笑)。

ま、「楽しんだ」と言ってはリタイヤした皆さんに大変失礼なのですが、「回収車」は今回初体験で(笑)、昨年撤収するときコースを車で逆走した時に、バスやトラック(空自佐渡駐屯地のトラック!)パトカー、広報車がゆっくり走行している参加者の後に伴走していたのですが、「なるほどこれが噂の回収車なんだ」と感心するやら、「これだけには絶対乗りたくないぞ!」と、ある意味興味が有ったので、ワクワクしながら乗り込んだしまいました。
2013佐渡ロングライド130512 058(2).JPG

車内に入ると、「回収車の車内は言いようのない気まずい空気が澱んでいるよ」という話を聞いていたのですが、下手なダジャレなど飛ばす雰囲気ではないことは間違いありませんでした(笑)。

バスの前には何度か見たこの大会の実質的なリーダーの方と思われるスタッフと伴走者が終了時間に合わせてゴールするように走り、路上にいるリタイア者や、明らかにフラフラで完走は不能と思われる走行者を確認しながらゴールを目指し、バスとトラックはノロノロと付いていくわけですね。
こちらはフェリーの時間が有るので気が気ではないのですが、「頑張っている参加者は出来るだけ完走させてあげたい」というスタッフの気持ちは痛い程解りますし、ありがたくもありました。
このスタッフの方、本当に自転車が好きで、サイクリスタの気持ちが解る方なんだなぁとも思いました。

とまあ、ここまで書くのが今の心理状態では精一杯で(苦笑)、色々あったのですが今後まとめて書けるかどうかは何とも言えません。
今回は、このところ続いている体調不良が、もてぎに無理やり好調の波を合わせた反動でどん底に落ち込み、なんとか現地に行ったものの回復せず、正直なところ100kmの両津SAでリタイアを覚悟していたほど最悪の状態でした。
でも何とかリカバリーして走りながら体調を回復させて(こんなことが出来るのかな?)、苦心惨憺しながら何とか「完走」が見えたところでのマシントラブルで、個人的にはロングライドイベント初のリタイアでしたので、口惜しい事は間違いないのですが、不思議と気持ちを引きずっていないのは単なる放心状態だからでもないようです。

まあ色々と考えさせてくれることも多い大会でしたから、何時もの通りの「ポジティブシンキング」で、今後の自転車生活に生かしていきたいと思います。
それはそうと、アイオロスは修理するものの正直気持ちが離れてしまった(またかい!)ので・・・・、と、ここから先は言わなくとも解ってしまいますよね(笑)。
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石清水 健

朝の駐車場で隣に居た者です

お疲れさまでした

何と、マシントラブルだったんですね

小木ASを出てから、上りのコーナーであれ?朝の人だ

どうしたのかなと思ってたんですが、私も必死で登ってまして

声を掛ける事が出来ませんでした

来年のリベンジを願ってます


by 石清水 健 (2013-05-14 00:38) 

soraneko

石清水 健さんへ
コメントありがとうございます

あの時は色々とお話をさせていただいてありがとうございました。
独りで準備している時、なんだかんだ言って心強いんですよね。

体調不調とか、事故などの場合自分のせいなのであきらめもつくのですが、この手のバイクトラブルは「不可抗力」に近く、なんだか不完全燃焼的な気分であきらめがつかないですね。

来年都合が付けば必ず佐渡にはいくつもりですので、お目にかかったらよろしくい願いします。


by soraneko (2013-05-14 06:33) 

イシム

そんなにすごい音がするのですね。
2.5時間の待ちぼうけ、
本当にお疲れ様でした・・・。
by イシム (2013-05-14 13:03) 

sibling

soranekoさん、こんにちは!
イベント参加お疲れ様でした。マシントラブルは残念でしたね。難しいと思いますが、なるべく「ポジティブシンキング」で早めに体調を整えてください。

アイオロスは、私も所有しているので他人事とは思えません。たしか、2年の保証期間があったと思いますが、もう経過してしまっているでしょうか?修理するのは、かえって経済ではないでしょうか?ただ、一度、こんなトラブルにあってしまうと、イベントには使用しにくくなりますよね。
by sibling (2013-05-14 19:53) 

soraneko

イシムさんへ

ホイールの種類にもよりますが、スポークの本数が少なく、テンションで剛性を確保しているようなホイールほど見事な音がします。
以前履いていたEASTONのEA90エアロは、高周波の乾いた気持ちの良い音がしました(苦笑)。

普通ならこんな目に遭えばめい一杯落ち込むか、怒り出してスタッフに当たり散らすか(事実そういう女性のリタイア者がいました!)なんでしょうが、気持ちの切り替えが早いのが僕の特技なので、次のホイールを何にしようかでワクワクしています(笑)。
by soraneko (2013-05-14 20:21) 

soraneko

siblingさんへ

そういえばまだ2年は経っていないのでショップには確認してみます!。
精神的には当然悔しいながら持ち直しています。
体調の方は、予定しているイベントを幾つかキャンセルして、ノンビリ温泉でも使ってこようかなとも考えています。

アイオロスですが、同じ使い方をすれば結果が見えているだけに、少なくともトレーニングや普段使いは出来ないなぁというのが正直な感想です。
by soraneko (2013-05-14 20:44) 

nabe

どう言っていいのか分からないですが、トラブルで終了ってのも悲しいですね。
せっかく完走が見えてたのに…
でも、スポークが折れて落車して怪我したなんてことがなかっただけ良かったと思うべきなんでしょうかね。
オイラは26日に福井のロングライドのイベントに出るんですが、一緒に行く予定の子が完走できるのかすごく疑問なので回収車の感想を聞いてみようかと思ってしまいました(笑)

アイオロスから買い換えですか? 
次は何になるんでしょう? 
なんならアイオロスお待ちしてますよ(笑)

by nabe (2013-05-14 21:14) 

ももんが

体調不良にメカトラブル。
せっかく佐渡まで行ったのにお気の毒でした。
気持ちを切り替えての沿道での応援立派だと思います。
ちなみにアイオロスのスポークは材質何でしょう?
標準体型で脚力の無い私なら問題無く使えるかもしれません(笑)


by ももんが (2013-05-14 21:39) 

soraneko

nabeさんへ

なんというか燃焼不良という感じで、来年もし参加できたとして、ゴールできるまでこの「心の燻り」みたいな感じが続くのかもしれませんね。
仰る通り、転倒とかで怪我をしなかったのが不幸中の幸いで、それをもって「運が良かった」と考えるようにしています。

こういったイベントの良いところは、サポートがしっかりしていて「最終的には」ちゃんと回収してくれるところですので、色々な事情で「これはもう走れないな」と感じたら迷わずリタイアして回収してもらう方が良いと思います。
体調不良にしても、スキル不足にしても、車両トラブルにしても、概ね自分の責任であるので、リタイアは無念ですが「反省」することが出来ればそれが貴重な「経験」として、それはそれで価値があると思います。

アイオロス君はオファーが多いようで(苦笑)。
一応このホイールはマドンCとのコンビが前提ですので、出番は減るとは思いますが「しばらく」は持っていたいですねぇ(笑)。
後継ホイールとしては、もはや頑丈である事には定評がある「MAVIC」製しかないという感じです。
by soraneko (2013-05-15 06:08) 

soraneko

ももんがさんへ

体調不調に関しては天候の変化が激しいこともありますが、基本的にはイベントを詰め込み過ぎたのが原因で、やはり無理は禁物という「当たり前」の事を身に染みました。
メカトラブルに関しては一番起きてほしくないトラブルが、起きてほしくない最悪のタイミングで起きてしまった感じで、「日ごろの行いを見直せ!」という「天啓」ととらえて、いろいろ考えたいと思います。

まあ、最初は無事に走っている参加者が羨ましくて「見たくもない」というのが正直な「本音」ではありましたが、やはり苦しそうに走っている姿を見ると、その状況が痛い程理解できるので、自然と応援する方向になっていました。
こういった苦労を共有できる「一体感」が有るのも、ロングライドイベントのいいところなのかもしれませんね。

アイオロスのスポークはおそらくステンレスだと思います。
カラーリングなどはアンカーと確かに合いそうですね。
取りに来ていただければ・・・・って、無理を言っていますね(笑)。
by soraneko (2013-05-15 06:29) 

kanchi

ども、です。

スポークへのストレスが蓄積されてたんでしょうかねぇ
ここは、このホイールを使い続けられるようにエンジン側をスリム化という選択肢もあるかと思います。 でもエンジン出力を下げなければ根本的解決ではありませんね。

しかしながら見つけられなかったという回収車はほんとにいたんでしょうか。山で遭難したわけでなく、一筆書きの線上をなめて走れば簡単に見つけられるでしょうに。。 言い訳が間抜けなオフィシャルだと思います。
by kanchi (2013-05-15 21:55) 

soraneko

kanchiさんへ

実はkanchiさんの仰る方向性も検討課題ではあります。
自動車もそうですが、エンジン出力が高くなればなるほど、弊害も大きくなるわけで、出力=筋力を下げても軽量化で現状のパワーウェイトレシオを維持できれば十分だという思いもあります。

確かにオフィシャルの言い分は、嘘だとしたら見え見えでしたし、出来れば上手にいなしてくれればありがたかったですね(笑)。
ただ全体的には一生懸命やってくれているのが良く解るのでこれ以上非難するつもりはありませんが、途中回収や横の連絡網等、主催者側が「課題」として捉えて、来年以降の開催に生かしてほしいと思います。
by soraneko (2013-05-16 05:56) 

kogotokohei

スポーク破断でのリタイヤ残念ですね。そういう場合の応急処置用品にFiberfix Spokeという商品があります。応急品なのでテンションは十分ではないと想いますが、少なくともリタイヤはしなくて済むようです。私自身は体重が60キロなので、スポーク破断の経験がないので使用体験はありませんが、念のために携行されては如何でしょうか。通販で10ドルくらいで買えるようです。
by kogotokohei (2013-05-20 13:58) 

soraneko

kogotokouheiさんへ

こういったものが有るんですね。ビックリしました。
残ったスポークにワイヤーをプーリーで固定して、ハブの穴にワイヤーを潜らせてテンションをかける商品なのですね。

ツーリング車で旅をする人はスペアのスポークも持ち歩いているという話は聞きましたが、完組ホイールの場合専用スポークだと処置なしと諦めていましたがこれなら何とかなりそうですね。

by soraneko (2013-05-20 21:46) 

teruteru

 お疲れ様でした。
マシントラブルでDNFとは不完全燃焼感が強いとお察しします。

 次なる目標を見つけてリベンジされるといいですね。
次のホイールは手組みでしょうか。
以前、東京糸魚川ファストランに参加した時、一緒に参加した仲間のホイールのスポークが破断しましたが、手組みだったため近くのショップで修理してもらい無事完走されてました。
by teruteru (2013-05-27 23:56) 

soraneko

teruteruさんへ

リタイア直後はそんなに悔しくはなかったのですが、鈍いのか今頃になってだんだん悔しくなってきました。
正直来年の佐渡ロングライドまで待てない心境で、夏休みにでも個人で佐渡に渡って走ってこようかななんて考えてしまいます。

手組良いですね。
本当は自分で組んでみたいという希望もあるのですが、なかなか手が出ないんですよね。
予備のスポーク持っていけば自分で修理も出来ますよね。
何かの拍子に発作的に始めてしまう事もありますが(苦笑)。
by soraneko (2013-05-28 20:27) 

とも

完走間際にトラブルとは…こんなことってあるんですね。大抵は脱力し気力もでないところの筈ですが、スタッフや他の参加者への心配りは素晴らしいと思いました。是非リベンジしてください。
さて、次なるホイールは何かな??
by とも (2013-05-29 22:54) 

soraneko

ともさんへ

どうせ走れなくなるなら初めのころの方が良かったなぁ・・・なんて思ったりもしましたが、これも所謂「巡り合わせ」というものなんでしょうね。
とにかく今回は出場にこぎつけるまでも色々と大変で、走行中もペースを維持するのが精いっぱいで、それだけの障害をクリアしてなんとか「完走」の二文字が頭に浮かんだ瞬間のアクシデントでしたから、なんというか「人知」を超越した「差配」を感じてしまいました。

ま、いつも言っていますが、こういう事もあるのが人生というもので、色々と自分の身の回りのことをゆっくり考えてみるいい機会だと思います。
ホイールも贅沢をいえばキリがないのですが、ここは冷静に考えないと大変な事に成ってしまいそうなので(笑)、どうなりますやら。
by soraneko (2013-05-30 19:27) 

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