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キャノンディールSupersix hi-modで、BB30初体験!  [自転車部品]

自転車を自分で整備する、まあいろいろと部品を取り換えて楽しむ人たちにとって、「一昔前」ならシマノのパーツで規格が統一されていて互換性がかなり保たれていたので、当然サードパーティ品も同じ規格で作られていて、新品や中古品含めて比較的自由に組み合わせを楽しめていたと思います。

で、そこらへんが崩れてきたのが、どうも自分的にはキャノンディールが「BB30」を提唱していたあたりからのように認識していて、BB30にまつわるトラブルの話も含めて、いわいる「プレスフィットBB」に強いアレルギーを抱いていました。

トドメは自分のマドン6の「BB90」で、シーリングなどまるで考えられていない構造から、容易にベアリングが錆びてしまう現実に、「もう2度とプレスフィットBBなど関わるものか!」と固く誓って、以後購入するバイクはスレット式のシマノのホローテックⅡを使う、やや古めのフレームを選んでいたのです。

とはいえ、自分の好みや信条はともかく、たとえばロードバイクもディスクブレーキの装備が進んでいくように、いろいろなフレームを選びたければ、どうしてもプレスフィットBBは避けて通れない「踏絵」の様な物で、いつか自分で整備できるように、プレスフィットBBのフレームを手に入れれてみようと、算段していて、今回ついにBB30使用の「キャノンディールSupersix hi-mod」のフレームを、かなり廉価で手に入れました。
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既に部品は揃っているのですが、どうも一気に組み立てる勢いが有りません。
とりあえずWH9000のホイールセットに11sのスプロケを組んで装着し、ヘッドパーツを組んでグリスアップしてステムとハンドルを組み、サドルを組みつけたところで止まっていました。

さて本日はこのバイク組み立てのメインイベントのBB30のベアリング外しにかかります。
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要するにBB30のまま使う気は更々ないということです(笑)

ベアリングを外すにあたって、ガンガン叩いてもそう難しくなく外れるとは聞いていましたが、金属フレームならともかく、ハイエンドの薄い固いカーボンフレームですから、此処は慎重を期して取り外しの専用工具を購入しました。
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長いボルトやナット、各種直系のワッシャ等が有ればどうにかなる代物ではありますが、色々とホームセンターであれこれ探すのも面倒に成り、まあこれからあと何回使うかは判りませんが、専用工具にしました。

で、これが所謂「中華もの」でして(笑)、そう悪い印象は今は持っていませんが、当然のように日本語の説明書など入っているハズも無く、QRコードでユーチューブの説明画像が出てきました。
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だから、老人はスマホの小さな画面はダメなんだってば(笑)
結局PCで関連ワードで検索して、実祭作業した人の動画を見ながらという事になりました。

自分の場合、自動車関連の仕事をしていたおかげで、この手の工具は使い慣れていて、上手ではありませんが、失敗しない様な「コツ」は掴んでいます。
こんなパーツを使います。
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思ったより抵抗感なく、ヌルーッとした感触を伴いベアリングが簡単に外れました。
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ベアリングは内側に入り込まないように「サークリップ」という物がストッパーで入っているハズで・・・・
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あれれ?普通は工具の先が入る穴が、クリップの先端に入っていて、工具で絞って外すのですが、これは特殊なクリップが入っています。

仕方が無いのでマイナスドライバーとゴムハンマーで、スリーブ面を傷つけないように注意しながらこじって外しました。
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さて外した後は、BB30でお困りの方には定番の「KCNC BB30アダプター」を使用します。
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これはベアリングのユニットを外側から挟み込んでシャフトがネジになっていて締め込んで行くタイプで、この手の構造のBBは各種あるようで、BB86や386、90用とかいろいろ出ています。

組み立ては簡単で、ホローテックの締め付け工具を二つ使って締め込んで行くだけです。
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ただ、普通に締め込んでも問題は有りませんが、嵌めるときにグリスを塗っておけばスムーズに入りますし、後々異音が出るのを防いでくれます。
ちなみにクランク周りからの「カチカチ」という異音は、ペダルのねじにグリスを塗り込んでクランクに取り付けると、解消するケースが多いです。

結構あっけなく出来上がりました。
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クランクは11速用のR500番台の「無印」品で、一応105グレードの物です。
ワンポイントにグランクボルトはKCNCのカラーアルミボルトで「グリーン」の物を投入します。
RIMG3111.JPG

色味がもう少し明るいグリーンだと良かったんですがね。

このあと一気に組み立てようと計画していましたが、やはりこの記録的暑さでグッタリしてしまったこの本日は此処までとなります。
このバイクは自分としては初の「グリーン系」のバイクなので、このの類を「グリーン尽くし」で組み立ててみようと思っています。
まあ組み立てたところで520サイズですから、今回も自分は乗れないんですがね(笑)
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チースケ

プレスフィットBB、私も手が出しづらいです。
すでに増殖できるスペースがないのでいいんですが、いつか増車するときにねじ式のBBが生き残っているのか不安です。
その時が来たら今回の方法を参考にさせていただきます。

で、soranekoさんはいったい何台の自転車を保有しているんだろう(苦笑)
by チースケ (2019-08-03 22:49) 

soraneko

チースケさんへ

メーカーも商売上トレンドを追うのでしょうけど、結局のところ自転車はシンプルで整備性がよい構造がベストなのは間違いがないことで、「解っている」メーカーなどは、ミドルレンジ以下はねじ式BBも、外装ワイヤーも戻っていますよね。

流石に最近自転車も置き場がありません(苦笑)
自分のサイズも含めて3台ほどは長期レンタルやセールをしていこうと思っています。
by soraneko (2019-08-04 02:59) 

ももんが

BB30も10年くらいになりますか。
専用工具とは奮発しましたね。
この暑さだとBB脱着だけで汗だくになりそうですね。

古くてもスーパーシックスは羨ましいです。
あ、サイズが私にぴったりですね(笑)
by ももんが (2019-08-04 14:23) 

soraneko

ももんがさんへ

結局ショップに頼むと同じような工賃を取られますから、そこは「体験して覚える」投資と割り切りました。
おかげで5年に一度しか使わないような工具もあります。
このフレームは年式が古いのと大きめだったこともあり、FELTのF5を3年前に買った時と同じ値段で落札できました。
ターマックのS’WORKSを仕入れた時もそうでしたが、自分で組み立てられれば、これが出来るのが強みですね。
これは試乗&購入者希望者が出てくるのではと考えちます。
by soraneko (2019-08-04 14:34) 

やっとこ

グリーンだよ!
これから更にライトグリーンが多く配色され、
格好良くなってくることが想定されます。
私もお世話になっていますが、
いや~レンタルマシンも充実していますね。
by やっとこ (2019-08-05 05:59) 

soraneko

やっとこさんへ

自分が手掛けたバイクの中でも、おそらく3本の指に入るハイエンド機種ですね。
年式落ちとはいえ最高級機種はやはりいいですよ!
そういったバイクが手に入るのも中古品の醍醐味で、気が付くとアメリカ3台メーカーから有名欧州メーカー品がそろってしまいました。
by soraneko (2019-08-05 20:28) 

BAKU

お久しぶりです。
私のTIMEもBB30でホローテック2セットでKCNCを付けましたが、赤いカラーの頼りなさからウィッシュボーン BB3024 に交換しました。
本当にBB規格って統一されれば助かりますね。
by BAKU (2019-08-08 19:01) 

soraneko

BAKUさんへ

ウイッシュボーンは、マドンでBB90に試してみようと思っています。
いろいろな規格の乱立は、結局足の引っ張り合いでになっているだけで、売る側も買う側も誰も幸せに成らないと思います。
ロードバイクなど普遍化して、自分で整備や組み立てをしない人の比率が大きくなっているのも影響しているのでしょうね。
by soraneko (2019-08-09 05:46) 

BAKU

同感です・・・
自分で整備や組み立てをしないなんてもったいないです。
こんな楽しいことを・・・
でも専用工具が増えすぎますね。
これからも色々教えてください。
by BAKU (2019-08-09 06:08) 

ブラザー弟

お久しぶりです。
なかなか良いものを購入されましたね。
やはりメーカーのTOPモデルは色あせないよさがありますから。
キャノンデールは、今まで乗ったメーカーでも非常に乗りやすくお勧めな感じです。
乗れないサイズなのがもったいない。
自分はBB30が好きなので3台のロードともBB30です。
何かと悪評はありますが、ねじ切りBBに比較して圧倒的にクランクの回転が軽い。
BBのマウント自体がアルミの一体で左右のベアリングの通りの精度が高いことに起因するのではないかと思っています。

by ブラザー弟 (2019-08-11 09:32) 

soraneko

BAKUさんへ

カンパ用の工具とか、いつ使うことになるのか(苦笑)。
好奇心の数だけ工具が増えていくようです。
by soraneko (2019-08-13 14:02) 

soraneko

ブラザー弟さんへ

自分用も考えて、結構大きいサイズを買う機会もあったのですが、流石にこれ以上増やすのも忍ばれまして(苦笑)。
このバイクはレンタル&セール様で、2代目で戦闘力のあるバイクの欲しい人向けに考えています。
まあきちんと組み付ければプレスフィットBBでも異音とかしないとはわかっているんですけど、「判っていた上で」でない場合で、知らずに購入された方々で色々と不幸があるようですね。
by soraneko (2019-08-13 14:33) 

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