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気をつけましょう、バイクの整備と体の整備 [雑談]

夏風邪は長引くと言いますが、こじらせる訳でもなく、日常生活には影響は少ないのですが、鼻水が出て頭の芯が重く、ダルイ症状が続いています。
おまけに急に暑くなって来たので、寝付きが悪く、睡眠不足なのが体調不良に拍車をかけているようです。

今日も短時間でも乗ろうと漕ぎ出したのですが、巡航速度で走る分には問題はありませんが、強度を上げると息が続かないようなだるさがあり、短時間で切り上げて帰ってきました。
帰ってきた理由は体調不良だけではなく、自転車の調子もご機嫌斜めだったからです。

無理も無い話しで、「宮城センチュリーラン」以後、ちゃんとした整備をしていなかったので、今日は一日整備して、自転車のご機嫌をとることにしました。

実はセンチュリーラン走行中も、ペダルを漕ぐと周期的に「カチッ」と言う音が聞こえてきて、BBやペダル自体のトラブルが予想されていました。
それに加えて今日は。リアのディレイラーの調子も悪く、変速がスムーズに決らず、、おまけにフロントディレイラー辺りからもチェーンの擦れる音が出ている始末でした。
おまけに、フロントブレーキをかけると、ヘット回りがガタ付く感触もあり、コレでは安心して乗っているどころではありません。

これは一つには、「気候の変化」の問題があります。
実は、前回「重整備」で、全体の調整をかけたのが、5月連休の頃で、この頃は最高気温が20度にも達していない状態で、おそらく15℃前後のときに調整していたはずです。
ところが今は、最低気温でさえ20℃で、日中は30℃前後にまで上昇しているのですから、金属の収縮や、樹脂の硬さなど大きく違っているはずです。

例えば、ステンレスの「ワイヤー」などは、10℃違っても、1mmも変わらないと聞きましたが、アウターケーブルはらせん状に金属コイルが巻いてあり、それに樹脂がコーティングしてあるので、温度変化により「張り具合」や「曲がり具合」が変わってくるはずです。
以前、ケーブル交換で、微妙に曲がり具合が変わってしまい、ブレーキクリアランスがかなり変わっていて驚いた事がありましたがし、通勤で突然夜間冷え込んだ翌朝、変速不良になったことも有ります。
金属部品の組み付けも、急激な温度変化があると緩む事もあるので、やはり気温が大きく変化する「季節の変わり目」には、ディレイラー、ブレーキ、部品の締結部などを確認して、調整をする必要があると、僕自身は考えています。

まず前後のホイールを外して、駆動系の油汚れを落とします。
そしてディテイラーやブレーキも「ブレーキパーツクリーナー」で細部にわたるまで汚れを落とし、組みつけてから、可動部に注油します。
それから調整ですが、リアディレイラーは回転させて変速しながらディレイラーのワイヤー取り付け部の調整ノブで、各段で擦れるような異音がせず尚且つ変速がスムーズに出来るようにノブを左右に微妙に回しながら「スイートスポット」を探り当てていきます。
自宅_100616 008(2).JPG

やる事自体は簡単ですが、キッチリ変速機の性能を出そうと「妥協」せず調整しようとする、なかなか「妥協点」が見つからない事があります。
通常ここを調整すれば不調は直りますから、一番最初にここを調整します。
それでも直らない時は、ワイヤーの張り具合に問題があるか、ディレイラーをフレームに付ける「ディレイラーハンガー」が曲がっているかどうかを疑った方が良いでしょう。
ディレイラー本体は、古くてもシマノの製品なら本体が壊れる事はあまり無いと思いますが、リアディレイラーのリターンスプリングが折れたとかはきいたことがあります。
FRのディレイラーは、旧105(FD5600)の場合、フラップ部の結合ピンが結構壊れる事が多いと聞きました。
通常の乗り方では壊れないでしょうが、長距離で登坂を繰り返して頻繁に変速する人の場合や、競技などで過酷な変速を繰り返すと、105グレード以下は壊れる事があるそうです。
MTB系統は良く知らないのですが、耐久性はXT以上なら問題は無いと聞いたことはあります。

イベントなどで、急いでいるのはわかりますが、ペダリングのトルクを抜かないで、強引に変速して「ガチャガチャ」音を立てている人や、チェーンが外れている人を良く見かけますが、コレを続けていると確実に駆動系の寿命を縮めてしまうと思います。

さて、フロントディレイラーのチェーンの擦れ音ですが、アウターに入れているときに、外側によりすぎていたようで、フラップの内側がかすかにチェーンと当たっていました。
これは、変速範囲を決める、スクリュービスで、位置を変えて調整します。
自宅_100616 009(2).JPG


あと、この自転車を購入した時からの「持病」とも言える、ヘット周りのガタですが、一度ステムを固定しているボルトを緩めて、ヘットキャップのぼるとをも一度緩めてから、再度反対の順番で締め直します。
自宅_100616 010(1).JPG

一応コレでガタはなくなりますが、再発するようなら、ヘットセットを取り替えて見る必要があるかもしれません。

BB周りの異音は、BB自体はクランクを外してベアリングなどを見ましたが以上は無く、グリスアップして組立てしました。
あと怪しいのはペダルで、外してシャフトを回したところ、やはりゴリゴリ感が出ていました。
僕の場合、昔からペダルは長持ちしたことは無く、高校時代通学で使っていた頃は、半年に一度は買い換えるような状態でした。
とはいえ高いビンディングペダルをホイホイ変えるわけには行かず、良い子は真似してはいけない「裏技」で凌ぎます。
それは、炎天下にペダルを置いて触れないくらい熱くして、シャフト周りからスプレーグリスを吹き付けてしみこませると言う荒業で、こんないい加減な処置でも、不思議とスムーズに回るようになり、しばらく使えるようになります。
でも、くれぐれも真似しないでください(苦笑)。

一応コレでバイクの調子は良くなりました。
ロードバイクの場合は、やはりコンポーネントはデリケートに出来ている傾向にあるようなので、ベストコンディションを保ちたければ、こまめな調整は必要だと思います。
まして、イベントなどに出場して、「攻める」使い方をしているのであれば、僕のような「デタラメ」整備ではなく、最低年に2度程度は、プロのメカニックにキチンと調整にてもらう方が、本当は良いのかもしれません。

後は、体調のほうをなんとか次のイベントまでに回復させなければいけませんね。
45年物の老いた体では、こちらの方の整備が厄介で、かつ一番肝心な事なのかもしれません。
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ロックシップ

やはり兆候を見逃さない「洞察力」がトラブルを防ぐのに有効ということですね。
自転車整備も、自動車整備共々重要ですなあ。
ここのところ自分も体調を壊しやすく、「用心が必要」と心がけるようになってきました。

さて、昨日は末っ子を載せ、上の子3人をぞろぞろ引き連れて岩船山のクリフステージまで走ってきました。
けっこうなラフロードのヒルクライムで、長男坊主はマメにコケていましたが、BSの子供自転車はなかなかタフですね。
何とか走りきってきました。

しかしクリフステージを見下ろすお立ち台から下を眺め渡すと、なかなか気分良かったです。

「うわっはっは!よく来たな!ゴセイジャー!!」と、つい悪役の見栄を切ってしまいたくなります…
(何しに行ったんだ…)
by ロックシップ (2010-06-20 21:51) 

soraneko

ロックシップさんへ

おおっ!、親子でプチヒルクライムですね。

子供のうちから悪条件の場所で「コケ」て、慣れさせておくのはかなり有効だと思います。
思えば、普通の子供自転車で、野原を散々駆けめぐっていたときに、体に染み付いた自転車のいなし方が、今となって、身を助けているような気がしています。
僕らが子供の頃は造成地などが多かったですしね(笑)。

たいてい特撮物の撮影現場はそんなところが多かったのでしょうね。
仮面ライダーなどは、「生田スタジオ」の裏手のガケとか、多摩ニュータウンの造成地でしたものね。
当時のフィルムに、「高度成長時代」が色濃く写っていますね。
by soraneko (2010-06-20 22:06) 

とも

ご無沙汰してしまいました。
今頃の風邪は意外に長引くことがありますので、悪化させないよう気をつけて下さいね。どうかお大事に!
バイクの整備については少々耳が痛いです(^_^;)
私は地元での走行前後に空気圧など最低限のチェックだけで、後は放ったらかしで水戸に戻ってしまっているので…
soranekoさんを見習って、出来るだけ早い時期に念入りに調整と清掃をしてやろうと思いました。
by とも (2010-06-20 22:26) 

nabe

ほー。 今まで全く気にしたことなかったです^^; 確かに不調ってほどまでではないですが気になることはいくつかありますね。 一応昨日、チェーン周辺の油落としと注油、その周辺を綺麗にはしました。 その後、ローラーで感触を確かめてましたが、やってる最中に変速するのがいまだに怖いので結局漕いだだけでしたね^^; ちょっと普通に走っていろいろとやってみないといけないですね^^;
by nabe (2010-06-21 11:13) 

イシム

とても丁寧にメンテされているのが
伝わってきますね。
小さな異音や
小さなガタつきなど
不具合の予兆を見逃さないのが大切ですね♪
by イシム (2010-06-21 11:53) 

キキ

MTBコンポでXT以上ですか・・・・・・。
私には高級品です。
by キキ (2010-06-21 18:04) 

soraneko

ともさんへ

とにかくこの気温に順応させるだけでも、体に相当なストレスが掛かっているはずなので、無理は禁物ですね。

僕も普段は空気圧管理と注油だけですが、「大事」に至る前に手を打って置けば、余計な出費も防げると思います。
by soraneko (2010-06-21 20:58) 

soraneko

イシムさんへ

そう何度も買い換えられる品物ではないので、どうしても神経質に成りますよね。
出先でトラブルも怖いですし。
by soraneko (2010-06-21 21:00) 

soraneko

キキさんへ

あくまで競技ベースのお話だそうです。
僕の最初のクロスはMTBコンポで「Alivio」が装着されていましたが、結構雑な使い方でも耐久性に不安はありませんでした。


by soraneko (2010-06-21 21:02) 

soraneko

nabeさんへ

ミノウラ辺りから出ている、簡単なスタンド(2000円くらい)が有ると、日常整備も随分楽になると思います。

僕の場合、快適に走りたい一念で、コンディションには気を使っています。
なにせ調子が悪いとエンジン=人間に負担が来ますから(笑)。
by soraneko (2010-06-21 21:10) 

takumi

お互い無理せず頑張りましょう。佐藤
by takumi (2010-06-22 08:40) 

soraneko

佐藤さんへ

コメントありがとう御座います。
佐藤さんのブログ、興味深く拝見させていただきました。
僕の場合どうしても「素人判断」で、イマイチ不安な時があるので、「プロ」のお話は大変参考になりました。
by soraneko (2010-06-22 19:23) 

ももんが

うわー。
全然気にせずに乗りっぱなしにしていました・・・・。
勉強になります。
soranekoさんと私とでは走る距離が全然違いますが、マメに整備しないとダメですよね~。
裏ワザはマネしませんのでご安心を。
お体お大事になさってください。
by ももんが (2010-06-25 23:18) 

soraneko

ももんがさんへ

まあ、基本的には、日常生活などはズボラな方なんですが、自動車もそうなんですが、メカのコンディションは気になってしまいますね。
ホント、チョッと気にかけてあげると、見違えるようにご機嫌に成ってくれますから機械モノは面白いですね。

人間の体のコンディションを保つ方が、不規則な生活やストレスなどの環境下では、余程メンドウで大変だと思っています。
by soraneko (2010-06-26 08:47) 

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