SSブログ

どすこいライダー最初で最後のヒルクライム!?、箱根ターンパイク、スーパーヒルクライム参戦記その2 [イベント]

イベント当日のお話です。

あさ4:30起床で、5:00には出発します。
このイベント、どうもHPなどを見ても細かい点に不明なところが多く、何が起きるか判らなかったので、出来るだけ早く現地に行こうということになりました、
ターンパイク2010_100926 025(1).JPG


当然朝ごはんは食べる時間が無いので、コンビニで買って、受付を終えてから車の中で食べる事にします。
結構スタートまで待たされる事がわかっていたからです。
芦ノ湖の海賊船の前のコンビニで買い物をします。
ターンパイク2010_100926 027(1).JPG


受付はゴール地点の大観山で行われます。
登っている途中で、昨日は見えなかった霊峰「富士山」が、朝日を浴びて紅色に染まっている姿を見ることが出来ました。
ターンパイク2010_100926 030(1).JPG


ターンパイク入り口に5:30頃着くと、既に10台近い車がゲートオープンを待っていました。
ターンパイク2010_100926 032(1).JPG

基地祭などのイベントなどでは良くある風景で、僕にとっては珍しいものではありませんでした。

さてゲートが開き出走受付が始まりましたが、案内書では荷物を受け取ると書いてありましたが、どのように預かるのか記載がありません。
この後は、並んでターンパイクを下って、コース脇に駐車するのですが、どのタイミングで預けるのか?です。

で、待っているとイキナリ荷物を渡してくれとの放送が流れます。
そんな準備はまだしていない多くの参加者は大慌てなのと、「聞いてないよ」とブーイングの大合唱になりました。
ちなみにこのブーイングは、イベントが終わるまで多くの場面で湧き上がった、主催者への苦情の嵐の序章に過ぎなかったのです。
その上、慣れない、不案内のアルバイト係員の不手際も重なり、会場は大混乱です。

ちなみに多くのヒルクライムイベントでは、スタート地点で荷物を預かり、頂上まで運んでくれるのが普通なのですが、スタート地点に荷物を持ち込めないのは不便な事この上なかった事は事実でした。
まあ、初めての場所で、最初の大会と言う事を差し引いても、地方のサイクリング協会がボランティアで運営する大会ではなく、この手の専門のイベント会社の割には、あまり褒められた運営とはいえないようです。

コースに入り、昨日昇ったコースを下っていきます。
我々は先頭集団だったので、ゴール地点に一番近い、一夜城記念公園下にある、駐車スペースに止める事が出来ました。
ターンパイク2010_100926 033(1).JPG


車が止まると、周りの出場者は、何か取り付かれたように、ローラー台をセットして、自慢の高級バイクをセットし始めました。
うわー、やる気満々で、これはとても場違いなところに来てしまった!、と朝飯のパスタをすすり、オニギリを方張りながらのほほんと思いました。
結局、出走まで3時間以上あったのですが、その間一心不乱にローラーを漕ぐ参加者の姿が印象的でした。

9時になり、集合1地時間前になったので、駐車ポイントから下山してスタート地点を目指します。
スタート地点は料金所の前で、こんな所に2千人も集められるの?と言うような狭さです。
ターンパイク2010_100926 036(1).JPG


案の定、連絡路のループの先まで、ぎっしり参加者が列を成しています。
ターンパイク2010_100926 038(1).JPG


下を見ると、「自走」で現地に来ている参加者が、出走受付にこれまた長い列を作っています。
ターンパイク2010_100926 037(1).JPG


こちらは、補給と休憩をかねて、ターンパイクを出て近くのコンビニに行く事にします。
僕自身はローラーを持っていないので、チームの同行者が休憩しているうちに、近くの道路を往復してアップをする事にします。
別にこれで早くなると言う事はないのですが、一度心拍を上げて慣らして置かないと、心拍が苦しくなり、とても最後まで完走する事は出来ないと思ったからです。
HRをAV160、MAX170台後半でキープして、早いケイデンスで脚の負荷を抑えて走ります。

慣らしも終わり会場に戻ります。
この間、集まった参加者の話を聞いたりすると、今回はその道ではチョッとは知れた「ヒルクライムのスペシャリスト」達が、かなり集まっているようで、相当レベルが高い大会になっているということがわかりました。
漏れ聞いている話では、このコースで50分台を目指すと言うのが「当たり前」のような勢いで、他の有名ヒルクライムイベントでも、十分上位を狙えるような人達が大挙して集まっていると言う事のようです。

ますますこちらは「オヨビでない!」雰囲気で、逃亡を図りたい心境でしたが、周りはぎっしりクライマーに埋め尽くされて動く隙間もありません。
ターンパイク2010_100926 040(1).JPG


セレモニーで、方通りの周辺地域の首長の「挨拶」があり、なにやら騒いでいるのは判るのですが、ほとんどの参加者は、会場から離れているのでまったく聞こえないし見えません。
スタート時間になってもなかなか始まりませんし、スタートしてからも何が問題なのか、なかなか後続をスターとさせません。
たっぷり30分近く遅れてようやくスタートします。
ターンパイク2010_100926 047(1).JPG


普通なら、僕のブログはここからはコースと走行状態の詳しい解説が始まるところですが・・・・・・。
今回、正直どう走ったのか、あまり良く覚えていません。
まあ、ひたすら長い坂道で、下を向いて大汗をかいて、息を切らせて走っていただけです。

途中で脚が攣りそうな感じが有ったので、一旦止まったところでコースの写真を撮ります。
ターンパイク2010_100926 048(1).JPG
ターンパイク2010_100926 049(1).JPG


こんな坂道が延々と10km以上続くんですね。
何時もなら「死んでも脚は付かないぞ!」と根性を見せるところですが、今回はまったく「燃える」物が最後まで湧き上がりませんでした。
10km地点で給水があり、もらったミネラル水を飲んで、余ったので脚にかけたのが失敗でした。
気温が低いので急速に冷えて、大腿筋が急に激しく攣りはじめました。
こんなポカミスも、気合が入っていない証拠です。

給水と言えば、貰ったボトルを、警備員の方々が拾い集めていたのですが、どうもツールなどの選手ヨロシク谷底に放り投げたり、有ろうことか回収している警備員に投げつけている参加者もいて、いくら競技といえ、あまりにマナーがなっていない参加者が多かった事が、どうにも癇に障りました。
まあ、彼らからすれば、自分の目標のために「秒」単位で争っているので、そんな些細な事はどうでもいいのでしょうがね。

完全に攣る事を、何度か止まりながらナントカごまかして、もはや最後にスパートをかける気力も無く、ヨロヨロとゴールをくぐりました。
ターンパイク2010_100926 050(2).JPG


リザルトを見ると、かつて順位の付くイベントで見たことも無いくらいドンペケにいて、情けないのを通り越して、もはや清清しささえ感じまし(笑)。
冗談で話していた「2時間はかかる」まではいきませんでしたが、公式時計では1時間40分を切るくらいの時間が掛かっていました。
正直、このイベントに出て「競える」レベルは、50分台で走れる人達のようで、それでも1000人近くが50分台で走行していたようです。
驚いたのは「リタイア」の少ない事で、各クラス1~2名程度しか居ない様で、参加者のほとんど全員が登りきったということのようです。

まあ完全に「やられた」感じが有るこのイベントですが、最大の収穫は、「2度とヒルクライムイベントには出ない」と言う決意が固まったと言うところでしょうか(笑)。

正直、マル二日を費やして、たったの1時間程度しか走れない、13km程度しか走っていないことに、物凄い欲求不満を感じてしまいました。
脚の状態は回復するは、消費カロリーは1790kcal程度と、まだまだ走れるのに終わってしまったのです。
ヒルクライムの場合、その短い時間に全力を投じて「完全燃焼」するところと、強い達成感が味わえることに醍醐味があるという理屈は良く判りますし、それも目指す「アスリート」たる多くのクライマー達の情熱や努力を否定するわけでは有りません。

要するに、単に好みの問題で、僕の場合は自転車にまたがって走っているだけで幸福に浸れるので、なるべく長い時間、出来るだけ遠くにいきたいという、「アスリート」ではない「トラベラー」指向であったと言う事です。
まあ、今回は、体格からして、好みの上でも最も苦手で嫌いで遠いところにあるこのイベントに出たのかと言うと、「最も苦手な物に挑戦する」と言う今年の自転車生活のテーマの総決算と言う所でした。
如何に遅く、ヘタレでミットモナイとはいえ、「険しい山でもナントカ登れる」という自信が付いた事です。
また足を庇いながら登る方法や、装備品についてもめどが立った事は大きかったです。
更に、、ツーリングとして、自分のペースでノンビリ山岳コースを走ることの魅力は判る事が出来たので、行動範囲を広げて色々な山岳地域に出かけたいと言う欲求が沸いてきた事も大きな収穫でした。

さて、これで以降のヒルクライムイベントは、「チーム監督兼雑用係」に戻る事にして、チームのサポートに徹する一方、秋のシーズンは、今までの苦しいイベント三昧で不足気味だった、平地主体の「ロングランツーリング」を、思いっきり楽しみたいと思います。


nice!(4)  コメント(8)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 4

コメント 8

nabe

ターンパイクは結構注目されてたイベントみたいに感じてましたが、この状態だとなんだかやる気はなくなりますね^^;
しかし、不手際は嫌ですね。 やる気もそがれるし、参加してれば文句は言いたくなるし…。 せっかくお金を払って参加しても損した気分になります。
まあ、参加したことに意味があるんじゃないですか? 
by nabe (2010-09-29 14:13) 

soraneko

nabeさんへ

私のレポートが、心情を反映してかなりネガティブなイメージを与えるモノだったので、良くない印象を与えてしまったと思いますが、「ターンパイク」というコースとしてのロケーションは非常に良かったと補足しておきます。

クライマーたる多くの参加者の方々にとっては、険しいコースであればあるほど、そこで記録を打ち立てる事に価値があるのだとは思います。

僕も、自分の脚で登りきったという事意外で言えば、このコースを走るのなら自転車ではなく、希望がかなうのなら、パワーに余裕のある、オープンスポーツカーなどで、景色を楽しみながらハイスピードドライビングを楽しんだほうが、絶対に楽しいと思いました。

イベントの運営については、ボランティアで運営されている場合、お世話になっているので文句を言いませんが、イベント会社の「営利活動」の場合、不備が多く顧客が満足を得られなければ、非難されるのは当然ではないかと思い、あえて苦言を呈しました。

ちなみに僕は今世間で問題の「クレーマー」ではないと、自分では思っていますが・・・・(笑)。



by soraneko (2010-09-29 18:59) 

やっとこ

どうも!やっとこです。

走行中に写真を撮影したいと思っていたのですが、いかんせんカメラがでかい!
少し小さいカメラをsoraneko方式で調達しなければ・・・

イベントについては、いつもの地元のお気軽イベントに参加してまして、この様な大きな大会に初めて参加しましたので、
私自身があまり勝手も分かっていませんでした。

給水所があったり、ゴール後の梅干サービスなどはとてもありがたいと嬉しく思いました。
給水所などや、駐車してある車へ帰る際の心無い方の行為はとても残念に思いますね!
by やっとこ (2010-09-29 21:01) 

soraneko

やっとこさんへ

カメラは更に防水であれば言う事は無いんですけどネ。
実は、PENTAXのコンデジで、コンパクトで放水機能のある、Wシリーズを来シーズンには導入しようかとも考えています。
勿論、リーズナブルなリユース狙いです(笑)。

気合を入れての「競技」イベントは、それはそれで面白いと思います。
次回のもてぎは、イッチョ気合を入れて自分と「バトル」するつもりですので、お互い頑張りましょう。
あっ、もちろん安全第一が大前提ですよね(笑)。

そうそう、下りの時は危なかったですねぇ。
一心不乱にクローズドコースで競技するのと違い、公道でそれなりの高速走行をする場合、周囲への警戒と配慮は最低条件ですよね。

多くのロードバイク乗りが、あの調子で自転車道や公道で飛ばしているのが現状であれば、報道されるような危険な事故が多発しているのも頷けますね。
by soraneko (2010-09-29 21:22) 

とも

読んでいるだけで太ももとすねが…(>_<)
記録がどうこうではなく、あのコースを完走されただけでも尊敬します。それにしてもイベント運営に不手際が目立ったようで、その点は残念でしたね。大きな事故などはなかったようですが、イザというときの体制がしっかりしているのか不安になります。
いずれにせよ、私としてもヒルクライムイベントは参加しても楽しむのは難しいことがよくわかりました。当面はフラットコース主体でいこうと思います。
by とも (2010-10-03 01:04) 

soraneko

ともさんへ

まあ、ほとんど自棄で「最後の」と書きましたが(苦笑)、ヒルクライムイベントで、少なくとも競えるレベルまでの体にする為には、体重で10kgの減量と、筋力アップが必要で、今の僕にはそこまでのトレーニングをするモチベーションは無いですね。

とりあえず今年は、限定的な登坂路の突破能力を身に付けるのが目的だったので、それは達成できましたから満足はしています。
新たな目標や「戦う理由」が見つかればまた挑むかもしれませんけど。

イベント運営に関しては、とにかくアルバイトや、雇われ警備員のサイクルイベントへの認識不足が目立ちました。
急遽掻き集めて、意思の徹底もままならない・・・・と言う感じでした。

結構準備する時間的な余裕は有ったと思うんですけどねぇ。
by soraneko (2010-10-03 07:18) 

ももんが

お疲れ様でした。
完走することに意義があるというスタンスもアリではないでしょうか。
運営がスムースだったらもっと楽しめたのでしょうね。
ターンパイクでレースなんてそれだけでウキウキしますが・・・。
私が参加する事はなさそうです。
by ももんが (2010-10-05 19:01) 

soraneko

ももんがさんへ

個人的には「登りきれればOK」というスタンスでした。
競技云々以前に、自転車で普段走れない場所でしたから。
何時でも走れるような場所なら「ヒルクライム競技」には出なかったです。

そういえば、今更思い出しましたが、漫画「サーキットの狼」の「公道グランプリ偏」では、ターンパイクを下るコース設定でした。
最も上りでは、非力な風吹祐矢の「ロータスヨーロッパSP」ではポルシェカレラRSやフェラーリディノ246GTには敵わなかったんでしょうね(笑)。
デトマソパンティーラGTSやフェラーリ365GTB/4ディトナなんて、ハイパワーなマシンもいたしなぁ。
by soraneko (2010-10-05 21:19) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。