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乗り鉄で海の科学館と、46年目の「少年の夏の日」 [雑談]

今日こそは!、と意気込んでみたところで、やはりなんとも天気が優れないと、気合を入れてロードバイクに乗る気がしません。
で、2日連続の日帰り旅行となりましたが、東京お台場にある、「船の科学館」に、親友のロックシップ氏がお子さん連れで行くとの事なので、思い立ったが吉日生活のノリで、便乗させていただく事になりました。

船の科学館は、東京「お台場」の、えーと解り易くいうと「フジテレビ」の前にあります。
船とありますが、造船、海運、海洋開発、海上警備・防衛に至るまで、日本の海事に関して、小さなお子さんでもわかるような展示物や、アトラクションがあり、大人でも十分楽しめて為になるところです。
が、このたびここは「閉館」していまうということになったので、これで最後の見納めということになったのです。

さて、栃木県宇都宮からですと、宇都宮線で上野駅まで行き、山手線に乗り換えて新橋で降り、お台場エリアの脚である、新交通システムの「ゆりかもめ」で、「海の科学館駅」に行きます。
そういえば最近、新宿経由で湘南方面に行く「新宿湘南ライン」にばかり乗っていたので、このルートは久しぶりです。

昨日と同じ時間帯に宇都宮駅に行きます。
昨日は「駅蕎麦」で酷い目にあったので、今日は最初からモーニングにしようかとも思いましたが、何時も食べているホーム設置の「立ち食いソバ」はそんなに酷いものだった記憶がなかったので、ここで朝食にします。
お台場110826 001(1).JPG

まあ、見たまんまの代物で、おばちゃんに聞いたら昨日食べた蕎麦屋と同じ経営母体だということなので、同じようなものが出ているはずなんでしょうが、不思議と此処のソバは食べられるんですよねぇ?。
やはり、ホームで食べる「旅情」の効果が絶大だったということでしょうか。

ロックシップ氏とは現地集合なので、上野行きの、E230系の「サロ」、つまりグリーン車の2階で、英気を養うためさっそくお眠りです(笑)。
贅沢ですが、通勤時間帯にむさくるしいオッサンに揉まれながら、固いシートで2時間も揺られることを考えれば、けしてこの値段は高いとは思いません。
あくまで「旅行」の時だけですが・・・・。

新橋駅で降りて、ゆりかもめに乗り換えです。
お台場110826 002(1).JPG


もうこの入口から階段にかけてから、周りはたくさんのお子さんが犇めいています。
夏休みも終盤で、都市近郊の方々は近場で夏最後の家族サービルといったところでしょうか。
先頭車両に乗りましたがこうなりますよねぇ(笑)。
お台場110826 004(1).JPG

うんうんこの気持ちはよくわかります。

結構頻繁に走っていてすれ違います。
お台場110826 006(1).JPG


レインボーブリッチを渡って、ほどなく目的地に尽きます。
お台場110826 007(1).JPG


本当におしまいになってしまうんですねぇ。
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反対側のフジテレビの周りでは「お台場共和国」とか言ってイベントが開かれて、アニメ「ワンピース」の海賊船のディスプレーも周りに多くの人達が群がっているのに比べて、こちらは夏休みにもかかわらず、広い駐車場はガラガラで、入場者も疎らと、今の置かれた立場が好対照です。
お台場110826 009(1).JPG


程無くロックシップ一家と合流していよいよ見学です。
入場券を買おうとしたら、閉館までは特別価格で大人200円、子供100円になっていました。
おまけに、招待券(?)を持て余していたようなご婦人から、その場で2枚の大人の券を何故か頂いて、子供4人分の入場料で済んでしまいました。

まあ、ここからはこの4人の子供たちの独壇場でした(笑)。
今時のお子さんですから、こんな物に興味があるのかな?とも思いますが、そこはロックシップ氏の教育がキッチリしていますから、館内や、隣接して展示してある、初代南極観測船「宗谷」や、青函連絡船「羊蹄丸」の展示船を、興味深く目を輝かせて縦横に走り回って、楽しんでいたようです。
お台場110826 056(1).JPG

うん、みんな船乗りか、海上保安管、海上自衛官になりますか(笑)。
要するに、親御さんがこういうものに興味があり、自分のお子さんに自分が楽しんでいる姿を見せて、またお子さんの「好奇心」に対して、教育的配慮から真摯に向き合えば、必ず興味を持ってくれるということなんですよね。

ロックシップ氏自身は、馴染みの科学館がもう見られないと言う事で、感慨深く見学していました。
僕自身は、概ねこういうところは「来る事に意義がある」と言う方で、大体駆け足で全体の雰囲気が楽しめればいいという感じなので、主に分散して遊撃するお子さんの付き添いと言う事で、実はお子さん達と一緒に楽しんでしまっていたようです(笑)。
この辺りは僕の精神年齢が低いからなのですが(苦笑)、ある感慨が湧いてきたからです。

実は、僕自身は幼少の頃より「父親」と精神的な交流が希薄で、こうやって夏休みに心を通わせて父子で心から楽しんだと言う記憶が有りません。
父親が水商売に勤めていたり、経営していたりしたので、時間帯があわずに、実生活で触れ合う機会がほとんど無かったこともありますが、実父の「幸福感」が、「金銭的贅沢」や「社会的な立場」という「見得」が得られればそれで良いという傾向があり、スキンシップや「本音」でぶつかり合う精神的な触れ合いをしない、恐らく出来なかったのだろうと今は理解しています。
よって、子供として父親とどう接するのか理解できないうちに成人してしまい、オマケに独身ですから、父親として子供にどう接するかも理屈はともかく「心情」が理解できないまま46年すぎてしまったのです。

だから、いい年したオッサンが、子供たちと同じ立ち位置でオトウサンと一緒の夏休みを、同じ目線で楽しんでしまっていることに気が付いて、ハッとしてしまったの同時に、なにか感慨深い気持ちになってしまいました。
なんだかセンチになってしまいましたねぇ(苦笑)。

話が大きくそれましたが、楽しみすぎて、実は帰着の時間が大幅に遅れてしまいました。
実のところ夕方には天気が崩れて、結構危ないなと思っていましたから、途中までは何時ものように携帯の天気予報で、気象レーダーを見ながら雨雲の動きを監視していたのですが、要するにはしゃぎすぎて途中からすっかり忘れちゃったんですね!、あははは(苦笑)。

その結果、物凄い雷雨に囲まれて、青函連絡船「羊蹄丸」で身動きが出来なくなってしまいました。
お台場110826 062(1).JPG

これは物凄い雷雨で、帰宅してニュースを見たら、羽田やお台場付近は記録的な豪雨だったらしく、まあ結果として外をウロウロしなくて良かったようです。

この「羊蹄丸」のブリッジでしばらく雨宿りしていましたが、説明されおられる係りの方は、実際この船の最後の航海の時に船員として乗船しておられていたそうで、この天気を見て「まるで荒れた津軽海峡のようです」とおっしゃっていました。
実際津軽海峡は天候が悪化する事が多く欠航が多かったのと、1954年9月26日に発生した台風による連絡船の沈没事件、日本最悪の海難事故のいわいる「洞爺丸台風」事件がきっかけになり、本州と北海道をトンネルで結ぶ「青函トンネル」が計画され、完成されたのと同時に青函連絡船も廃止されたのでした。

この子の目には、この先の見えない海原の向こうに何が見えていたのでしょうか。
お台場110826 059(1).JPG


雨も小降りになり、なんとかゆりかごめに乗り込んで帰路に着きましたが、夕方の通勤ラッシュと重なってしまったので、もはやエネルギーが切れ掛かっていて戦闘不能になった子供たちの手を引いて、抱えながらなんとか宇都宮線の電車に乗った頃には、もう子供たちは夢の中に旅立ってしまいました(笑)。

2日連続の乗り鉄で、睡眠j間も短かったのでかなり疲れていたはずですが、不思議と疲労感が少なく、一晩寝たら今日はほぼ回復していました。
自転車には乗れませんでしたが、存分に鉄道を楽しんだ上に、46年間、幼少の頃に忘れてきてしまっていた
「少年の夏の日」を取り戻す事が出来て、充実した最後の8月のお休みでした。








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キキ

うちらの年代は子供のころに父親を目撃するのはほぼ不可能では?
と、勝手に思ってますw
たまには稀に見かけるので記憶が少なくて整理しやすくて良いのですが(笑)

やはりこういったところは小さいとき家族とかで行くべきでしょうね。
電車もそうですが、色々な物に触れる事で感受性も養われますからね。

と、偉そうな事言ってみて、ふと、で、自分は.............何も記憶が無いw

by キキ (2011-08-28 18:44) 

ももんが

父子関係は難しいですよね~。
うちもどうなんだろう?と悩む事が多いです。
船の科学館は一昨年近くまで行ったのですが、ガンダム見て立ち去ってしまいました。
あの時立ち寄っておけば良かったかな~と思います。
by ももんが (2011-08-28 20:03) 

soraneko

キキさんへ

ですよねぇ・・・。
生活が大変だったこともあるのですが、休日でも寝ているか、結構自分の都合で遊びに行って消えていました。
たまに稀に見かける時に、ロクでもないことをしでかすので、悪い印象が決定的になっていました!。
自分が同じ年頃になって、心情が理解できるようになってきたので、好意的に捉えれば、不器用で、接し方が解らなかったのでしょうね。

友人や同僚達を見ると、お父さんを頑張ってこなしていて、感心します。
by soraneko (2011-08-28 20:52) 

soraneko

ももんがさんへ

僕が偉そうに語る資格はありませんが、人に言わせれば、毎日悩んで当たり前で、それだけ真剣に親子関係に真摯に向き合っているということではないでしょうか。
某漫画で語られていましたが、父親は「陰影」だそうで、心地よい印象でなくとも、その子の記憶にキッチリ刻まれれば、人生の礎になるとのことでした。
手前みそですが、私の父親は、最高の「反面教師」でした(笑)。

船の科学館は、名目上で言うと老朽化した施設の更新を理由とした「休館」だそうですから、遠くない将来に是非再開してほしいと思います。
by soraneko (2011-08-28 21:03) 

ロックシップ

先日は朝から晩までガキどもにお付き合いいただいてしまいありがとうございました!

上の子から下の子まで楽しい一日だったようで、また船に行きたい!もっとラジコンやりたい!とこの夏一番の思い出になったようです。、(親の意を汲んでか汲んでいないのか分かりませんが)

しかしずいぶん"子供と触れ合っているお父さん"として持ち上げられてしまいこっぱずかしい所なのですが、自分も父親とは小4の時に死に別れているので、決して「父親という存在がどうあるべきか」が身についている訳ではありません。この辺は親のせいにはできません。
でもベテランお父さんに比べれば、怒鳴るし、ひっぱたくし、ガミガミ親父の部類になるんでしょうな…
by ロックシップ (2011-08-28 22:45) 

nabe

小学生の時に「中日新聞海洋エクスカーション」で名古屋港からにっぽん丸に乗って東京に行ったとき以来海の科学館に行ったことがありません^^;
面白かった記憶はありますが、閉館しちゃうんですね。
やっぱりお台場の開発や他の観光名所ができた煽りもあるんでしょうね。
歴史上の展示がなくなるのも寂しい限りですが、採算合わないとなると別の話なんでしょうかね。
by nabe (2011-08-29 11:02) 

イシム

こんにちは。
船の科学館見られなくなるんですね。
結構穴場でお気に入りだったんですが。
残念です。
来月ちょっと行ってみようかな。
by イシム (2011-08-29 14:41) 

soraneko

ロックシップさんへ

いやいやご夫婦でご立派お子さんに接しておられると思います。
子育ての「テクニック」としての巧拙はあるのでしょうが、僕はどれだけ子供たちに対して真剣に向き合えるかだと思います。

まあ、いらいらして怒鳴ったり喧嘩をしたりは、仕方がないですよね(笑)。
by soraneko (2011-08-29 21:22) 

soraneko

nabeさんへ

海洋国家としての「海」に対する啓蒙事業は「国家100年の計」として重要であるという事実は変わらないのだと思います。
しかし、時代の流れといいたくはないのですが、世間の関心はかなり薄いように感じますよね。


by soraneko (2011-08-29 21:27) 

soraneko

イシムさんへ

なんだかあそこにあるのが当たり前のような施設だったので、確かにさびしいですね。
海洋開発など、頑張っていろいろな取り組みをしていた事が良く理解できますが、確かに実生活と結びついているかと言われれば疑問なところもありますね。
by soraneko (2011-08-29 21:33) 

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