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夏の乗り鉄は、横川の鉄道村へ [雑談]

うわー!、青春18切符を買っていたのですが、まったく使っていないじゃないですか。
という事で、本日は久々の「乗り鉄」することにしました。
本当はもっとやりたいことが有るのですが(苦笑)、この雨では。
色々コースを考えましたが、あまり遠出もしたくなかったのと、関東沿岸部には近寄りたくなかった(?)ので、信越線で群馬県横川にある「鉄道村」に行く事にしました。

朝、何時ものように5時ごろ目が醒めましたが、妙に外が騒がしいです。
枕元にある電線に、ムクドリでしょうか群れを成して止まっていて、これがにぎやかだったんですね。
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窓を開けると、結構な大群です。
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こんな事は、この場所に住んでて、ほとんど見たことがありません。
なんだか嫌な感じだなぁー。

気を取り直して宇都宮駅に行き、朝食を取ります。
まあ、手っ取り早く「立ち食いソバ」でもと、入ったのですが、これがいけない!。
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そりゃぁ、「讃岐ウドン」などと比較しようとは思いませんし、コシの無いウドンも、妙に醤油臭くて甘ったるい汁も、「こういうもの」だと思って馴染んでいるので構わないのですが、この天ぷらが最低でした。
これも出来合いの冷たい揚げ物で、お決まりなのですが、それはそれなりに、変な事をしないで作ればいい物を、「海老の味」を偽装しようと「あみ」の粉を混ぜてあり、全体が安ポイ海老もどきの味にされてあり、とても食べられたシロモノではありませんでした。
あまりの不味さに半分残しておいてきてしまいました!。
口直しにカフェでモーニングを取りましたが、最初からこちらにしておけばよかったかなぁ。
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これで390円ですからね。

さて、検札してホームに降りると、遠くに見慣れない車両が置いてあります。
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これは、East i-Dの愛称を持つ、キヤE193系気動車でしょうか。
軌道総合試験車両といい、線路や架線、地上設備の試験を行う車両です。

とりあえず、宇都宮線を上り方向に、小山駅まで行き、そこでJR両毛線に乗り換えます。
高崎行は115系電車ですね。
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これに乗るのは久しぶりですね。
車内は見慣れたものですが「昭和」の匂いがします。
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2時間ほど揺られて、高崎駅に着きます。
ここから「信越線」に乗り換えです。
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この107系も久しぶりに乗りますが、「モハ」でモーターの唸る音を聞きながら乗りましたが、これはこれで「電車に乗っている」という感じがします。
信越線は、もともと「信越本線」で、堂々幹線だったので、軌道がしっかりしているのか揺れが少なかったです。

30分ほどで横川駅に到着です。
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ここから先が「碓氷峠」で、往年は「EF63」が接続されて峠越えをしていたのですが、今はENDです。

駅を出ると、機関区の後の線路が残っています。
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この先の「鉄道村」が目的地です。
入場して「あさま」の189系があります。
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車内に入りますが、結構広いなあという感じです。
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この時期の特急電車には、あまり乗ったことはなかったので思い出はありません。
うちは、旅行といえば車で、鉄道を使うことがほとんどなかったからです。
自宅の前の東北本線を毎日見ていて、「ひばり」や「はつかり」などをみていて、「乗ってみあいなぁ」と指をくわえていましたってけ。

奥にはこの村の押しも押されぬ(押し役でしたが)主役の「EF63」が鎮座しています。
じつはこれも現物をじっくり見るのはおそらく初めてですが、見慣れているEF65などと比べると、デティールがしっかりしていて、とても力強い印象があります。
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実際力持ちなわけで、意図的にデザインしたのか、機能がデザインに表れているのか、おそらく後者でしょうが、こういった「機械」は、最近見られなくなってきましたね。

まあ、のんびり見学する時間もないので、まず「トロッコ列車」に乗ってみます。
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旧信越本線の下り軌道を利用した観光列車です。
ちなみに「複線」ですから、上りせんは遊歩道になってます。

列車は途中の変電所のところで折り返します。
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この信越本線は日本の幹線で初めて電化されたそうで、この勾配区間の「アプト式」電気機関車に電気を送る変電所です。

この辺りは景観も良く、気候が良ければこの先の鉄橋のところとか、遊歩道を散策するのもいいですね。
毎度のことですが、乗り鉄で「駆け足旅行」ですので、撫でるだけになってしまいますね。

鉄道村に戻って、展示車両を一通り見ます。
さっそく「D51]のお迎えです。
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この車体は「ナメクジ型」お呼ばれる初期型ですね。

構内はミニSLが走っています。
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この外周には軽便鉄道規格(?)線路がひかれていて、SLと「アプト君」とい機関車の牽引する列車が走っていますね。

あっEF58とEF30です
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これはよく昔見ましたね。
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EF80は「はくつる」のヘットマークをつけています
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まあこれ以外にもいっぱいあるのですが、これはちゃんと見たらやはり半日くらいは時間が欲しいですね。
資料館の「碓氷峠」の歴史の資料なども興味深く、ここだけを目的に来て、一泊したいですね。

帰りの列車の時間もあるのでそそくさと鉄道村を出て昼食をとります。
個人的には面白そうなお店や、美味しそうなかつ丼などがあったのですが、やはりここに来たら定番の「峠の釜めし」を食べることにします。
一応「荻野屋」さんの店舗で、みそ汁をつけてゆっくり食べました。
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そういえば「峠の釜めし」と意識してちゃんと食べたのは初めてかもしれないですね。
味の方は「見たまんま」とおうか、お約束の内容でした。
まあ、なんとうか、これで「900円」というのも「なんだかなぁ」という感じもする内容ではあります。
もとは「駅弁」で、こんなものなんでしょうけど、この釜めしの「焼き物」も値段のうちでしょうから、重くて嵩張るのですが、意地で持って帰ることにしました(笑)。

あわただしく帰りの列車に乗ります。
構内に入ると、信越本線の「分断」したところが、なんとも痛々しいですねぇ。
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新幹線が開通して、まあ、峠越えのために機関車の接続など手間とコストがかかるわけで、「民間企業」たるJRにとってはお荷物だったんでしょうけど、あらゆる「非常事態」を考えると、鉄道輸送網は重要で、しかもバックアップも考えると複数のルートの確保は「国策」として税金を懸ける「意義」があるとは思うんですけどね。

帰りの電車が来ました。
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今日はほんとにたっぷりこの電車に乗れます。
昭和の雰囲気に浸れた一日でしたね。
ちなみに小山から東北線は、当然のようにE230系に乗りましたが、乗り心地や快適性、動力性能は段違いで、これに乗り込んで正直ホッとしたのも事実ですが、味気ないのも確かでした。

おまけですが、帰りの両毛線で、小山駅に着く直前、南側になんと「富士山」が見えました!。
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この季節でこの天気ですから見えるはずもないのですが、いったいどうなっているんですかねぇ?。










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コメント 14

キキ

列車で旅行は多分、一生無理な状態になって久しいので知りませんでしたが、
そういえば、最近は駅弁を車内で食べてはマナー違反って聞いて、
何のための駅弁何だろう?と想いを巡らせております。
by キキ (2011-08-25 20:47) 

soraneko

キキさんへ

ええっ!そうなんですか?。
新幹線とかワゴン販売で駅弁売っていて、みんな食べていますよ。
おそらく通勤用の対面シートで、混雑している時なんかは確かに迷惑をかけますよねぇ。

昔のように停車中に窓を開けて買うという風景は確かに消滅していて、乗車する、ある程度大きい駅で買うしかないというのも味気ないです。
by soraneko (2011-08-25 21:27) 

nabe

うーんサッパリワカリマセン^^;
確かに電車は好きですが、深くなく浅くもなく…。
by nabe (2011-08-25 22:00) 

ももんが

電車三昧ですねー。
釜飯は食べたことありませんが容器は実家にいくつかあったような・・・。
子供の頃はよく常磐線を利用していましたが、特急には滅多に乗せてもらえませんでした。
大人になってからスーパーひたちに乗って感動しました。
by ももんが (2011-08-25 22:53) 

soraneko

nabeさんへ

スミマセン、完全に「お鉄」向きで、ある程度基礎知識有りの前提で書いてしまいました。

信越本線は高崎から軽井沢の手前の「碓氷峠」を越えて長野まで通っていた、太平洋と日本海を結ぶ重要な「幹線」で、明治の時から重要な「国策」として整備されてきました。
この碓氷峠の区間は勾配が大変キツイので、通常の方法では列車が登っていけないため、「アプト式」という、レールの間にラックと歯車を組み合わせて噛み合わせる特殊な起動が引かれた専用の機関車で列車を牽引していました。
後に路線を改修して普通の線路で走れるようにした物の、車輪(軸重)の加重を特別に重くして、線路に押し付けて滑らないようにした「EF63」という機関車を、電車に連結して登らせていたんですね。

まあ、この区間だけいちいち機関車を連結したり外したりしなければならなかったので、当然時間も掛かるし、手間も人員も当然コストも掛かっていたわけで、「長野新幹線」が平成9年に開通した時、国鉄時代ならいざ知らず、「民間企業」のJR東日本は、貨物輸送と地元の利便性は置き去りにして、この碓氷峠の区間が廃線となり、高崎-横川までは「信越線」というローカル線に、また反対側の「軽井沢」から長野までは「しなの鉄道」という第三セクターの私鉄にされてしまい、分断されてしまった歴史があるんですね。

そこの横川駅の機関車の基地だった旧横川機関区を再整備して鉄道記念館にしたのが「鉄道村」なんです。
まあ、単に鉄道車両だけ見るというより、日本の歴史の流れと、信越本線の変遷の歴史を絡めて、近代産業遺産を見物できると言うところが面白いところだと思います。
by soraneko (2011-08-25 23:10) 

soraneko

ももんがさんへ

なんだか電車に乗っていると気持ちよくなって寝てしまうんですよね。
きょうもタップリ睡眠を取りました(笑)。

この「峠の釜飯」は有名な横川駅の「駅弁」で、ここで連結、切り離しなどがあったので長時間停車していたでしょうから、当時は随分たくさん売れたのでしょうね。
うん、これは確かに列車の中であの容器入りの「お茶」と一緒に食べると「旅情」と言うスパイスで美味しくいただけるものなんでしょうね(笑)。

特急に乗った記憶は、山形県に行く時、まだ電化されていなかった奥羽本線を走るディーゼル特急のキハ181系「つばさ」に乗っただけかもしれません。
その後我が家は経済的に没落して、旅行どころではなかったですから、友人たちが北海道に旅行すると言うのも、同行できなかったくらいで(苦笑)。

久しぶりに乗った特急は、中学時代の修学旅行で京都・奈良に行く為に乗った、「夢の超特急」新幹線ひかり号でした。
by soraneko (2011-08-25 23:24) 

ロックシップ

乗り鉄、いいですね。
てっきり輪行車持参でダウンヒルでもしてきたのかと思いましたが、単に鉄旅でしたか。

自分は信越線を越えた事がなく、学生時代の碓氷峠は話に聞くだけの憧れのステージだったように記憶しています。
ようやく就職して初めて碓氷峠を訪れる事が出来ましたが、それも長野新幹線工事が進みEF63が有終の美を飾る3年くらい前のことだったでしょうか。
あの区間を走る115系は信州色、あさまはズンダ餅色、白山は紅ショウガ色でかつての国鉄の栄光を伝えるようないでたちの電車は残っていなかったように記憶しております。
しかしEF63の電気ブレーキ機動中の制御機のクインクインクイン…という音とバオー!という冷却ブロアの音は印象的でした。

しかし高崎局も良くまあいろんな車両を集めたモノですね。彼の地とは全く縁もゆかりも無いEF53やEF80、そしてEF30まで…
旧型客車の車内に入ってシートに座ってみると、青いモケットシートの触感に遠い日の記憶を呼び覚まされるような気がします。

おぎのやの釜飯は「定番」という理由のみで存在が許されているだけではなく、高速のSAで販売したり新幹線の車販サービスに進出したりと、いろいろ販売努力を重ねているんですよね。信越線部分廃止の折には相当なご苦労があったようです。
学生当時は充分美味しかったように記憶していますが、味噌汁とセットで¥1100円という価格は確かに少々…タケ!
by ロックシップ (2011-08-26 00:03) 

soraneko

ロックシップさんへ

のんびり乗り鉄は久しぶりでした。
このところ、青春18切符を買っても、「やんごとのない」用事でまともに使えんかったので、今日は乗ることに徹しました。

この鉄道村は、泊りがけでじっくり見て回る価値があると思います。
機会が合ったらご一緒しましょう。

「峠の釜めし」は、営業努力が成功したのですね。
現地でも涙ぐましい努力をして拡販していました。
ただ、これは「駅弁」として食べるものですねぇ。

もっとも、今やコンビニ弁当や、ホカ弁のコストパフォーマンスを考えると、「ご当地グルメ」や「旅情」というセールスすポイントがないと、ほかの駅弁もそうですが、なかなかこの値段を正当化させることは難しいような気がします。
by soraneko (2011-08-26 21:19) 

teruteru

>「民間企業」のJR東日本は、貨物輸送と地元の利便性は置き去りにして
 正規もしくはそれに近い運賃を払い、月に何度も利用するビジネス客がいなければ採算に乗らないのは明確で、企業としては正しい判断ですが、この区間は何か利用法を模索したくなりますね。

 鉄道村、トロッコ、温泉と観光資源はあるので生かし方だと思うのです。

by teruteru (2011-09-04 23:15) 

soraneko

teruteruさんへ

「有事の鉄道輸送網」を、民間企業に任せ切るにするわけにはいきませんよね。
別に「戦争」に限ったことではないのは今回の震災で国民の皆さんにも理解していただけると思うんですが。
空路、海路ともに、「国家としてまったく何の準備も無し」なのは、先進国でも・・・・・、止めておきますか(苦笑)。

路線を維持するのって、かなりの費用が必要ですが、ホント観光鉄道でもいいですから、「鉄路」だけは残しておいてほしいです。
by soraneko (2011-09-05 21:09) 

teruteru

>「有事の鉄道輸送網」を

 仰る通りなのですが、この区間の急勾配は貨物にとってネックになっており、1列車あたり500tまでしか通過できませんでした。
これは中央線や信越線の半分です。
貨物の機能強化であれば北陸新幹線開業後、ほくほく線の強化を行い、貨物列車を運行できるようにできればと思います。
(貨物電車は運行可能ですが、機関車の重量に耐えられないそうです)

 旅客列車のサブルートとして考えた場合も、専用の機関車もしくは電車が必要になり、首都圏から長野へ直通運転するのが困難なのがネックだと思われます。
 個人的には箱根登山電車のような電車、もしくは気動車を使った観光鉄道として復活させ、高崎~軽井沢で運行してほしいと思います。

by teruteru (2011-09-07 21:32) 

soraneko

teruteruさんへ

確かにこの急勾配区間をそのままにと言うのは無理なんですね。
観光鉄道としての可能性は、ロケーションから察すると十分採算が合うのではないかと思います。
「環境」と言う観点からも、山奥の観光地のアクセスに「鉄道」が見直されるといいと思います。
by soraneko (2011-09-08 17:05) 

よっちゃん

どすこいライダーさん
私、明日4歳になる息子を連れて鉄道文化村へ行ってくる予定です。
たいへん参考になりました。
鉄道の歴史にも触れてきたいと思っております。
明日は晴れる様なので息子と楽しんできたいと思います。
by よっちゃん (2011-11-11 15:02) 

soraneko

よっちゃんさんへ
コメントありがとうございます。

今日は本当に出かけるのにはもってこいの、穏やかな日でしたね。
存分に楽しまれましたでしょうか。
多少なりともこのブログが役に立てたのなら光栄です。

ここは「昭和」の鉄マニアにはたまらない場所ですが、小さなお子さんに楽しんでいただいて、鉄道に関心を持ってくれるとうれしいですよね。


by soraneko (2011-11-12 19:21) 

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