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マドン初乗り!、秋のイベントに向けて始動開始 [自転車本体]

おおっ!、なんと8月16日に「しまなみ海道ツーリング」の記事を書いてから、23日ぶりの「自転車ブログ」と成ります。

一部で廃業してしまったのではとのお話も(笑)有りましたが、僕もこのまま乗れなくなってしまうのでは無いのかと不安でした。
とにかく、しまなみ海道ツーリングを終えてから、関東地方は天候が不順で、特に何故か休みの木、金曜日になると必ず雨が降ってしまうと言う天候サイクルにやられてしまいました。

さて今回やっと「マドン」のシェイクダウンを済ますことが出来ました。
納車されたのが7月21日ですから、実に48日間も、玄関のオブジュとしてほこりを被っていました。
これは、ほぼ同時に購入してた「FP2」の方のセッティングを優先させたのも原因の一つで、普段使うバイクを優先させたからです。

とにかく本日ようやく乗り出すことが出来ました。
自宅110908 003(1).JPG

あれ?、買ったときと雰囲気が違いますが、それはセットで購入したカーボンディープホイールの「ボンドレガーアイオロス5.0ACC」ではなく、今まで使っていた「キシリウムエリート」に履き替えたからです。
これは、「FELT」の頃から、使用しているタイヤの組み合わせも同じ物で、走行感覚の大きな部分を占めるタイヤとホイールを合わせて、フレームの違いをはっきりさせたかったからです。
ちなみにFP2に至ってはコンポーネントも全部同じだったので、フレームの違いが良く判りました。

まず重量を計りましたが、ペダル、ボトルゲージ、センサー類、ライト、ポンプなどを付けた、実際走行する状態で計った重量が「7.6kg」でした。
これはFELTより800g、FP2より1kgも軽い重量です。
特に際立って軽量なパーツを組んでいないにもかかわらず、ペダルレスの完成車状態なら7kgギリギリの重量で、ホイールやタイヤなどであと200gは簡単に落ちますから、かなり軽い部類のバイクのようです。

いよいよ乗り出しますが、なにせ1ヶ月近くこちらもロードから遠ざかっていましたし、バイクも完全新品の初物だけに、特にドライブトレーンの「当たり」を出すまでは、慎重に慣らしをやっておこうと、25km/h程度の流す強度で走り始めました。
セッティングはサドルの高さはリクエストしておきましたが、その他、一応フェルトのデータを参考に組んでもらっている状態です。

まず第一感想としては、乗り出して直ぐに「スムーズだなぁ」と感じました。
これはアルミカーボンバックのFP2と比較してのことですが、明らかに、体に伝わってくる振動が、角が丸まった感触があります。
かといって、段差とかを越えると、強い芯の部分の硬さが顔を出して、「捩れ剛性」と言う点では、恐らく僕程度の脚力のホビーライダーでは真価は計り知れない領域にあるようです。
こと乗り心地と言う点に関しては、同じカーボンフレームのFELTと比べてもこちらの方がスムースでした。

操縦性に関しては、まず軽さが効いていて、切り替えしなどが軽快で、ハンドリングも基本安定方向ながら、機敏に向きを変えてくれます。
直進性はFP2には敵いませんが、フラフラする事も無く、基本安心してロングランなど走ることが出来そうです。
ただ、上り坂などで重心が後ろに下がった時にダンシングをすると、フロントの接地加重が抜けた時に、ナーバスに左右に揺れる妙な挙動があり、これは今まで乗った自転車にはありませんでした。
これは、推定ですが、まだ前後方向のセッティングが定まって無いので重心が後ろよりなのと、軽量だからなのかもしれません。

まあ、バイクもこちらも慣らし走行で、オマケに先週の旅行の疲れが今頃出てきたのかスタミナがまったく無く、結局60km程度で「とりあえず問題なく走れます」と言う程度のこと以外は良く判らなかったというのが本当のところです。
自宅110908 004(1).JPG


今のところの感想は、良く言えば癖が無く快適で速く、悪く言えばこれといった特徴が掴みにくいといったところが正直な感想です。
ロングランイベントなどに使う上で、バイクの、道具としての絶対的な出来の良さを求めていたので、その点では間違いが無いような気はします。

問題として上がったのは、足の甲の痛みが有り、これはFP2の時も出ていたので、なんだか指先だけでペダルを漕いでいるような圧迫感があり、だんだん足の甲が痛くてしびれてくるような傾向があるので、恐らくフレームジオメトリーの違いに起因する問題で、クリートの位置をもう一度点検して、サドルの前後位置の適正位置を出す必要があるようです。
重心位置のことも有りますから、FELTに比べて長く成っているトップチューブの分を換算してサドルを前に突き出す方向にセットすることになると思います。

気になると言えばフレーム本体ではなくコンポーネントのDURA-ACE7900シリーズなんですが、新世代の旗頭として去年デビューして、従来のコンポーネントに比べて機構やデザインを大幅に変更したコンポーネントになっています。
が、個人的には慣れていないこともあり、どうもしっくり来ません。
自宅110908 006(1).JPG

特に常に触れているSTIレバーですが、まず従来の7800シリーズに比べてブラケットが小ぶりで、僕の手には余りしっくり来ません。
変速の制度や、キレ、動作時間の短さなど、数字で表せる機構的部分は確実に進化していますが、タッチと言うか感触が、以前の7800シリーズだと「カシッ」という確かな手ごたえと歯切れの良い機械音がして好ましかったのですが、7900シリーズは、確実に変速しているはずなのですが、手応えが篭っていて、音もやや濁ったというかプラスチック的な音が混ざっているような感じであまり好きになれません。

あとこれは本当に僕の好みの問題なんですが、どう見てもデザインやカラーリング、表面の塗装や材質感に「DURA-ACE」としての存在感と価格に見合った「高級感」が希薄のように感じます。
要するに「安っぽい」んですよね。
工業製品に携わる者として「ああ、これも執拗なコストダンの要求を受けて、目に見える部分まで影響してしまったなぁ」と意地悪に考えてしまいます。

自宅110908 007(1).JPG

この裏側の、内部メカが丸出しになってしまうところなんかは本当に興醒めしてしまいますよね。

反面良かったのはSPD-SLのペダルです。
自宅110908 009(1).JPG

今回からDURA-ACEもカーボンペダルになりましたが、その効果は僕にはわかりません。
おかげで見た目は「プラスチック」的で、本当に安っぽく見えるのですが、今回使って驚いたのは、クリートのキャッチが確実になったと言う事です。
これは交差点などで止まってペダルを外して、スタートの時に嵌めようとした場合、今回一度もまごつかず、失敗することなく嵌められたのは驚きました。

以前のペダル、例えば今FP2に履いている、アルテグラ6700グレードのPD670だと、結構気を使い、失敗する頻度も少なくは有りませんでした。
自宅110908 012(1).JPG

一見何が違うのか良く判りませんが、クリートを嵌める部分の「穴」の広さは両方同じながら、7900の方は先端部のカーブのアールが緩くなっていて、この効果で、クリートをキャッチする能力が高くなったのかな?とも思います。

さてなんだかんだ文句は言っていますが、とにかくこの組み合わせで10月16日に開催される「福井グランフォンド」に出場する予定なので、早々にセッティングを済ませて、このバイクを体に馴染させる必要があります。
後は基本性能の高いバイクの性能を引き出せるように「人間」を鍛えるしかありません。

9月こそは天候も安定して、災害も無く、職場や家庭に事件もおきず、心置きなく自転車に専念できる事を願って、トレーニングに打ち込みたいと思います。
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キキ

マッチョ向けバイクデビューおめでとうございます。
ガシガシいく人は更なる潜在能力を出すんでしょうが、うちの後輩も
それで悩んでいますw
と、それより新型デュラエースのレポート。参考になります。

by キキ (2011-09-08 17:17) 

soraneko

キキさんへ

いつの間にか速度が出ていたという感じのバイクですね。
スピードを出せる、出させる能力がバイクにはありますが、その出力は「人間」が出すわけで、「走り応え」とパフォーマンスを追究してしまうと「辛い」、「痛い」思いをしてしまいそうです。

ロングランなどは、自分の現有するパフォーマンスを把握して、感覚に惑わされないパワーマネージメントに徹して走るようですね。
筋肉と根性がない分、「自制心」と「脳みそ」でカバーするようです。
by soraneko (2011-09-08 18:29) 

ももんが

デュラエースにもコストダウンの影が色濃く出ちゃってるのですか。
そこでシマニョーロですよ!
と言いたいところですが、エルゴレバーのブラケットはさらに小ぶりなのでsoranekoさんには余計つらくなってしまうかもしれませんねー。

ですがマドンは凄く良さそうですね。
模範的なオールラウンダーとお見受けしました。
これから楽しみですね。
by ももんが (2011-09-08 23:03) 

soraneko

ももんがさんへ

まあ、あくまで僕の感想ですが、「見栄」の部分や感性に訴える部分の「演出」は、褒められたモノではないと個人的に感じています。
DURAとも成るとそもそも競技用なので、絶対性能の追求さえしていれば良いと言う意見も有るでしょうが、一般ユーザーが、けして安くないエキストラを払って購入しているのですから、それに見合った「見る」「触る」「聞く」部分の満足度が欲しいのが人情だと思うんですどねぇ。
これって日本人、いや僕だけの意見なのでしょうか?

そういった意味で、カンパ組には興味が湧いてくるんですよね。
いっそのことFP2はコーラスで組んで、ユーラスのホイールで・・・うわー、地獄に一直線だー、止め!。

マドン6シリーズの本当のよさを、恐らく僕は知る事は出来ないのではないでしょうかねぇ(笑)。
本来イケイケのレース機材ですが、ロングライドにはその飛びぬけた安定性が、非常にありがたいです。
by soraneko (2011-09-09 18:49) 

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