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使い込んでこそ良い道具、「ボンドレガーアイオロス5.0ACC」 [雑談]

意気込みだけは勇ましく「どんどん乗るぞ!」と目標を掲げた今年の1月ですが、実のところロードバイクは2度しか「表では」乗っていません。
老け込みたくはないのですが、なんだか本当に今年の寒さは身に染みてしまい、「ローラーがあるからいいかな」と、安楽な方向に流されてしまいます。
ま、先週の休日は新年会でしたし、14日の降雪の影響で日の差さない路肩は凍結した雪がべったり張り付いていて、通勤でも危なくて乗れなかったと言う状況はあるのですが・・・。

本日も朝からトレーニングに行こうかなと週末は考えていたのですが、-7℃の気温に気負けして家の用事を優先して出かけませんでした。
その代わりに明日はガッチリ走ろうと、マドンAのメンテナンスをキッチリしておきました。
自宅130119 001(2).JPG

マドンAは購入時に装着されていた「ボンドレガーレース」のホイールに戻してあります。
実は年末年始に「アイオロス」のミシュランPro3にパンクや、新品に交歓したところなんと初期不良の亀裂が原因のパンクやバーストのせいで予備のチューブを使い果たし、普段乗りでこんな高いタイヤやチューブを消耗していたのではたまらないと、普段は使わないことにしたと言う経緯がありました。
無論、イベントや気合を入れたトレーニングには、「勿体無い」と言わずガンガン使い倒していくつもりです。

さて、昨年末は山岳トレーニングやイベントでマドンAに装着していた「ボンドレガーアイオロス5.0ACC」ですが、一昨年にマドンCに組み込んで購入した時は「コリャ失敗したかなぁ」と言うのが正直な感想でした。
自宅130119 002(2).JPG

ブッチャケタ話、この派手な「グラフィツク」が欲しくて、つまり「見てくれ」で選択してしまったこのホイールですが、使っていて、特別周りが良いわけではなく、重量も軽いわけではなく、剛性は有るのか無いのか良く実感できず、ディープリムの空力効果は、人間がヘタレで巡航速度が遅いので実感できないと言う、なんだか書いていて散々な印象のホイール「だった」のです。
結局マドンCは山岳イベント対策に軽量で剛性のメチャクチャ高い「MAVICキシリウムSLR」に交換してしまい、アイオロスは「予備役」として倉庫でほこりをかぶっていると言う、他人に言わせれば「贅沢で勿体無い」という状態が続いていたのです。

で、マドンAを購入したのをきっかけに、イベント用に「まさか組み込んであるホイール良し幾らかマシで、ボンドレガーだから相性も問題ないだろうという」と、いささか消極的な理由でアイオロスをマドンAに組み込んで使用していたのですが、負荷をかける様な山岳トレーニング、ヒルクライムやロードレースなどのような状況で使い込んでみたところ、評価がかなり好転していました。

まず感心したのは「ハブ」の周りの良さで、もともとボンドレガーのハブは精度の良い回転をするなぁと言う印象があったのですが、キッチリ使い込んだ状態で、実はしっかり馴染んで来たらしく、かなり軽々と回るようになって来ました。
これは良く整備されたシマノのハブや、セラミックベアリングを入れて回転を劇的に改善させたキシリウムエキップに匹敵するほど良く回る状態にまでなっていたのです。

二つ目は「横剛性の強さ」です。
以前に書いた事もあるのですが、アイオロスもボンドレガーレースも、強く踏み込むと「撓み」があり、ブレーキクリアランスを詰めているとシューに当たるほど「振れている」ので、「コリャぁ横剛性が無いなぁ」と思ったりしたのですが、登坂などでキッチリ踏み込んでみても、かすかに横に振れる物の、それ以上変形する事は無く、特にアイオロスの方は推進力がしっかり伝達される特性である事が実感できました。

三つ目はディープリムの空力効果で、確かに35km/hを超える巡航領域で恩恵が有ることは間違いないのですが、実のところそこまで速度を上げなくとも、斜め横を含んだ「向かい風」の時に効果があることに気が付きました。
要するに絶対的な「対地速度」ではなく、風向風速も含めた相対的な「気流速度」の問題だったのです。
これは気象状況が刻々と変わっていく、山岳地帯などのロングライドでありがたい特性でした。

ま、ヒルクライムにしてもロードレースにしても上級者が絶対的なタイムや成績を狙うのであればともかく、僕のレベルで使うのであれば、やや持て余すほどのクオリティのあるオールラウンドなホイールであると言うのが、現時点での僕の評価になりました。
そもそもホビーサイクリスタが「ホイホイ」買える値段のホイールではありませんし、今や旧型になったとはいえ十分以上のパフォーマンスがあるのですから、その機材の特性を良く理解して「使いこなす」方向で、ガンガン使ってこそ「良い道具」であり、コストに見合った投資と言えるような気がしています。
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sibling

soranekoさん、こんにちは。

アイオロスACCのインプレ参考になります。
同じホイールを持っている私も、強く踏み込むとシューに当たっていたので横剛性が低いホイールなのかと思っていました。
私も、今度、またしっかり乗ってみたいと思っています。

ただ、事故後に買ったCAAD10がグリーンを基調としたカラー、アイオロスは赤を基調としたカラーなので、かなり酷い組み合わせになってしまいそうです。私は、マドンとの組み合わせだけになりそうです。やむを得ない時は使おうと思っていますが・・・。

soranekoさんのアイオロスの今後の使い道は、やはり山岳やロングライドですか?モテギの体重レースはキシリウムSLRの方ですか?
by sibling (2013-01-19 20:57) 

soraneko

siblingさんへ

最初は「せっかく買ったんだから勿体ない」から使い始めましたが、ようやく価値を見いだせるようになったので・・・というより、使い方が解ってきたのだとは思っています。

確かにバイクに合わせてカラーを合わせられるのが魅力なんですが、組み合わせは限定されてしまいますよね。
ボンドレガーは「リペアシステム」が有ったように記憶していますが、デカールの張替とかはしてくれないでしょうね。
高そうですし。

実は、次のもてぎはアイオロスを使おうと考えています。
自分自身の登坂能力を向上させて重さをカバーさせて、高速巡航能力を生かす方向で使ってみたいですね。
by soraneko (2013-01-20 19:56) 

sibling

耐久レースが「体重」レースになってごめんなさい。

マドンCとアイオロスの組み合わせも良さそうですね。

私もマドンとCAAD10、アイオロスとキシリウム、どの組み合わせで走るか検討中です。体調の戻り具合、その時の調子で楽しく悩もうと思っています。
by sibling (2013-01-20 20:23) 

ももんが

出番が少なかったようですが印象が好転して良かったです。
見た目は最高ですし良いホイールみたいですね。
by ももんが (2013-01-20 21:08) 

teruteru

 最近、ディープリムホイールに興味があったのでありがたいインプレになりました。
 向かい風で効果があるというのが初耳でした。

 35~40mmくらいのがほしいけど、、、
予算が厳しいです。
by teruteru (2013-01-20 21:25) 

soraneko

teruteruさんへ

解説に、「ヨットの帆走と同じ原理で、斜め横の風でも若干の推力が生じる」とあり、疑い深い僕は(苦笑)、頭から信じてはいなかったのですが、まんざらインチキではないようです。

高速走行時の直進安定性が確保できるのもありがたい特性です、但し真横からの「突風」で、特にハンドルがかなり取られる事も事実で、空力効果を考えれば80mmくらいのディープリムが良いのでしょうが、実用性を考えると、以前履いていた「EASTON EA90エアロ」が、32mmのリムでも効果が実感できた事から、最近ラインナップが豊富な35mmのホイールでも十分効果はあると思います。

フルクラムの「レーシングクワトロ」や、カンパの「シロッコ35mm」などは比較的リーズナブルで、興味があります。
by soraneko (2013-01-20 23:09) 

soraneko

siblingさんへ

マドンCにキシリウムSLRを使った感じでは、登りは確かに楽なんですが、高速走行が続くとどうしても「脚」の負担が増えて後半戦タレてくると言う結果が出ていますので、今度はちゃんと体調を整えてアイオロスで挑んでみたいです。

一度アイオロスで出た時は、調整ミスと気力が途切れたせいで、「バドガール」コスプレの、ママチャリのお姉さんにも抜かれてしまいましたからねぇ(苦笑)。
by soraneko (2013-01-20 23:15) 

soraneko

ももんがさんへ

見た目は言う事が無いです。
マドンAもこれを履いていると、マドンの6や7シリーズに見劣りしない感じで、周囲が勝手に高いバイクと勘違いしてくれるほどです(笑)。
マドンAより高いホイールですからねぇ。


by soraneko (2013-01-20 23:18) 

とも

印象というものは使用環境によって大きく変わっていくものなんですね。更にはメカというのは馴染んでいくものなので、早急に評価を下すのは勿体ない結末にもなりかねないんだなとあらためて思いました。そういえば、FFWDも当初より気に入りつつあります(但し横風に弱いことには変わりませんが)
せっかく大枚はたいて手に入れた機材ですから、納得できるまで使い倒したいですね!
by とも (2013-01-30 22:17) 

soraneko

ともさんへ

なにせ安い物ではないですからねぇ(苦笑)。
特に高性能機材ほど、その効果を発揮させるためには、当然のように乗る人間のスキルも必要になるという現実が有りますから、大変ですよね(苦笑)。

でも「なにくそ!」とばかり、ドンドン頑張って「ああ成程、この機材の性能は、こういう場面で生きてくるんだな」と判ってくると、それはそれで嬉しいですし、達成感もありますよね。

と、色々なもの手を出しては、自分で自分を追い込んでいる訳です(苦笑)。
by soraneko (2013-02-01 21:19) 

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