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秋雨に煙る大井川鉄道 [雑談]

えー、本日は国内の自転車イベントとしては最高峰と呼ばれる「ジャパンカップ」が宇都宮市の古賀志山の森林公園で行われたようです。
ようです?とは変な話で、地元で開催された一大イベントなのに、少なくとも自転車を嗜む物がシランプリというのも変な話なのですが、正直ロードレースにはあまり興味が無いのですから仕方が有りません。
で、本日は静岡県浜松市の航空自衛隊浜松基地で開催された「エアフェスタ浜松」を見に浜松市に行っていましたが・・・・・、これもまた悪天候で飛行展示は望めない有様でした。
とにかく今年はイベントというイベントは「ついていない年」で、まあ長年の経験からもこういう年もあるにはあるのですが、とにかく今年の(ここ数年来)の天候は異常すぎるようです。

ここで諦めて帰るのもシャクだと、急きょ予定を変更して、高速で1時間程東に行くとSLで有名な「大井川鉄道」が有るので、久しぶりにSLに乗ることにしました。
ブルーインパルスを見に行って、何故かSLの乗り鉄をしているという突拍子の無さが僕らしいですね(笑)。

さてホテルの朝食をとってからゆっくりと始発の新金谷駅に向かいます。
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ハッキリとした年数は覚えていませんが、実は20年ほど前にも一度来たことが有りますが、あれこんな駅舎だったんですね。

ここ新金谷から終点の千頭までの往復(区間フリー)切符と、行だけのSLに乗る急行券を購入します。
大井川鉄道131020 016(2).JPG

時間が有れば現地でノンビリしたいんですが、明日仕事ではねぇ。

そろそろ時間になり、ホームにSLが入線してきます。
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今回は昭和5年製造の「C10‐8」が牽引してくれます。
御年83歳の御老体ですが、まだ足腰はしっかりしおられるようですね。
ただその日によってコンディションがマチマチなのだそうで、ご機嫌を損ねることも多いそうです。

当たり前のことですが、操縦系統やシステムに電子物の欠片もありません。
大井川鉄道131020 025(2).JPG

すべて人力で石炭をくべて、レバーとバルブで蒸気を調整しながら動かすんですよね。
まあ、機械としては、気が遠くなるほど非効率なシステムで、呆れるほどの手間がかかるのも事実でなんですが、これほど多くの人達に愛される古い機械も無いですよね。

反対側のホームには、通常運行されている「電車」が有ります。
大井川鉄道131020 026(2).JPG

何処かで見た事があると思ったら近鉄特急16000系電車でした。
こんなところで余生を送っていたんですね。

さて、座席は指定ですので、3両編成の最後尾に連結されていた荷物室のある「スハフ43」にのります。
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僕の歳だと東北本線は既に電車になっていましたからこの手の客車に乗った事はほとんどありませんが、この木質の感じが懐かしいですね。
車両は違いますが雰囲気から「メーテル―!」と叫びたくなります(苦笑)。

10:00定刻通りに汽笛一声出発です。
窓を開けて・・・・と、最近窓の開く列車も珍しいですね。
大井川鉄道131020 036(1).JPG

もう完全にリラックスモードです。
快適?とは言い難い感じですが、僕はとても心地いいですね。

今日は大井川は、上流に行けばいくほど雨が強くなってきて、景観を楽しむという感じではありませんでした。
大井川鉄道131020 042(2).JPG
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まあ、晴れていれば確かに綺麗ですが、こういった雨に煙る渓流沿いの風景もオツナものです。

終点の千頭に11;15に到着です。
大井川鉄道131020 050(1).JPG


本当は此処で撮影をしたり食事をしたりのんびりしたいんですが、何せ帰路は混むことでは定評のある東名高速の上りですから、出来るだけ早く帰れるように、折り返しで11:20発の、先ほどの16000系で戻ることにします。
大井川鉄道131020 051(1).JPG

初めて乗った(修学旅行で乗ったかな?)近鉄特急ですが、こちらは同時代の「国鉄」特急と通じるものがあり、懐かしい車内でした。

しかし、寄る年波で、外板はあちこち塗装が剥げ錆が浮いていて、シートなども角はほころんでいます。
何より台車から「ぎーぎー」と軋んだ音がしていて、老朽化は否めないですね。
と、この電車の由来を説明したプレートが有りました。
大井川鉄道131020 052(1).JPG

昭和40年製造と、なんだ!ぼくと同い年の車両でした。

第一線を退いで、今は地方のローカル線で老骨にムチ打ち働いていたんですね。
同い年という事もアリ、なんだか我が身のようで感慨深い物がありました。
という事は、僕もそろそろ第一線はお払い箱にされるのかな?などと考えてしまいました。
イカンイカン!、せっかく久しぶりのロングドライブとSL乗り鉄でリフレッシュしたのだから、早めに休んで明日からの仕事に精を出そう!。
と、言っておきます(笑)。
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コメント 7

のっぽさん

レトロですね~。SLに乗れるなんて滅多にない機会だと思いますので、良かったですね。
by のっぽさん (2013-10-21 10:50) 

soraneko

のっぽさんへ

SLそのものも良いのですが、客車や地元の風景なども込での雰囲気がとてもよかったです。
自動車で現地に行ったので、飲めなかったのがノンベェには残念でしたけど(苦笑)。
by soraneko (2013-10-21 20:22) 

ロックシップ

はるばるお疲れ様でした。
そうかぁ、行きがてらRX-Ⅱで箱根でレスキューした大井川旅行からもう20年もたつんですね。

あの当時はオハ35メインの「かわね路号」でしたが、今回はブルトレ塗装のスハフ43編成だったんですね。
かつて東海道本線でつばめ号としてぶどう色や青大将として走った特急専用客車でしたが、東北本線のはつかり号にコンバートされてからブルトレもどきに塗り替えられたらしいですな。
(いや、現役時代は生まれる前でしたので知りやしませんが)
また、荷物室があるのは同世代のオハニ36ですな、多分。

きっと飛行機便も高速道路もロクに無かった当時はとんでもない高額特急料金が課せられて、一般庶民とは縁の無かったエリート客車であったことでしょう・・・
楽しめましたね~。

by ロックシップ (2013-10-21 21:33) 

soraneko

ロックシップさんへ

歳取ると記憶がボケてきていますが、確か「初代RXⅡ」でしたよね。
あの頃はナビもなく、ついでにお金も無いとばかりに仕事が終わってから徹夜で一般国道伝いで走っていましたね。
通信ナビ付きのオートマの車で新東名高速を走っていると、時代を感じてしまいました。
いや便利になったものです。

乗っていた車両は御指摘通りオハニ36だと思います。
客車に改めて乗ってみると、特にSLだったからかもしれませんが、停止していると如何なる機械音も聞こえず、振動も感じない雰囲気が、かえって新鮮でしたね。
この「静寂さ」は最新型の新幹線のグリーン車でも味わえない贅沢な時間なのかもしれません。
まあ走り出せば「遅い、うるさい、臭い」となって、若い人やお子さんなんかは顔をしかめたり、泣き出したりしていましたけどね。
by soraneko (2013-10-21 23:28) 

yugo

懐かしいですね…
私も30年近く前に乗った記憶があります。やはりこの時期の雨で、風情はあったものの、霧のかかった大井川の景色しか、頭に浮かんできません。
汽笛の音にビックリし、紅葉と区間の切符がラミネートされた「しおり」が今でも残ってます。
子ども会で行ったなぁ…なんて言うと住まいが何と無く分かっちゃいますねw
by yugo (2013-10-23 09:06) 

soraneko

yugoさんへ
コメントありがとうございました。

最近は色々なところでSLの復活運転が見られますが、30年前ごろだと此処と山口県のやまぐち号位しか定期運転は無かったでしょうかね。
紅葉の頃に行かれたとの事ですが、この大井川流域の川根地方の景観は温かみが有って素晴らしいですね。
僕は自転車乗りなので、ノンビリ川沿いに登りながら楽しみたいと思いました。
by soraneko (2013-10-23 18:38) 

teruteru

 SLがいまだに人気があるのは、アナログでピストンやロッドなど生き物のような動きをする機械だからと思います。
幼児向けの本を見てもトーマスに限らず鉄道といえばSLです。

 大井川鉄道は5年前に乗りましたが、昭和のまま時間が止まったような車両や風景がよかったです。
普通列車も元私鉄の特急車両で走る文化遺産みたいでした。
SLは上り勾配に弱く、2~3時間おきに燃料補給が必要で2人乗務と
運行する側から見れば非効率なのでしょうが。

ペットボトルのお茶も地元川根茶を使ったものすごくおいしかったのを思い出します。
当時は上流のアプト区間にある尾盛駅という秘境駅探索が目的で乗車しました。
機会があればアプト区間の乗車もお勧めです。
by teruteru (2014-01-01 14:13) 

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