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どすこい自転車第一号、スペシャライズドクロスライダーの帰還 [自転車本体]

正直今でもいいとこごっついデブ叔父さんですが(笑)、自転車を始める前は、そんな冗談も言っていられないほど「どすこい体型」で、また成人病のデパートと呼ばれる(誰に?)程に病んでいました。

そんな自分をなんとか変えようと一大決心した2004年、当時「えーっ!ママチャリ1万円しないご時世で、6万円もする自転車を買うの!」といわれる中、ホント清水の舞台から飛び降りる気持ちで購入したのが、クロスバイクの「スペシャライズド クロスライダー」でした。
このバイクは、まだクロスバイクが黎明期の頃のもので、「MTBに700Cのホイールを履かせたら?」という構成のMTB寄りのクロスバイクでした。

なにせ自転車屋さんに「あのー、ロードバイクが欲しいんですけど?」と伺ったら。「えー!お客さんの体重じゃ絶対無理だよ」と言われてトボトボ帰宅し、ならばとネットで自分が乗れる、MTBより軽快に乗れるバイクということで選んだものでした。

2007年には後継の「スペシャライズド シラス」にバトンタッチして、会社の同僚に譲ったのですが、この度その同僚がもう乗っていないということと、同じく会社の先輩が街乗りに使いたいということで、メンテナンスを引受(自分から率先してじゃ無いですよ(笑))ため、我が家に7年ぶりに戻ってきました。
自宅150411 003.JPG

この写真で見るとよくわからないかもしれませんが、かなり汚れています。

チェーンやスプロケットはサビが進行していて、油とホコリが強烈にこびりついています。
自宅150411 005.JPG

とりあえずホイールを外し、タイヤとスプロケを外しました。

この自転車は同僚に渡すとき、当時自分でメンテナンスが自信がなかったので、ワイヤー類やブレーキシューなどの交換と調整をショップのに頼み、タイヤも新品にして渡しましたが、あまり距離を乗らないまま放置されていたようです。
幸いなことに、屋外に放置されていたのではなく、納屋の中に保管してあったので、雨天走行で錆びさせたチェーン類以外は錆の進行もなく、個人的な見立てでは、リムテープ、チューブ、タイヤ、ブレーキシュー、チェーンの交換で最低限の機能は維持できると思います。
ホイールもハブのゴリ感などもなく、スポークテンションに若干のばらつきがある程度で、グリスアップとスポーク調整程度で十分使える見通しで、スプロケットだけはかなり重いものが入っていたので、新品の軽いものに変えるつもりです。

とにかく一番面倒なのは汚れ落としという有様で、こびり付いた油脂類を「マジックリン」を大量に吹き付けて浮かせてから、ブラシやヘラでドライブトレインにこびり付いた泥をヘラで掻き出し、あとは「汚れ落としスポンジ」でフレーム類の汚れをひたすらゴシゴシ磨きました。
自宅150411 014.JPG

まあ部分的に塗装の腐食割れなど、年式相応の劣化は見られますが、まあなんとか見られる程度にはきれいにしました。

しかし各部品を見ていて思ったのですが、既に10年以上前のバイクですが、正直塗装のクオリティや、使われているマテリアルの質など、最近の同価格帯のバイクよりかなり良いような印象を受けました。
性能的な部分はともかく、まだ「呆れるほどのコストダウン」が施される以前の、商品としての見栄や耐久性に十分コストがかけられた時代の工業製品・・・というイメージを受けました。

クロスライダーは、このあと交換部品を発注して、5月の連休までには形にする予定です。
まあ、もともと自分の自転車(実は実名がフレームにプリントされている)ですから、巡り巡って結局は自分で面倒を見なくてはと思っています。
是非次のオーナーにはこのバイクを「道具」として使い倒していただきたいと思います。
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コメント 8

teruteru

 soranekoサイクル開店ですね。
いわゆるスポーツサイクルは正しくメンテナンスをすると何十年も使えるのがすごいです。

 シフトケーブルが錆びていないのはステンレスだったからでしょうか。
by teruteru (2015-04-12 17:36) 

大型中年

SORANEKOさま

私も自転車の道は、5年前のクロスバイク、Riteway ファータイルで、確か4万円しなったと思います。 私も自転車に乗る目標はフィットネス・減量が目的でしたが、毎月のように面白いように体重が反応しました。
33歳の時、MAX110kgでしたが、これじゃいかんと言うことで節制をはじめ95kgまで落ちましたが、そのあとの減量は食生活+運動で落ちました。
結局3600km走りましたが、そのあと現在のF85です。
今でこそ72kgぐらいでしたが、もし自転車に会ってなければ、くわえ煙草で、肉襦袢をまとい、休日は朝からパチンコ三昧でした。(笑) 

現在ファータイルは、息子に譲りましたが、殆ど乗ることがなく、私がたまの日曜日に転がす程度です。 自転車の楽しみを教えてくれた自転車なので、廃車にするわけにもいかず、ダラダラ部屋に置きっぱなしです。
ファータイルに乗って、100km以上のロングライドに出かけたのは2度ありますが、自転車のパフォーマンスは5年前より上がっていますので、実はフラットペダルで、100kmをどのように走るか興味深々なのです。
車重が13kgありますので、平均速度はかなり遅く、心拍計もない有線サイコンですが、ひそかな楽しみにしています。

by 大型中年 (2015-04-12 20:19) 

soraneko

なんだか最近、「スポーツ自転車救済ボランティア」の様相を呈してまいりました(苦笑)。
本格的なレストアまで至らずとも、主に汚れとサビを落としてあげて、可動部の分解清掃とグリスアップで、多くの放置された(屋外放置は厳しい)スポーツ自転車は部品を取り替えなくとも実用に耐えるのではと思います。
結局、ショップでは手間の割には工賃が取れず引き受けてくれない、もしくは嫌がられるでしょうし、自分でやるには時間や手間や方法がわからないなどの問題で躊躇して、放置したり廃棄しているのだと思います。
しかし、自転車も御多分に漏れず他の工業製品同様、新しくなればなるほど、実質的な耐久性はコストダウンの影響で落ちているようですね。

そういえばワイヤー類は、ショップでオーバー法るを依頼したとき、ステンレスをあえて指定したのを思い出しました。
ワイヤーの値段から言えば、たとえ倍以上の開きがあったとしても、のちのちのことを考えてステンレスにするべきですよね。
by soraneko (2015-04-12 20:26) 

ももんが

お見事デス!
写真だと新品同様に蘇ったように見えます。
外でじゃぶじゃぶ洗えるのは羨ましいですね。
10年前だと部品の規格も今と変わりないですし、手入れを怠らなければまだまだ使えますね。
by ももんが (2015-04-12 23:05) 

soraneko

大型中年さんへ

我々のようにフッットネス目的でクロスバイクから自転車生活が始まり、結果としてロードバイクに移ってはまってしまうというのは、結構よくある「定番」のパターンのようですね。

実は今でもクロスバイクでのんびりポタリングするのは嫌いではないんです。
ロードバイクだと、やはりしたくが必要で必然的に気合が入ってきて「よし!走るぞ」という気分になってしまうのですが、動きやすい支度で、ヘルメットとグローブ位をつけて、スニーカーで気軽に乗れるクロスバイクの場合、「まあ、今日のところは焦らないでノンビリ楽しみながら流そう」という、「楽しいサイクリング」気分で乗れるのが、肩から力が抜けて、純粋に楽しめるように感じています。

そういえばクロスバイクを選んだ理由は、もう一つ「ドロップハンドル」に抵抗感があるというか「乗りこなせるのかなぁ」という不安があり、合わせて、ヘルメットやジャージも含めたロードバイク乗りの「定番のスタイル」というのに物凄い抵抗感があったからなんですよ。

やはりどう考えても「速く走れるはずがない」自分に対する嫌悪感と絶望感から、「カッコだけは一人前だね」と言われることにすごい敗北感があったからではないかと思います。

by soraneko (2015-04-13 20:35) 

soraneko

ももんがさんへ

細かいところはともかく、消耗品とか目立つところは新品部品が入りますから、新車とは言わずとも、10年以上前のバイクで、一度はボロボロになったとは見えないのではないかと思います。

MTB系の部品も、ハイエンドのパーツは色々と変わっていますが、このあたりのグレードだと十分現行品でも互換性があり、しかもリーズナブルに手に入るので、自転車いじりをするのにはありがたい限りです。

そういえば庭先で洗ってはいますが、汚水の処理や後の清掃のことを考えると、コンクリートの打ちっぱなしでいいので、自転車がスッポリ入る大きな足洗い場のような物が、だんだん欲しくなってきました。

と、私は一体何処に向かっているのでしょうか?(苦笑)

by soraneko (2015-04-13 20:43) 

とも

さすがは自転車屋さん…ではありませんでしたね。でも、多くの自転車をここまでメンテできるのは素晴らしいなと思っています。
自分もsoranekoさんを少しでも見習おうと、最近はスプロケを外し、ハブボディのグリスアップまで挑戦しました!
by とも (2015-04-18 22:31) 

soraneko

ともさんへ

なんだか、僕の家の前に壊れた自転車を置いておくと、勝手に直っていると言う迷惑な噂が(苦笑)。

でも、多くの古い自転車は「汚れと錆」を落とすと、結構使えるケースが多いです。
最もその辺は自転車屋さんも嫌がって(手間がかかって儲からない)引き受けてはくれないそうで、それで多くのスポーツ自転車が捨てられているのはもったいないですよね。

いっそ「自転車復活お助けNPO」でも設立しますかね(笑)。
あっ、商売にはならんでしょうなぁ・・・。
by soraneko (2015-04-19 15:49) 

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