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2016ツールド小山は、今年もフラットロードが快適! [イベント]

めっきり寒くなってきた今日この頃ですが、このくらいの寒さならまだ重装備も必要がなく、朝夕の冷え込みだけ気をつければ、結構快適なツーリングが楽しめる季節でもあります。
本日は栃木県の南部にある小山市で開催された「第三回ツールドおやま2016」に参加してきました。
この大会は関東平野の真っ只中で行われるだけあって、コースが終始ほぼフラットという、こんなありがたいことはないという(笑)、ロングラン大会で、結構市街地なども走ることから、主催者としては小山市の観光を楽しめる「アーバンツーリング」などと称しています。

コースはこんな感じでになります。

恐らく初心者でもロードバイクでなくとものんびり走れば完走できるような設定になっており、特に修行が必要な部分がないところが実は好評で、今年も760人の応募が有り、応募期間も早い時期に「SOLD OUT」になったとのことです。

僕自身もほとんどシーズンオフに突入している時期ですから、のんびりと初冬のツーリングを楽しむ目的で、同僚のI城さんとエントリーしました。
ま、例によって夜勤明けで、それでも一日間を空けての出場でしたが、本当なら自宅である宇都宮市から42kmの場所に会場があるので、イベントと合わせてオーバーセンチュリーライドを狙っていたのですが、どうもこのところの急激な寒さもあり、なんとなく頭が重いな・・・・つまり風邪の初期症状が出始めていたので、急遽予定を変更して会場までは車で行くことにしました。
実は、無理して自走で行っちゃおうかななんて、ウズウズしていたのですが、まあこういう時はこの「ウズウズ」に従うとロクなことは無いということが、半世紀の人生分の実績で痛い程判っていますから(泣)、ここは大人しくすることにしました(苦笑)。

前日に薬を飲んでとにかく睡眠を取っておこうとしましたが、どうやら取りすぎたようで、予定より1時間も寝坊して、慌てて5:20には装備を車に放り込んで出かけました。
トイレなどは、途中のコンビニでなんとか済まして、現地には6:20頃到着しました。
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朝食はコンビニで買ってきたサンドイッチとペペロンチーノを暖かい日本茶で流し込んで、風邪薬やサプリメントや黒にんにくやソルマック等を胃袋に放り込みます。
こんなスクランブル発進の付け焼刃の体調管理でしたが、不思議と風邪も治った様で、80kmを走るのに補足のない状態には持って行けました。

天候は昨夜の雨が祟ってか、路面はウェットで結構ガスも出ていますが、思ったほど寒くなく風も弱そうで、走りやすそうな感じです。
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大げさな防寒着はいらないと、長袖の薄いインナーを2枚重ねただけで上下とも半袖のジャージで、朝だけ反射ベストを付ける装備です。

I城さんも到着したので、バイクを準備して会場に向かいます。
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何やらTVが取材に来ていますね。
地元のケーブルテレビ局でしょうか?
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スタートは8:30ですが、だいぶ早めに来たので、ほとんど先頭のところに陣取って、知り合いの方等と雑談をしながら時間を待ちます。
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会場の「小山総合公園」ですが、毎年いろいろなイベントが合わせて行われているようで、周囲もごった返していますし、上空には熱気球も飛んでいます。
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今年も「宇都宮ブリッツェン」が大会をサポートしています。
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柿沼社長が大会委員長を勤めていますが、チーム本体は「ツールド沖縄」のレースに行っているはずです。

8:30にスタートして、第2集団で我々もスタートします。
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路面は完全にウエットで、滑りやすいとともに、バイクやシューズもドロドロです。
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まあ、80kmですから、飛ばしてしまうとあっという間に先頭のペースカーに詰まって、あとはそのまま30km/h程度のペースでお昼頃には終わってしまう・・・というのが去年の流れだったので、今年はできるだけのんびり行くことにします。
と、南下していくと曇のエリアが見えてきて、それがどんどん広がって行き、近づいてみると「濃霧」の塊だったことがわかります。
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たぶんこの先の「渡良瀬遊水地」から湧き上がっているのだろうと見当は付けていましたが、案の定だんだんと霧が濃くなってきて、渡良瀬遊水地のエンドステイション周辺は真っ白という感じです。
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この大会はエイドステーションが頻繁にあるのが特徴で、出たものをすべて食べていると完全なオーバーカロリーになりそうですが、本日はその所は気にしないという事にして、ありがたく頂戴します。
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ここで、栃木県岩舟(現栃木市)から来たというご主人と歓談しながらドーナツ等を頬張りゆっくりしますが、後続の大集団が到着したので、席を譲って出発します。

本来であれば広大な渡良瀬遊水地を右手に眺めながら走れるのですが、霧の中を思川沿いに北上していきます。
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しばらくして右折して、旧国道4号に出てからは霧も晴れてきて調子が上がってきます。
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先にも書いた通り、この大会は市街地や住宅街を抜けるコースが多く、交通量も多いのでやたらと飛ばすわけにも行きませんが、そもそも目を三角にして息を弾ませて走るようなイベントではありません。

第二エイドステーションに入り、直ぐにここを出て、工業団地を抜けると、今度は国道新4号バイパスの交通量のある道の側道を北上します。
東に右折してしばらく行くと、のどかな田園地帯で直ぐに第2エイドステーションに到着です。
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此処まではほぼ10㎞置きにエイドステーションが設定されていますが、正直「補給」の必要があるほど走ってはいないので、徐々にお腹が膨れてきます。

ここでは「塩オムスビ」とかカップワンタン、饅頭、お菓子等、もう食べきれませーん(笑)
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この後鬼怒川に出て河川管路用道路を北上して、右に曲がり左に曲がり、またまた右に曲がりと、小山市内で80kmのコースを設定するのに苦労しただろうという事がうかがえるコースです。
だいぶ小山市も北部の方に来感じで、今度は西に向かうと羽川という地区にきて、「大沼溜池」という池のほとりで最後のエイドステーションです。
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残り20km程ですし、のんびり休むほど疲れていませんが、I城さんの前輪に細かい石が刺さりスローパンクしていたので、此処でパンク修理をします。
今日は雨上がりだという事も有り、路面が荒れていたせいでパンクしている参加者を多く見かけました。
また、交通量が多い道路など、慣れない参加者は路肩ギリギリで走っていて、ゴミが溜まったところ等を走っている方もいらっしゃって、これもパンクの原因となります。

で、気に成っていたデザインのディスクホイールのバイクが止まっていたのでパチリ!
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ご当地ディスクホイールでしょうか?

残り20kmをあっという間に走りきり13:00にゴールできました。
ゴールの後は、地元名産のうどんが食べられます。
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ま、特に頑張るところも無く、あまりに遠いゴールに絶望感を感じる事も無く(笑)、いつ終わるとも判らない山岳の上り坂で、呪いの言葉を吐きながらヒイヒイすることも無く、お腹が膨れる一方のノンビリライドでしたが、たまにはこんな柔らかな気分で走れるイベントも良い物でした。

と、此処で終わらせておけば良い人で済むのですが、一言多いのが命取りでして(苦笑)
市街地を走るイベントですので、交差点毎に「誘導員」が配置されているのですが、大きく分類すると「警察官」、「交通指導員」、「警備員」、「大会係員」となるようですが、どうも「警備員」のレベルにバラつきがあるようです。
これは他の大会でもそうなのですが、雇われてきている警備会社の警備員の場合、そもそもサイクルイベントなど初めての方が多く、また「就業意識」の低い方など、「ただ突っ立っているだけ!」という方もいて、場所によっては危険ですらありました。
また「大会係員」の方々の場合、概ね熱心に一生懸命誘導してくれているのですが、自転車イベント以前に交通誘導という物に不慣れな方がおおく、声が小さく届かなかったり、参加者の通過速度に追いついて行かなかったりと、ご苦労されている様子が見とれました。

まあほとんどの大会は事前打ち合わせなどは不完全か無いところも多く、当日に「ぶっつけ本番」というイベントが多く、これが回数を重ねた伝統の大会や、サイクリング協会主体で、自分も走っているのでタイミングが判る方が誘導している場合スムーズに行っているのですが、地元自治体主体で、イベント会社や旅行会社に運営を委託している場合で、まだ始まって間もない大会の場合などは、「危なっかしいなぁ」と感じることが少なくないようです。

と、こんな「憎まれ口」をワザと叩かなくとも良いとは思うのですが、僕の場合別に「良い人」と思われなくとも良いと思っていますし、参加者の事故や怪我等が起きないことが最も重要な事だと思っていますので、もし関係者の方がこの記事を目にして「チッ、大きなお世話だ!」と気分を悪くされたのなら申し訳ないと思いますが、実際事故寸前という場面も何度か目撃したので、次回はより安全に多くの参加者が楽しめる大会にしていただけるように、頭の片隅にでもよいので、ご考慮していただければ幸いです。



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やっとこ

どうもです。
この様なイベントが増えていますが、
事故が起こってからでは取り返しがつかないので、
しっかりとしたリスク管理は必要でしょうね。
今回、目につかれたところは、残念ながらプロとしての最低限の意識、知識がなかったのでしょう。
やはり、プロフェッショナルにお願いしなければいけませんね。
by やっとこ (2016-11-12 21:28) 

i城

今日は大変お世話になりました。
自分も立哨について、チョット気になることが有りましたので、最後のアンケートに記載しておきました。単なる「立ちんぼ」の人、「細かく注意して声を発してくれる人。」安全意識にバラツキが大きいですね。
どうしても「安全」が絡むと気になります。これも一種の職業病ですかね。(笑
しかし、今日はパンクが多かったですね。さすがのパナレーサーも砂石には敵わなかったようです。(笑
言ってた矢先!だけに、参りましたよ〜。
次回、益子のイベントも宜しくお願いします。
by i城 (2016-11-12 22:14) 

soraneko

やっとこさんへ

楽しいイベントでしたが、何かあるとその思い出が台無しになってしまいますよね。
運営委員会としては細心の注意を払って最大限の努力はしていたと思います。
とにかく自転車イベントは花盛りで、それだけ世間の関心も高まってきていますので、それだけ事故に対する批判も厳しくなっています。

翻って自分は?と考えると、これからもお手伝いする機会が当然あるわけで、偉そうに語っていても所詮は「素人」ですので、「誘導指導員」の資格の取得や講義受講などで、専門の知識と技術を身に付けなければいけない段階かなと決意しました。

by soraneko (2016-11-13 08:28) 

soraneko

I城さんへ

こちらこそお世話になりました。
基本的には良い天候でしたが、最初の頃のウェツト路面のおかげで、帰宅してからのバイクの洗浄が大変でした(笑)
雨が降ると路肩にたまっていた砕石やガラス片や金属片も路面に流れ出すので、パンクが多かったのもやむを得ないですね。

自転車イベントに限らず、明らかに「仕方が無いので嫌々やっている」という、警備員は日常でもよく見かけますよね。
大会係員として誘導されていた方々は、皆さん気さくで一生懸命頑張られていたのですが、郊外の長閑な道ならともかく、市街地の交通量の多い道だと、さばき切れなかったり、明らかに誘導ポイントが外れていたりとかは改善の余地は有ったと思います。

ポターリングましこは、今回より更に「マッタリ」と走って、最後のイベントを楽しみましょう!
by soraneko (2016-11-13 08:48) 

大型中年

SORANEKOさん

イベントは出たことありませんが、こんな「ユルメ」のイベントだったら十分に出れそうです。しかし、書かれているとおりお腹が膨れるだけのイベントだったら、モチベーションを維持するのも難しく、来年もリピートする気が無くなる方もいるかと思います。やはり、ある程度、絶望感・喪失感が伴うコースがいいのかもしれません。
また、あまり考えたくないのですが自転車イベントを思い付きで行い、十分な大会運営もできず、集客目的だけとなってしまうのが怖いところで、もし事故が起きれば、存続も難しくなります。そうでないことを祈るばかりです。
最後に、私も12日早朝に2週連続のパンクを味わいました。やはり路面が濡れているとタイヤには走行条件が厳しくなりますね。
即日新しいタイヤに交換し、今日は快晴の中ロングライドできました。新しいタイヤは、やはり気持ちよかったです。
by 大型中年 (2016-11-13 18:23) 

soraneko

大型中年さんへ

大型中年さんのレベルだと、確かに完全に物足らないと思います。
子供同伴の家族連れ、女性の方、初心者の方向けと思いきや、結構年配の方も多いのが特徴でした。
あと、我々のように人から見れば「なんで休日の度に朝から晩まで狂ったように走っているの?」というサイクリストではなく(苦笑)、たまの休日にのんびりとロードバイクでツーリングを楽しむという、「サンデーサイクリスタ」のような方々には程よい強度だったようです。
ブルベとかだと、少ない人数(20~50人程度)が広いエリアに散らばるのと、基本的に「自己完結自己責任」のイベントですので、タップリと絶望感・喪失感を堪能できると思います(笑)。

雨で濡れた路面やその翌日等は、危ない事が解っているので、今回もそうでしたが「どうかパンクしませんように!」と祈りながら走っています。
タイヤも新しいうちはトレットゴムの層も厚く、張りもあるのですが、使い込んでいくとやはりダメージを受けやすくなるようですよね。
個人的には春先にイベント用に新品をおろして、まだ使えるタイヤは普段履きや非常時のスペア、新しいバイクを組んだとき等に使っています。
by soraneko (2016-11-13 18:59) 

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