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変革と理性 [危機管理]

前回に引きつ続き、英国の国民投票でのEU離脱の結果より、更に桁違いに驚愕の結果が世界中を駆け巡っていますね。
「安らかにあれ」と、理性的に考えればあり得ない結末に成った・・・・というのが世間一般のというより、現時点までで安らかな生活を送れている、実は全世界的に見れば「恩恵に預かれる少数派」の人達の、実に根拠のない妄想だったという事がはっきりしてしまったのではないでしょうか。

「史上最低の大統領候補」と言われる女史と、「史上最悪の大統領候補」と呼ばれる放言社長の闘いは、世間的には驚愕の結果となりましたが、個人的な感想で言えばそう驚く結果ではないと冷静に捉えています。
我が国もそうですが、俗に「先進国」と称する国々は、色々な意味で恩恵を享受出来無い、その他多くの国々から羨望とある種の怒りをもって見られていて、その頂点であるはずのアメリカ合衆国の多くの国民が、実は恩恵から見放されたと強い怒りを持っていたという現実を、我々は冷静に見て行かなければ今後を見誤るのかもしれません。

世界で最も豊かな国の国民が、現状の境遇に不満を持って、血を流すかもしれない変革をもとめたのは、強い覚悟が有っての事か、理性が失われて熱病にかかっていたのかは、おいおい結果が出てくることでしょうが、翻って我々の今後を考えれば、かなり乱暴な意見であることは重々承知していますが、今回の出来事を「災害」の類と考えるのなら、危機管理という観点から「あらゆる被害を想定したうえで、冷静に日常生活を送る」しかないと思います。

こうなるとあらゆる事態が予想され、特に偉そうにふんぞり返っているマスメディアの「戯言」に惑わされないように、自分の意志と判断で冷静に生活していくしかないと思っています、
此処で皆さんを無意味に驚かすつもりは全くありませんが、危機管理の観点から、少なくとも大統領就任式の行われる来年の1月20日正午頃くらいまでは、事態を冷静にみて、あらゆる不測の事態に備えておいた方が良いように思います。

最後に一つ、僕は特別の情報チャンネルを持っているわけではない「普通の一般市民」ですが、今回の選挙戦では、実のところ終始トランプ氏が優勢であるという話は色々なところで聞こえてきました。
「サイレントマジョリティ(物言わぬ主流派)」と呼ばれる人たちは、表向きには自分の意向を表明していないのですが、実は密かに思う所があり、そういった人達が本音の部分でトランプ氏に共感していたという意見は、この結果をもって「当たらずとも遠からず」という事だったのでしょう。
実はこの「サイレントマジョリティ」という勢力は実に厄介な存在で、ある意味「風通しの悪い特定勢力が支配的な安定的組織」には必ず存在しており、表向きは従順に振る舞いながら、実のところ「ある種の恩讐を持った消極的な反抗」を心の中に仕舞い込んでおり、その組織の重大な局面、転換点に「突然牙を剥く」可能性が有りますので、十分存在を認知したうえでの慎重な対応が求められます。

僕個人の事で言えば、思った事は直ぐに口にでてしまう厄介な性格で、「口は災いの元」を地で行っているような人生を送っていますから(泣)、さしずめ「ノイジィマイノリティ(騒がしい反主流派)」というべき存在なので、鬱陶しいでしょうが必要以上に警戒される事は無いと思いますよ(笑)。
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大型中年

SORANEKOさんへ

私もショックです。
クリントンは金を裕福層から集めるのが得意なだけで、政策も裕福層に暑く成る傾向をアメリカ国民は毛嫌いしているのと、トランプ氏によって現状の閉塞感を打破したいという思いが強く、あの爆弾発言社長が選んだのですが、まあアメリカの大統領は世界中の大統領であり、それをわかっているアメリカ国民を信じるしかなかったのですが、最後はアメリカ人のおごり・高ぶりで、この史上最低の大統領選挙が終わったということでしょう。 
まさに、EUからイギリス離脱と同じ構図のような気がします。
それにしてもアメリカ人は、閉塞感を打ち破るために、自国の巨大軍産複合体を使う好戦国のキャラを、依然として持っていると思っていると思います。
これはオバマの政策で大人しくなっていましたが、トランプで復活するかどうかですが・・・・。 昨日、若い人に「そのうち、安保が無くなって徴兵制が始まるかもしれない、俺はジジイだから関係ないけどな、頑張れよ!」と冗談飛ばしていました。(笑)
by 大型中年 (2016-11-10 06:31) 

soraneko

大型中年さんへ

太平洋戦争の頃、既に40歳を超えていた僕の祖父は徴兵こそ受けませんでしたが労働奉仕という形で「徴用」(給与は出ていたらしい)されていて、炭鉱で石炭を掘っていたそうです。
近代の戦争の場合、後方支援や特殊技術を持った人達(機械整備、IT技術者、医療関係者、運輸関係者、土木関係者)等は、年齢性別にかかわらず何らかの徴用を受ける可能性があるかもしれませんね。
この歳でまさか戦争(後方支援とは言え)に駆り出されるとは思いませんでしたが、有ってはいけない事態に向けて歯車が組まれて回りだしている事は間違いが無いようで、あらゆる意味の覚悟は必要なのかもしれません。

また、今までは日本のマスコミのアホさ加減にうんざりしていましたが、今回の「トランプショック」でのアメリカのマスコミの右往左往振りを見ていると、既にアメリカさえマスコミが民主主義の監視役としての機能を完全に失っていて、国民からそっぽを向かれている現実を突きつけられて、トランプ氏の当選以上に強いショックと絶望感を感じました。



by soraneko (2016-11-10 17:53) 

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