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早春のポタリングコース下見 [イベント]

今年はポタリングを増やしますよというお話を書いたことがありましたが、ポタリングの場合走ることそのものより「ロケーション」が重要で、「散策」という意味でも飽きずに走るのには、ある程度のコースのバリエーションが多い方が、結果として楽しくなります。
また、自分ひとりで走るだけでなく、ポタリングでしたらサイクリングの初心者や、お子さん連れなどもご一緒できますので、今後そういう機会も増えるだろうと、本日は往復で25km程度のポタリングコースの開拓に出かけることにしました。

栃木県芳賀郡芳賀町にある「かしのもり公園」という、桜が綺麗な公園があるのですが、そこが職場に近いこともあり、集合しやすいだろうと、ここを起点に北東に約12kmほど先にある、高根沢町にある温泉保養施設「元気あっぷ村」があるので、そこを目指します。
今回はサイクリング初体験という方も参加できるイベントということで、出来るだけ簡単に行けるコースを設定してみました。
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まず「かしのもり公園」を出て、前にある4車線の道路を北進します。
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ここでおそらく慣れていない方は「歩道」を躊躇なく選んで走るでしょうし、歩道にも「自転車通行帯」が設定してあるので問題が無いように思われるでしょうが、実際走るとこんな感じです。
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基本的に町道で、町が行う道路整備は歩道を快適に通行できるようには行き届いてはおらず、落ち葉や枯れ枝、ゴミ、砂利などが点在しており、所々は陥没していたり、街路樹の根が盛り上がり段差ができていたりと、走りづらいを通り越して危険でパンクのリスクも増えます。
サイクリングイベントの場合、交通量が多く危険な箇所はあえて歩道に上げることも「例外的」にありますが、先導者をつけて安全を確保しながら車道通行が大原則となります。
でもなれない人は、車道を走るのが最初は本当に怖いそうで(自分も覚えはあります)なかなか大変かもしれませんね。
桜の咲く時期に走れば本当に楽しいとは思いますが、地元で「桜まつり」が行われますので、その時期は休日は交通量も増えますし、路上駐車で身勝手に桜狩を行う不埒者も絶えないので(苦笑)そこを走行する場合はリスクが増えるかもしれません。

ポタリングですからそう急ぐ必要はありませんし、お子さんなんかも居ることを想定すれば、移動速度はこのくらいが上限になるかもしれません。
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実際は先導者が「ペースメーカー」になって、道路状況、天候、後続車のペース、交通状況等を細かく見て現地に到着する時間に合わせて計算して走ることになります。
参加者の消耗具合なども把握してときには休憩を入れたり、トラブルに対処したりと、これは慣れた人でないとなかなか難しいかもしれませんね。

しばらく走ると東西に延びる県道64号線とぶつかってここを右折します。
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日本サイクリング協会では、サイクリスタの道交法の絶対遵守と走行マナーの向上を呼びかけていますから、こういう交差点は道路交通法の軽車両の規定に従い「二段階右折」で、まず反対側にわたって、それから右折の後に正面の信号に従う事が原則です。
正直メンドクサイのは事実なのですが、よくロングライドイベントでも、同じジャージを着たチームがロードレースよろしく、車と一緒に颯爽と右折していきますが、道交法違反ですし危険ですので、イベントでこういう行為を繰り返す参加者はスタッフから注意があり、それでも改まらない場合は、棄権してもらっています。
「なんだい、そんな堅苦しい事ばかり言われると、楽しくないじゃないか!」というお叱りを受けることもありますが、「公道を走る」という大原則を守らない者は、いつかそこから「排除」されてしまいます。
道交法とマナーの順守は個人の安全を守るためとともに、多くの人達の安全のためでもあり、大切な義務なんです。

とホント堅い話はここまでにして先を急ぎましょう。
次に信号が見えたらそこは左折してまた北進すると、そこは「御料牧場」の敷地の中にある道路になります。
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ご存知の方もおられるとは思いますが、「御料牧場」とは、「皇室」が保有している牧場であり、天皇陛下を始め皇室の方々や、「迎賓館」に迎えられる海外の「貴賓客」の料理などに使われる畜産物をここの牧場で養育した家畜から提供しています。
余談ですが以前は千葉県成田市三里塚・・・・そう成田空港の場所にあったのですが、空港建設に伴いここ栃木県高根沢町に移ってきたという経緯があります。
ここは皇室の中でも「皇太子」様がお気に入りのようで、ここに頻繁にご静養にこられています。

御料牧場を抜けるとしばらく走ってまたT字路にぶつかりますので、ここを右折して県道341号線を東に向かいます。
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後はこの街道をまっすぐ東に行くだけで「元気アップ村」の麓まで行けます。

元気あっぷ村は、小高い山の上に有りますので、ここで「ミニヒルクライム」と成りますが、自転車が安全に走れるように入り口が出来ていないので、ローディーだったら何の問題も無く行けても、初心者やお子さんの場合は、誘導などが必要かもしれません。
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ここ元気あっぷ村は、日帰り温泉施設を中心に、宿泊施設や地元の農産物の販売所、自然食レストランなどがあり、この界隈ではちょっとした娯楽施設に成っています。
温泉に入れて、宿泊もできる道の駅のような物だと思えば解り易いですね。
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ここは以前温泉に入りに車で良く来ましたが、自転車で来たことはあまりなく、自転車置き場をウロウロ探しましたが、あらま立派な自転車スタンドが設置してありました。
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このあたりは平地には広い農道、山間部に入れば適度にアップダウンしたコースなど、自転車が走るのに絶好の場所なので、ここもロードやMTBが何故か裏山から何台か登ってきました。

さて丁度お昼頃だったのでランチにします。
ここは、休憩所に良くある食堂と、本格的な中華飯店、自然食レストランなど選べますが、此処の食堂の「チャンポン麺」が有名なのだそうですが、バカの一つ覚えのカレーです(苦笑)
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個人的にカレーはそこの調理レベルや考え方が如実に出る商品だと思っているので、始めて行くところは必ずカレーを頼みます。
こういう日帰り浴場にある食堂の場合、概ね「蕎麦、うどん、丼物、ラーメン、おつまみ類」が中心で、カレーライスは「オマケ」で子供向けに置いてあるだけなので、自家製で仕込んであれば上等な方で、それもだいたい業務用の「ハウスバーモントカレー」を使った「家庭のカレー」がほとんどです。
まあ、それはそれで好きですが(笑)、そうでない場合、だいたい業務用のレトルトカレーの場合が多いです。
このカレーは見た目は立派で(笑)味も結構凝った洋食風のカレーだったので、もしこのカレーをここで仕込んでいたとしたら、かなり「凝った料理を作る」食堂と言えますが、聞いたところ正直に(笑)「ルーは仕入れているんです」との事でした。

下の売店で高根沢の名前の入っているレトルトカレーをお土産で売っていたのでこれかな?と思って店員にきいたら、この店員も正直者で(笑)、「多分違うと聞いていますが?」という、頼りない答えでした。
うーん、この地域を売り込んで行こうという気概のような物があまり感じられないのが残念ですね。
概ね地元周辺のお客さんがメインだと、何処の施設もこうなってしまうのは、全国色々なところでで感じた事ですが、勿体ないような気がしますね。

さて、表に出て直産品売り場横ので販売している「ジェラード」を頂きます。
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あーあ、またまた完全にオーバーカロリーですね(苦笑)。

この後は戻るだけですが、往路のコースは個人的には周辺のロケーションとかが、あまり面白いコースとは言えませんでした。
という事で、此処から先は何時ものように、「どすこいライダーぶらり田舎旅」となります(笑)
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こういう所の場合、里山と平地の境界線に沿って走ると景色に変化が有って面白くなります。
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又こういう所に部落などが有るのでお寺や神社のような物も結構見る事が出来ます。
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ここは「徳明寺」というところです。

高根沢町の史跡として有形文化財の指定を受けているそうです。
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その観音を今度はゆっくり拝みたいものです。

その先に行くと「桑窪城跡」と看板があるので、左折して山の上に登ってみます。
人家の横の能動のようなところの先は急な勾配のコンクリート道と非舗装の土の道で、これはMTBで、しかも初心者には難しいところでした。
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確かに何か書いてあります。
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どうやら古戦場のあとでもあるようですね。

堀のようなものを掘った跡もあります。
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こういう「知られざる史跡」を、予め図書館や民俗資料館などで調べて、その場所を散策するというのも面白いのですが、これは時間に余裕がなければ・・・というより、生活に余裕があって知的好奇心が旺盛な人が「嗜む」、やや高尚なポタリングとも言えますね。
僕はほとんど食べ物中心で、高尚とは程遠い「餓鬼道」真っ只中というところでしょうか(苦笑)。

さて、改めて里山沿いの農道をのんびり走ります。
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本日は南の風が3~6m程吹いていて、帰路は向かい風になりましたので、それに合わせて強度を下げて、AV速度は往路の20km/hから15km/h程度に落としますが、天気予報などを見ておいて、こういうペース配分やスケジュールの進行に、ペースメーカー役の先導者は気を配ります。

しばらくして今度は左折して田園風景の中を西に向かって走ります。
五行川という一級河川の(上流区域ですが)渡ります。
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と、その川沿いに、水道関連と思われる施設があります。
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どうやら河川下の地下水脈から水を組み上げている、町営水道の水源地のようでしたが、僕が注目したのは排気口や燃料タンクがあることから、非常用の動力を装備していることで、停電で一定時間電源が途切れても取水できるように成っているわけで、重要インフラである水道の「危機管理」の重要性が分かる施設でした。

その先はしばらく西進し、県道181号線に出て左折して南進すると、こんなものがあります。
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大型のキャンピングカーでこんなの見たことがありませんが、この他にもトラックとかトラクターとか外車とかジープとか古いセドリックだとかを売っているへんな自動車屋でした。

県道64号線に出る前に旧道に右折してまた西進します。
高根沢小学校の前を通過して、狭い農道に左折すると、南進してすぐ県道64号線で、それを渡るとその先には「高根沢安住神社」があります。
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ここは色々とイベントを催していて、企業にも積極的に「営業」されて大きくなった神社です。
バイクの安全祈願と謳って、最近ではバイクも多く来るようですが、「招かざる客」も来ているようです(苦笑)
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ここは南進すると西側の右手には「芳賀台地」が崖のように南北に連なっていますが、そこを平行に南進していきます。
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しばらく田舎道をのんびり走ったら、右折して西進して、芳賀台地に登って行きます。
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死ぬほどの急勾配ではないですが、概ね平均5~7%程度の上り坂が500m近く続くのでしょうか。
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登りきって正面にフェンスがありその道を左折してまた西進すれば、元の「かしのもり公園」に戻ります。
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復路は距離も若干多く向かい風でペースを落としたり寄り道したりで時間がかかっています。
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往路が目的地に最短距離でひたすら走るだけというパターンで、復路は色々と寄り道をしたり、本当は何処かで休憩にお茶をしたりという、如何にも「ポタリング」というパターンにしてみました。
概ね11:00に出発して、お昼休憩を挟んで14:00頃に戻ってきましたが、時間的には寄り道や休憩などが実際はもっとあるし、そのほうが楽しいので、アクシデントの事も考えればもっと余裕があったほうが良いのだと僕は思います。

と、こんな感じでポタリングのコースを今後もいろいろと試してみて、良いコースがあれば「ルートラボ」に掲載してレポートも載せていきますのでよろしくお願いします。
しかし今回よくわかったのは、例えば「オーバーセンチュリーライド」で160km以上走るツーリングも、25km程度のポタリングでも、ブログを各手間は全く同じで、結構時間がかかってしまうという事でした(苦笑)。
こうやって僕の週末は進んでいくのでした!










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やっとこ

どうもです。
会社の近くは、昔の職場にいたときはには
色々な意味で探索しましたが(笑)、あらためて
ポタリングとなると、気分も変わって良い風景に
心が癒されそうです。
運動して、美味しいものを食べてのんびりサイクリングの休日なんかは、
普段とは違って良いと思いますけど
by やっとこ (2017-03-05 06:24) 

大型中年

SORANEKOさんへ

ポタリング先頭ご苦労様でした。すごく気を使われたかと思います。私はソロライディングなので、人が後ろにつく感覚を忘れてしましました。経験すれば、また違った走り方が出来そうです。

交通マナーについては、もう声高に叫んでも変わるわけないと自虐的な境地に入ってますが、自分だけは絶対にこうならないぞと戒めています。
自転車ですから、スピードは出ないし、事故っても大したことにはなないと思っているのが、大多数の意見だと思います。
しかし、スピードが出なければ許される・許されないの問題でないことは、今回の峠で思い知りました。
よって、日本自転車協会の言っている交通ルール厳守が、本当に正しい意見だと思います。 

それにしても、このポタリング記事は大分の山の中を走っていた時代に戻ってしまいます。あの時は自転車が心底楽しかった。
今は、勝手ながらこうあるべきという残像が強すぎ、自転車に創造性を求めていない気がします。 
今の自転車ライフは、なんていうか、数分の違いを追い求めているようで、本当に窮屈なサイクリングライフではないかと思います。

by 大型中年 (2017-03-05 12:12) 

soraneko

やっとこさんへ

だいぶ懐かしい風景だったのではなかったでしょうか(笑)
自動車やオートバイ、ロードバイクでさえその速度のせいで目に入らないで見落としてしまうものがたくさんあります。
職場付近だと、本当に通勤で自宅と往復するだけとなってしまいますが、こうやってのんびり走ればいろいろなものもあります。

あと同じ「安住神社」でも職場近くの「芳賀安住神社」で、僕が言ったからだけではないでしょうけど、「自転車用交通安全お守り」が出来るそうです。
僕も提案者の一人として言動に責任がありますから、まず1ダース程手に入れて、そのうち皆さんにお配り致します!
by soraneko (2017-03-05 16:02) 

soraneko

大型中年さんへ

今回は一応試走で一人で走っていはいましたが、過去の経験から、10人程度の初心者を率いるというイメージで走って、コースの注意点や見所などを探していました。

グループ走行などでも、どういうわけか僕が先頭になることが多く、グループの先導はお手の物なのですが、気心の知れた、同じようなレベルの人たちとのツーリングは、「監視の目が増える」ので、かえって安心できるのですが、気を配らなければいけない人たちが多いと確かに神経を使いますよね。

僕は出かけた先で、出来るだけいろいろな人とお話をすることにしていますが、相手も気を許してくれるとロードバイク乗り達の「悪行」を色々と話してくれて、地元の方々が本当に怒っていることが良く分かるんです。
日本サイクリング協会の賛助会員や、各県のサイクリング協会、意識の高い有志の方々などが事有るたびに訴えたりしていますが、大変残念ながら、マナーが悪いのは若い人ということではなく、昔から走っている孤高のベテランライダーや、レーサー気分で路上で「ロードレースごっこ」をしているアマチュアレーサーのチームなどが、「悪気はなく無邪気に迷惑を振りまいている」のが実情のようです。
実際、ある地域で、とある実業団登録しているチームの人たちが、夜間練習で、田舎道とは言え戦闘速度で走り回っていて地元の人達にひんしゅくを買っています。
ただでさえリスクが高いナイトライドで、ロードレースの練習走行・・・・どれだけのリスクを抱えているかという認識がない証拠なのでしょう。
事実事故などで警察が出てきたこともあり「目をつけられている」ので、何かあったら、他のサイクリスタにも迷惑がかかることは必至です。

しかし、自転車の楽しみ方というのは奥が深いですね(苦笑)。
僕も「鍛えて強くなりたい」という気持ちと「のんびり楽しみたい」という気持ちが同居していて、お互いに譲らないので、そのときどきでどちらかが強く出てきてしまいます。
ただ、僕の場合目的がはっきりしてきて、「棺桶に入る間際までペダルを回し続ける」というのが目下のスローガンとなっています。
回し続けた先の答えなど解るわけもないのですが、足が止まった時に満足出来て、後悔だけはしたくないな・・・なんてボンヤリ考えています。
要するに、ただ前を向いて走りたいだけなのかもしれませんね(笑)
by soraneko (2017-03-05 16:22) 

こけもも:

自分は混雑している交差点は早めに降車して横断歩道を押して歩いてます。意外とママチャリが信号無視して突っ込んでくるので街中は気が抜けません(笑

by こけもも: (2017-03-06 12:38) 

soraneko

こけももさんへ

自転車も降りて押せば「歩行者」ですから、交通量の多い場所では賢明な処置だと思います。
大昔の「交通戦争」と呼ばれて交通事故死亡者が激増した時、「車歩分離政策」で、自転車が邪魔だと歩道の方に追いやった愚策(当時は止む得ず)の悪い影響ですが、とにかく「自己防衛」で安全を確保しなければいけませんね。
by soraneko (2017-03-07 05:28) 

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