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恒例梅雨のお楽しみ、クロスバイクFELT QXを再生 [自転車本体]

このところ調子が悪いのは、この天候の影響だけではないようです。


先週末前の会社の仲の良い同僚が送別会を開催してくれまして、それはそれで大変ありがたかったのですが忘れていた、忘れたかった不都合な事実をまたぞろ聞く羽目に至り、一気に具合が悪くなりました(苦笑)


そもそも、その環境に心身共に耐えがたく離脱したのですから、その瘴気のようなものが蔓延した環境で今後も勤続し続けるかつての同僚には、申し訳ないと思うのと同時に、早くナウシカの腐海のような陰鬱とした世界から、離れてほしいと無責任ではありますが思ってしまいました。


さて、どうも記録的な梅雨・・・・気象庁は例年の時期からして云々などと、今だ牧歌的なことを言っていますが、目の前に起きている現象を、過去にとらわれず科学的に冷静に判断するだけのことだと思うのですが・・・


要するに、どう考えても梅雨の気候にに突入しており、朝から晩まで自転車の乗り回すとかは不可能で、であれば乗るのでははなく、自転車イジリのお楽しみが待っているというものです。


とはいえ、ここ数年例の瘴気の影響で(苦笑)、すっかりやる気を失っていたこともあり、実は3年前に色々買い込んだ部費やフレームやジャンク品のクロスバイクが、退職後の自宅の整理を行ったところ、倉庫から発掘されました(笑)


この画像のFELT QXというクロスバイクも、レストアして希望者に渡そうと購入したのですが、かなりの曲者で、簡単に治らないと放置していました。

RIMG5537.JPG

普通のロード寄りのクロスバイクというより、MTBから派生させたクロスバイクのようで、各所のサイズやジオメトリーなどが、例えばGAIANTとかスペシャライズドとかのものとは違うようです。
用意した部品が合わないケースが多く、おまけにホイールなどスポークがかなりダメージを受けていて、結局リアホイールなど、ほとんどスポークを交換して振れ止めをやり直すなど、一進一退で作業が進まず、そのうちやる気を失ってしまいました。
今回ようやくやる気を出して引っ張り出しましたが、基本ジャンク品の組み合わせではじめた作業の詳細をきれいさっぱり忘れており(笑)そこから思い出すことから始めました。
特にリアディレーラーに至るワイヤーの取り回しが特殊で、アウターケーブルごと、チェーンステーに樹脂クリップで数か所止めるようになっています。
RIMG5548.JPG
しかし、肝心な樹脂部品が欠品していて、いろいろ試して、台座にナイロンバンドを利用してとりあえずなんとかしました。
変速系は結局9速の中古品と新品のシマノのALTASの混合品で、チェーンを貼って調整しようとしたところ、今度はどうしてもフロントディレイラーがアウターまで移動しません?
あれこれ試してもダメで、こりゃまた作業中止かなとも思いましたが、せっかく時間だけはたっぷりあるのですから(苦笑)、忙しくて出来ないという言い訳が出来ない事を思い出して、よく観察したところ、どうもカセットBBの軸長が長いのが原因ではという所にたどり着きました。
RIMG5538.JPG

手持ちにあるスペアのカセットBB(なぜそんな物が有るかはともかく)と比較して、どうも軸長125㎜というものが入っているようなので、軸長110㎜のカセットBBを購入して交換することにしました。
これが軸長違いのBBの比較です
RIMG5539.JPG
 要するに各種コンポーネントの組み合わせでチェーンラインを合わせなければという事でした。
ただし、これをこのまま組み合わせると今度はインナーギアがフレームに近すぎてチェーンが干渉してしまうので、2mmのスペーサーを入れて調整して組付けて、何とか普通に変速するようになりました。
単純に既定の部品を組み付けるのを、以前いた会社の、お得意様先のベテランエンジニアの方は「部品組み付けるだけなら誰でも出来るので、そんな者はエンジニアじゃねぇ!、お前らは部品を交換するだけのチェンジニアでしかない!」と怒られた事が在ります。
自転車もシマノの規定内の部品の組み合わせだけなら、確かにチェンジニアでしかなく、いろいろな部品を削ったり、曲げたり、焙ったり、穴開けたり、溶接しながら、いろいろ試して機能するようにしていくのは、手間がかかりますが面白いですね。
ただ、商売として手間賃を正規の値段で載せてお客さんに提示しても、到底納得してもらえない値段になってしまうので、古い自転車を再生して商売する・・・・は、相当ビンテージ物や特別な加工を要するオーダー等の場合だけであり、自分にはそこまでの技術はないので商売にはなりません(苦笑)
さてようやくブレーキを組み立ててれば完成ですが、Vブレーキを組み付けるのは久しぶりで、部品点数が少なく簡単な作業のはずですが、結構手間取りました。
RIMG5544.JPG
これも、部品をジャンク品を引っ張り出して、あれこれ組み合わせて調整していたからで、規定品組み込むだけなら本当に簡単な作業ではあります。
ただし、単純で簡単であるが故に、きっちりブレーキが効く様に調整するにはノウハウがあり、そういうメカニックに組んでもらうと、気持ちが良いほどブレーキが良く効きます。
最後に汚れていたサドルをこれも在庫品に交換して終了です。
RIMG5546.JPG
あとは走りながら機能を確認、調整をして、各部の締結をもう一度しっかり確認して、WAXを塗ってきれいに拭き上げれば完成となります。
この写真は自分が乗るためサドルを上げていますが、基本的には自分が乗るサイズではないですね。
しかしこのクロスバイク、今後どうしましょう。
機能的にはほぼフルオーバーホールを施し、ワイヤーやブレーキシュー、シフター、タイヤ、チェーン、BB等は新品ですから問題なく使えますが、結構特殊な組み方をしているところが有るので、まったくノーメンテナンスで問題なく使えるという保証がありません。
ある程度自分で整備できる方なら問題はないのですが、クロスバイクはどちらかというとこれから始めますみたいなビギナーの需要が中心ですし、出来れば自分がケアできる身近な人に希望者が居れば、格安でお譲りできればよいかなと思いました。
ええ、勿論今のところは練習台替わりの作業ですので、採算度外視の値段しか設定できないので、お買い得かもしれませんね(笑)

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