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自転車通勤、クロスバイクのタイヤ選び [自転車部品]

通勤に毎日使っているクロスバイクですが、距離が伸びれば当然タイヤが減ります。
僕は体重が重いので、どうやら減りが早いようで、あまり凝った高いタイヤを、そうホイホイ替えるのも勿体無い思っています。
さりとて「タイヤは命を乗せている」とは自動車のタイヤの宣伝文句でしたが、自転車も同じです。

さて、通勤に使うタイヤに求められる条件を、自分の独断でまとめてみました。

1、コスト
上記の説明の通り、出来れば余計なコストをかけたくはありません。購入コストやライフサイクルなどが重要に成ってきます。

2、耐パンク性能
自転車の場合、パンクはある意味「宿命」なのですが、通勤の場合、その行為自体が「業務」であり、いちいちパンクして遅刻する事が許されません。
よって、耐パンク性能のプライオリティは高くなると思います。

3、耐久性、耐摩耗性
これは耐パンク製性能にも通じますが、通勤コストを考えると、いくらグリップがよくても直ぐ磨り減ったり、サイド部にひび割れが出たりしては意味がありません。

4、軽快性
人にもよりますが、そもそも通勤時まで「余計な苦労」をしたくないと言うのが本音の部分で、出来る事ならなるべく楽に軽快に乗りたいわけで、タイヤの重量は軽く、走行抵抗は低い方にこした事は有りません。

5、ウェット時のグリップや操縦性
僕は基本的には雨の時は自転車に乗りませんが、路面がぬれている程度や、また帰宅時に雨に降られる事もあり、絶対的なグリップはともかく、路面がぬれている時、無理をしない走行の範囲でのグリップは欲しいと思っています。
また、すべる事も有るので、その時唐突に滑り出さない特性のタイヤなら、リカバーしやすく、転倒の危険性が低減出来ます。

6、乗り心地
通勤の距離はそんなに長くない場合が多く、通常1時間程度の走行が多いと思いますが、乗り心地が悪いと身体に疲労ダメージが残りやすく、毎日の事なので、疲労がたまってしまうと自転車通勤が億劫に成ってしまいがちです。

と条件を並べると、これが見事に相反する要素が並びます。
例えば耐パンク性能を上げると、そのようなタイヤはゴムが厚い場合が多く重くなります。
また乗り心地を良くしようとすると、エアボリュームを増やす、つまり太いタイヤにするのが一番なのですが、これでは走行抵抗が増えて軽快さに欠けて来ます。
今度は軽快性を重視して細いタイヤにすると、グリップが低下して、パンクしやすく、乗り心地は悪くなります。
さらにこれらの要素をすべてバランスよく高次元でかなえようとすると、そういったタイヤは値段が目の玉が飛び出るくらい高くなります。

要するに、その人の使い道によって、上記の要求性能に順列を付けて、優先順位の高い条件に合わせてタイヤを選ぶしか無いのだと思います。

と、長々説明した割りには「なんだかわからん」ですね(汗)。

と言う事で具体的なブランド名を挙げて見ますが、これらのメーカーからは1円も貰っていません(笑)。
ちなみにタイヤの幅は、個人的には通勤用なら35~25cで、好みに応じて選べばいいと思っています。
35c以上は走行が重くなりすぎるし、25C以下では耐パンク製や乗り心地が適さないと思っています。お勧めは28Cですね。

1、スペシャライズド、オールコンデションスポーツ28c(2100円税込み)
これはスペシャライズドのシラスに付いていた標準タイヤです。各性能のバランスが良く、突出した欠点がありません。
最大の特徴は、名前の通りの天候を選ばないグリップ性能で、サーキットで雨の中高速走行しましたが、転倒者続出のなか、どんなにこじっても、びくともしませんでした。
走行中の「ザー」という騒音は多めで、若干走行抵抗は多いかもしれません。最大の欠点は、スペシャライズドは日本代理店が出来てから「高級志向」を強め、販路が限定され(通販無し)特定のショップでないと手に入りません。
寿命は毎日20km程度の仕様で、普通の人なら余裕で2年以上持つでしょう。

2、パナレーサー、ツウキニスト28c(2535円税込み)
これは通勤用タイヤとしては定番中の定番のようです。「ようです」ということは使った事は有りません。
スペックを見ると重量も他の28cのタイヤとほぼ変わらず、耐パンク性能も良さそうなので使ってみようとは思ったのですが、値段がやや高いかな?と言う感じがするのと、パナレーサーは耐侯性が低く、サイド部が直ぐにひび割れてくる(亀裂ではないらしいが)ので「有名」なので二の足を踏んでいます。

3、シュワルベ、マラソン35~28c(3360円税込み)
ドイツ製の耐パンクタイヤの定番商品です。
ケプラー製の耐パンクガードと分厚いゴムで、ガラスや小石などはじきます。耐パンク性能はこの値段では一番あるかもしれませんが、鉄の破片や釘が刺さればやはりパンクします。経験者で(苦笑)。
その執拗なパンク対策のおかげで、他のタイヤの倍近い重量が有り、踏み出しは重くなりますが、走り出すと気に成りません。
騒音も静かで、厚いゴムのせいか、乗り心地が非常に良いのがお気に入りでした。
入手性も、最近専門店以外でも置いてある店が多く、良好です。
耐磨耗性能も高く、僕は途中で自転車ごと売却してしまい、寿命をまっとうできませんでした。
重さが気に成らなければお勧めかもしれません。

4、ヴィットリア、ザフィーロⅡ28C(2284円税込み)
今自分のクロスバイクに入っているタイヤです。
zaffiro.jpg

もともとヴィットリアは、ロードバイクで使っていて、個人的には非常に気に入っていましたが、こんな値段の高いもの通勤にはなぁと思っていました。
そのヴィットリアのロード用普及版がザフィーロで、友人のクロスバイクがこのタイヤを履いていて、雨の日に滑りまくっていたので尚更印象が悪かったのですが、何故か最近専門店ではない、ホームセンターの店頭でも目に付くようになり、しかも値段も安いので使ってみました。
これがなかなか良いです。何より乗り心地が良く、操縦性が素直なのが非常に「通勤向け」と思いました。
空気圧の管理次第ですが、適度によれるので、段差やウネリに対して寛容で安心できます。
グリップも心配したほどウエット時の低下は少なく、「普通に」走っている場合は危険な事は有りませんでした。
そもそも自動車もそうですが、タイヤのグリップに頼る、乱暴で無神経な運転をする方が間違っていると思っています。
パンク性能は、トレット面は比較的大丈夫のようですが、サイド部をヒットした場合、「マラソン」のようなガードがない分、覚悟しておいた方が良いです。
寿命はコンパウンドが硬そうで、比較的長目な感じはします。
自分も含め友人にも勧めて使っているので、これから見定めます。

と僕が使ったタイヤを中心に、比較的入手しやすいもので、独断と偏見を混ぜて解説してみました。
僕の場合、結局「値段」と「入手性」が決定要因になってしまっています。
パンクはある意味「運」の部分が多いですし、乗り方で回避も出来ます。

ただ、無意味に高いタイヤや、これまた無意味に速度を出す為細いタイヤを入れる事はあまり賛成できません。
通勤は「日常」であり、「安全第一」だと思っていますから。

仕様実績レポート

さて、このタイヤ、「ザフィーロ」を装着してから約半年たちました。
走行距離にして、およそ1000km程度乗りました。
しかしこのタイヤ、減りませんねー(笑)。ドレットパターンがそのまま残っています。
よっぽどコンパウンドが硬いらしく、やはり雨天時のグリップはやや心細いところがあります。

乗り心地に関しては、けしてよくない部類に入るようですが、空気圧の管理によって感触がかなり違います。
このあたりは、ライダーの体重との兼ね合いで、「適正値」が決まるようで、軽い人は低めに、重い人は高めに設定した方が良いようです。

気になるのは、サイドウォールに細かいひびが入ってきたことです。
幸いこの部分から亀裂が広がったりはしないようですので、様子を見て乗っています。
まあ、通勤用としては、「この値段なら」合格点を上げられるのではないでしょうか。
不思議な事に。そんなに耐パンク性能を謳っているわけでもないのに、パンクがありません。
運が良いようです(笑)。
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ななし

シュワルベってドイツじゃないですよ
by ななし (2015-11-21 00:56) 

soraneko

ななしさんへ
コメントありがとうございます

ネットで調べた範囲では、本社はドイツ・ラルフポール社で、ドイツで1901年に設立とありますが?
北米(カナダ本拠?)にも北米シュワルベが展開されているようですが、なにか情報をお持ちでしたご教授願います。
by soraneko (2015-11-21 20:30) 

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