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「どすこい」体型でも登れる「いろは坂」! [雑談]

栃木県日光市にある、「いろは坂」は過去2回登った事があります。

最初はクロスバイクを麓の「馬返し」まで自動車で運んで、戦場ヶ原に行きました。
去年は自宅のある宇都宮市からロードのFELTで自走して中禅寺湖まで行きました。

しかし、2度のチャレンジとも、けして満足のいくものではなく、特にいくらデブで体重が100kg超えとはいえ、途中で脚を付いて休憩してしまった事に、己の根性の無さを思い知らされ、やはり坂道は苦手で苦しいという「ダメダメ感」というか、トラウマが植えつけられてしまい、自然と坂道から遠ざかっていました。

まあ、ヒルクライムのような競技に出るわけではありませんし、坂道のタイムが何分という世界にこだわりはないのですが、ツーリングやセンチュリーランで、山間部のコースが設定された場合、どうしても「坂」は避けて通る事が出来ない課題であり、スピードはともかく最低でも「ダメダメ感」を払拭する必要があると日ごろから思っていました。

そこで、いろは坂に再チャレンジするに当たり、「ダメダメ感の払拭」として、ノロノロでも「やられた!」というダメージ無く上りきることをテーマに、本日いろは坂にチャレンジしてきました。

まず自宅を6:00に出発、目標地点の東武日光駅に向かいいます。
関東平野の北端にある宇都宮市は、北や西に向かえば基本的に上り坂になります。
昨年の反省から、いろは坂に着く前は、スタミナを温存する方針で、25km/hというノロノロとしたペースで走行します。
日光に近づけ近づくほど傾斜が目に見えてきつくなり、結局日光駅にAV22.1km/hで、休憩込みで2時間15分で到着。
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この地点ですでに500m程度標高があがっています。
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ちなみに隣にJR日光駅があり、駅舎は古風で洒落ているのに駅前は閑散としています。
方や既に地方のローカル線のJR日光線と、観光鉄道としてにぎわっている東武日光線の違いが出ています。
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ここから馬返しまでは更に勾配がきつくなるので、AV15km/hまで速度を落とします。
根性無しなので、FRは既にインナーギアで、脚に負担をかけないように早めのケイデンスを保ちます。

途中で東照宮前の「神橋」を通過します。川の水は澄み切ってとてもすがすがしいです。
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途中駅に寄ったり、コンビニでゆっくり休んだりと、のんびり走り、9:20ごろ馬返しに到着です。
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しかしここに来るまでに結構な勾配で、相当疲れているのが判ります。
昨年はここから引き返そうと本気で思いましたが、今日はまだ余力がありそうです。

さあ休憩を取って、9:40頃出発です。
河を渡り長い下り坂を過ぎると、いろは坂の第一カーブ伊呂波の「い」からお楽しみの始まりです。
実はいろは坂は平均勾配が5.7%と、けして険しい上り坂ではなく、足に覚えのあるサイクリスタならすいすい登っていけるところです。

と、言いながら、僕はいきなりインナーロー、23Tで、12km程度と、子供の走る程度の無様な速度でノロノロ上がります。
いろは坂は、最初の勾配がきつめで長く、ここで無理をして速度を出していくと、僕の根性と心臓が持たないことを知っているので、徹頭徹尾「カメさん」で登る作戦です。
途中何台もの自転車に抜かされますが、ここは我慢です。
本日の目的が、「苦しくて自分はダメな人間だ」という記憶を払拭する事に有りますから、ノロノロと淡々と登る事にします。

そのせいか、以前なら息が続かなく、脚を付いて突っ伏してしまったポイントも、比較的平穏に通過していきまいた。

今回は絶対に休憩しないで登ろうと決めていたので、相当キツイかな?を、思いましたが、肩で息をする事も無く、大汗だけはかいて、ほぼ山頂の明智平に10:17に到着しました。
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37分と本当に遅いタイムで、いっぱしのサイクリスタから鼻で笑われそうですが、本人的には「坂は苦手で辛いけど、のんびり登れば何とかなる」というイメージが出来たので大満足でした。

さて本日のイベントはもうひとつあり、中禅寺湖畔に、安い、大きい、美味しいと評判の「ソースカツどん」があると聞いていたので、それを食べに行きます、

中禅寺湖の船着場の前にある「浅井生肉店」という肉屋さんで、店の片隅でカウンターに7人ほど座れば満席という小さなお店です。
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ここには10:30分ごろ付いたのですが、開店が11:30分というのに、もう一人並んでいます。
慌てて、自転車で直付けして2番目をゲットしました。
待っていると次から次へとお客さんが着ます。

これが名物の「ソースカツどん」です。これでなんと800円です!
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このあまりのボリュームに圧倒されました。

食べてみると、やわらかいお肉で、油もあっさりしていて、ソースの絶妙な味付けが効いて、飽きることなく食べられます。
とはいえ、カツが5枚(!)ものっているので、2枚目で満腹感が襲ってきました。
後はは勢いで何とか完食!。
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待っているお客さんが沢山いたので、早々に席を立ちました。
しかし、あれだけのカツを食べたのに、満腹感はあれど不思議と「もたれる」ということはありませんでした。

後は下りで帰るだけなので、楽なはずですが、以前もご紹介したとおり、運動に満腹は厳禁で、食べ物を消化する為、胃に血液が集中し、体力が消耗してしまいます。

思ったとおり、帰りは結構疲れました。
脚も普段は使わない筋肉を使い、疲労度が大きいので、だるくなってきました。
ただし晴天になって遠くの山並みは綺麗だし、「杉並木」も風情があります。
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それでも体力的には余裕を残して自宅に到着。
距離120km、AV22.0kmで、9時間かかりました。
まあ、ノロノロで当然といえば当然ですが、また今度坂道にチャレンジしてみようという気になるくらい、「ダメダメ感」は薄まりましたから、個人的には大収穫のツーリングでした。

来年はもうチョッと早く登りたいですね(笑)。





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とも

今回のいろは坂制覇、おめでとうございます!
しかし、soranekoさんほどの方でもトラウマによる苦手意識があるとは…
やはり、私にはたとえ上れなくても仕方がないかなと思うくらい、いろは坂はすごい急坂というイメージが強いです。それを上りきってしまうなんて漢だなぁ~ 憧れてしまいます(*^_^*)
クルマででしたが、最後に日光へ行ったのは5年以上前だったかと思います。写真を拝見して、また行きたくなりました。ソースカツどんも食べてみたいです。

> また今度坂道にチャレンジしてみよう
いよいよ、真ヒルクライマー誕生でしょうか!?
by とも (2009-09-27 22:07) 

soraneko

お褒め頂いて恥ずかしい限りです。

若いときには相応の体力と運動能力が有り、ある程度自信があった人ほど、デブになり年老いて衰えると、体力的なコンプレックスを相当持ってしまうような気がします。
人が出来る事が自分には出来ないというのは悔しいんですよね。

なんとか休憩無しで上れるようになりましたから、今後は途中で追い抜いていったサイクリスタの、1/3ぐらいは抜き返したいですね!。

でもみんな速いんですよ!

ま、山間部コース含みのセンチュリーランに参加する勇気は出てきましたから、今年はこれで良しとします(笑)。
by soraneko (2009-09-28 18:28) 

kanchi

「いろは坂」に挑まれるということは、足にそれなりの自信をお持ちの方達ばかりなんでしょうね。 自宅から走っていけるなんて羨ましい立地にお住まいですね。

それにしてもボリューム感たっぷりのソースカツ丼です。 ご一緒したら、3枚差し上げます!
by kanchi (2009-09-28 20:38) 

soraneko

3枚頂いたらお腹が破裂してしまいます(笑)。

いろは坂に来られる方々は2極分化しているようです。
一方は、仰られるような脚自慢の「坂バカ」が、自分の脚を(バイク)を自慢しに来ているようにも受け取れます。
ひがみ根性全開ですが(笑)。

登山と同じ?感覚で、「いろは坂を征服したい」という熱気全開ですね。

もう一方は、折りたたみ自転車やミニベロ車を鉄道で「輪行」してきている、「のんびりサイクリング」指向の「観光目的」の人達ですが、こちらが少数派というわけではないようです。
地元にいると気が付きにくいのですが、やはり日光の景色の良さ、観光地としてのロケーションは抜群だと思います。

いろは坂、特にのぼりの「第2いろは」は、「激坂」というほどの勾配が無く、何より一方通行で、交通量さえ多くなければ、比較的上りやすい部類の坂に入るようです。

とにかく一番軽いギアを選んで、自分の心臓と脚と相談しながら、ゆっくり回して、焦らず走れば、イメージほどの「困難」は無い事が判ります。
ロードならFRコンパクトかトリプルで、RRが25~28Tのギアがあれば何とかなると思います。
路面が余りよくない(特に下りの第一いろは)ので、重量の軽い、FRサス付きのMTBなんかは向いているかもしれません。

かといって、僕は今も正直「楽」だとは思っていませんが(笑)。
by soraneko (2009-09-28 21:31) 

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