SSブログ

もてぎエンデューロ、無念の転倒リタイヤ! [雑談]

昨日このタイトルでアップしましたが、不適切な画像が張られていて削除しました。
そんな事が出来るのかな?、モウロウとしていたので変な操作をしたのか?
ともあれ、コメントをアップしていただきました、「ロックシップさん」「ともさん」「marumaru」さん、十分なご返答も出来ずに失礼しました。

正直、何で転倒したのかまったく覚えていません。
自分のレースの記憶をたどれば、「2時間経緯」のアナウンスが最後で、その後1時間40分は走行しているはずなのですが思い出せません。

ともかく僕自身は、後頭部強打の脳震盪で気絶して、生涯初の人事不肖と救急車を経験したようです。
この重い体を運んだオフィシャルの方々は、さぞかし大変だったと思います(苦笑)。
なんだか当初は瞳孔反応が鈍いとかの所見が書かれていましたから、周りは大騒ぎになってしまったようです。

関係者ならびに、今回病院の手配や紹介、後かたつけや車の搬送までまるっとお世話になりました、親友のコードネーム「ハット」にはお詫びと友に深く感謝します。

状況としては、もてぎの奥の「くの字」のコーナーで単独転倒したようです。
自転車レースは自動車とは反対周りなので、通常下りのバックストレートを登って、ヘアピンを曲がってからは下りになります。
その最初の緩い右周りのコーナーでひっくり返っていたそうです。

本人の怪我の様子は、後頭部、両肩、肋骨左側、左骨盤、が強打で打撲、両肩、両肘、両膝、左手首に擦過傷があります。
ジャージには激しい擦り傷があり、インナーウェアの首の部分は破け、グローブも左側面が破けていました。

中でも頭部は激しく路面に叩きつけられたらしく、ヘルメットの後部はへしゃげて、亀裂が入り、止め具が吹き飛んでしまっています。
motegi 019(1).JPG

精密診断の結果骨折はありませんでした。
「シャァ」の台詞ではありませんが「ヘルメットが無ければ即死だったな」と言うところのようです。

脳もCTを撮りましたが、血栓なども無く、今のところ障害も出ていないので大丈夫だろうとの事です。

不思議なのは、自転車に顕著な破損が見られないことです。
機能上の確認はしていませんが、外見では、右のSTIレバーが内側に曲がり(傷が無い?)、左側のシートステーが、擦れているだけでした。
motegi 016(2).JPG


これらの状況証拠を総合して事故状況を考えると、下りで45~50km程度の速度でコーナーに侵入して、おそらく、ライン上に居た前のバイクに気が付き、もしくは居眠りのような状態でラインを外してコースアウトしそうになり寸前で気が付き、反射的に減速をかけて、テールが流れ出したのではないでしょうか?。
このままスベテッ転倒なら、右側に倒れるはずですが、左側に倒れたと言う事は、反射的にカウンターでも当てたのか、速度が落ちて、後輪のグリップが回復して、いわいる「ハイサイト」を起こし、アウト側つまり左側に放り出されたのではと考えられます。
もしくは急ブレーキをかけて、咄嗟にFR側を強くかけ過ぎて、ジャックナイフを起こした可能性もあります。

そのとき、ほぼ前転状態で頭から転倒接地し、次いで左側面を接地し、転がったようです。

このコーナーは、そんなにきついコーナーでは無いので無理をしなければそんな事にはならないのですが、想像ですが、3時間を超えた辺りからは、実は疲労とハンガーノックで、半分朦朧として走行していたのではないでしょうか?。
2時間辺りの記憶で行くと、結構良い記録が出ていて飛ばしていたようですし、何よりも「我武者羅」でしたから、正常な判断力が効かない状態で、ほとんど夢遊病のように本能で走っていた可能性はあります。

つまるところ自分の限界を超えていたんですね。
これは一番やってはいけない事なんですが、しばし体育会系の人間の場合、そういう状態になる事が有ります。
よく「駅伝」なんかでふらふら走っているような状態ですね。
ひとえに自分の未熟さゆえの事故で、言い訳のしようがありません。

昨日のうちは頭痛と意識混濁で、記憶が飛んでいるのですが、自宅に帰り一人になったときに、自分のふがいなさと、周囲への申し訳なさで、あまりに情けなくなり、暗い寝室で天井を眺めて涙が止まりませんでした。

まあ、命があっただけでもありがたいと考えて、反省するべきところは反省して、前向きに考える事にしました。
これで自転車を辞めるの?、と聞かれれば「No」ですし、おそらくレースなどのイベントも出ようと思っています。
ただし、同じことは繰り返すわけにはいきませんから、今回の貴重な教訓を忘れないようにします。

とにかく、本当に「ヘルメット」の有りがたさは、身をもって証明しました(苦笑)。
ヘルメットの購入理由に、安全性の優劣を真剣に考える人は少ないでしょう。
大体「外観」や「重量」に目がいきますが、いざと言うときに本当に頭部を守ってくれるヘルメットを選ぶべきだと確信しました。

まあ、これで今年は本格的な走りは「END」ですが、じっくり体を直して、ポタリングレベルからリハビリをして行こうと思います




nice!(3)  コメント(16)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 3

コメント 16

とも

検査の結果、大事には至らなかったようでホッとしました。
上の記事を読んだときには、昨日ブログの表題を見たときの震えが再び甦りました。たいそう辛かったであろうとお察しします。助けて下さったsoranekoさんのお友達やコース関係者および神様、そして頭を守ってくれたヘルメットには私からも感謝しております。
まず第一に、心と体のダメージを一刻も早く回復されますことを願っております。そしてまたイベント等、ご一緒させていただけたら幸いです。
by とも (2009-11-03 00:21) 

soraneko

お騒がせの上、ご心配をかけてすいませんでした。

まあ、黙っているのも不自然ですし、この体験が何かのお役に立てればと、仔細の報告となりました。

結構派手なクラッシュの割には、本人はまったく何も覚えていないので、恐怖や苦痛はありませんでしたが、その「覚えていない」と言うのが残念ですね。

おかげさまで、怪我の方もたいしたことが無く、順調に回復していますので・・・・、と言うより、体の打撲はかなり直ってしまっていて、ケダモノ並みの回復力を見せています(苦笑)。

余談ですが、転倒のとき、無意識に「受身」を取っていたようです。
小学生のときは、みっちり柔道をして、受身は散々稽古して体に染み付いていた事が、今回役に立ったようです。

とりあえず日常生活には支障が無いレベルに回復して、今日も出社しましたので、ご安心ください。
by soraneko (2009-11-03 18:28) 

ロックシップ

回復しつつあるようで良かったですね。

いやー、事故原因が第3者の差し金でなくて良かったですね。
レース中に故意により昏倒、運び込まれて気がついたのが「謎の組織の手術台」とかで無くて良かったです。(…失礼!)

前年のピットの悶着が原因で、気が付かぬうちにちょっかいを出されたんじゃないか?ということも心配してしまったのですが、そういうことでもなさそうなので、その点は良かったと思います。

自分の”体力への過信”については、自分も充分気をつけようと思います。
先週の健康マラソン大会ではみっちり準備してとりかかっておりますが、以前、子供の運動会をなめてかかって肉離れを経験していますので…
(あれは痛かった…すでに「初老である」、ということを一応頭の片隅に入れ、何事も充分な用意して取り掛かれねばなりませんね)

ともあれ、無理せず無茶せずゆっくりいとえてくださいませ。
良いお湯にでも浸かりに行きましょう。
by ロックシップ (2009-11-03 21:57) 

とも

こんばんは!
昔の鍛錬が役に立ったとのこと。お怪我の状況も回復が早くて何よりです(^^)
soranekoさんのような熟練者でも、大変な事故に遭われるのですから、私のようなレース初心者はなおさら気をつけなくてはなりませんね。熱くなるのも必要ですが、限界を超えないようにしなくては…常に忘れないようにしたいと思います。

soranekoさんも一安心ということで、"nice!"ポチされていただきます(^^)
by とも (2009-11-03 23:24) 

けん坊

はじめまして、こんばんは。ロードバイク初心者で、けん坊と申します。いきなりですが、ご無事で何よりでした。実はこの12月に初めてレースイベントに出るので、この記事を読んで他人事とは思えず、息を呑んでしまいました。経過は順調ということで、ほっとしております。

私自身も、ロードバイクに乗っていてヒヤッとしたことが何度かあります。自分の注意不足、焦り、判断ミスetc.
自分の命と家族、そして周囲の方々を守るためにも、安全最優先で走りたいと、心を新たにいたしました。
by けん坊 (2009-11-03 23:52) 

soraneko

ロックシップさんへ

回復が順調なのは、既に改造されているのかも(苦笑)。
変身ポーズをとっても変わりませんでしたから大丈夫なようです。

まあ、この性格ですから、いらぬ恨みを抱いている事は十分考えられますが、さすがにピンポイントで狙ってレース中の「陰謀」は無かったでしょう。

競輪やロードレースなどは、結構陰険な妨害や報復があると聞きますが、素人向けの草レースですからねぇ。

体力は過信はしていませんが、療養は慎重にしようと思っています。
打撲の炎症が治まれば、「温泉」にかぎりますね!。
by soraneko (2009-11-04 18:34) 

soraneko

ともさんへ

熟練者どころか、おおたわけの未熟者の顛末でした(苦笑)。

確かにレースに付いていける「速さ」は、身についてきたのかもしれませんが、そのスピードで長時間安全に走れる「技術」は無かったという事のようです。
普段、冷静を装っているくせに、年甲斐も無く「熱血」なところがありますからねぇ。反省モノです。

とにかく、ご心配をおかけして申し訳ありませんでした。
by soraneko (2009-11-04 18:39) 

soraneko

けん坊さんへ

こちらこそはじめまして。
歳を取ると、こういったご好意には無条件で目頭を熱くしてしまいます。
ありがとうございます。

本日馴染みのショップでレースの話をしましたが、とにかくブームの影響か、初心者がメチャクチャな走行をしていて、速度差も有りすぎてとにかく危なかったと言う意見が多かったです。

イベントの種類にもよるのでしょうが、けん坊さんも十分気をつけて、御身の安全第一で、イベントを楽しんでください。
by soraneko (2009-11-04 18:44) 

kanchi

記憶が飛んでしまうほどの衝撃を受けられたのですね。ひとまず安心できる検査結果が得られたようで良かったですね。記事のタイトルを見て心配しながら記事を読み進めた私も安心しました。 ここで安心せずにおう吐や記憶障害が起こらないか、この後も慎重に経過を見守る必要はあるかと思います。

UCIプロツアーのチームの1つであるチーム・サクソバンクのフランク・シュレクを思い出しました。ツール・ド・フランスにおいてサブ・エースとして一昨年のサストレ優勝に貢献した彼ですが、コーナリング時のライン取りに難があり、転倒・コースアウトが多いのですよねぇ。

荒川をご一緒しただけですし、転倒原因が判明していないので soraneko さんの技量が要因で起きた転倒とは考えておりませんが、フランク・シュレックと soraneko さんの姿がダブって見えてきています。 どうか彼の二の舞で崖から落っこちないように気を付けてください! (バイクカメラで中継されていましたが、速度超過で下りコーナを曲がりきれずにガードレールを飛び越えて崖下転落してました)

勝手な推測ですが、走り慣れない初心者って、めちゃくちゃなライン取りする人いますから、こんな人に絡んでしまったのではないでしょうかねぇ。
自動車によるサーキット走行も、ライセンス保持者による一般走行日と違ってショップや同好会などによる占有走行の際は滅茶苦茶に走っている人を見かけます。 

ブームによる初心者による参加が増えたことは喜ばしい反面、何らかの基準に基づき、技量によって色分けされたビフを装着し、集団走行時や抜き去る際に注意できるようにした方が競技中の事故は減らせるのではないかと思います。
by kanchi (2009-11-05 11:10) 

soraneko

ご心配をおかけして申し訳ありませんでした。
そうですね、ここは、慎重に見極めて、回復を図って行きたいと思います。

基本的に、コーナーリングは無理をしないようにしているので、「正常な判断力が働いていれば」、ラインを無視して、無理にこじる(これをやると確実にFRから飛んでいきます)はしていないとは思います。

ただ、時間からラスト2周の辺りでしたので、下りでタイムを稼ごうと無理をした可能性は否定できません。

何周か、レコードラインのCPに遅いバイクがあり、減速してラインを外して追い抜いた記憶もありますから、「避けきれなかった」可能性は有ります。
もし、そうであるのなら、他人を巻き込まないで、自爆で済んだのがせめてもの救いですが。

ご指摘の通り、完全な初心者、子供などがメチャクチャな走行をしていて、そういったバイクとの接触事故も多かったようです。
初心者歓迎の参加型のイベントとはいえ、レースはレースで、危険を伴うと言う前提で、しっかりとした対策が必要なのだと思います。

とにかく健康に、楽しむために自転車に乗っているので、怪我をしたり「悲しい目」にあってしまっては本末転倒なので、十分自重して行きたいと思います。








by soraneko (2009-11-05 19:10) 

イシム

ヘルメットの写真拝見しました。
すごい衝撃の跡、恐怖を感じます。
何よりも無事であったこと、
また、回復に向かわれていることに
ホッとしております。
くれぐれも無理をなさらず、
ご自愛ください。
nice!でよかったか・・・。
by イシム (2009-11-07 09:22) 

soraneko

本当に皆さんにご心配をおかけして恥ずかしい限りです。

自転車も50km/hも出ていて事故を起こせばバイクと変わりませんね。
「こんな速度でコケたら、痛いじゃ済まないよな」等と思いながら下り坂を飛ばしていましたが、本当にその通りになってしまいました。

今回は本当にサーキットだからこんな程度で済んだわけで、これが自動車が往来する公道だったらと思ってゾッとしました。
by soraneko (2009-11-07 19:04) 

けん坊

 こんばんは、けん坊です。再び訪問させていただきました。

 実は近いうちに、安全に関する記事を書きたいと思っております。その記事で、ぜひこちらのページを紹介させていただきたいのですが、よろしいでしょうか。といっても、アドレスを貼り付けるだけなのですが、もしよろしければお返事ください。
by けん坊 (2009-11-07 22:42) 

soraneko

けん坊さんへ

このようなブログでも、お役に立てるのなら光栄な事この上ありません!。
よろしくお願いします

本当のこのブログには、「恥」の部分も包み隠さず掲載していますので、ご参考になれば幸いです。
by soraneko (2009-11-08 14:12) 

ワープロッタ

壮絶な事故だったようですね。
余り無理をされずじっくりと治して下さい。
お話を読んで、つくづく40~50Km/hというレンジの恐ろしさを感じました。慎重ではあるものの公道で出してしまう速度。何かあれば本当に命に関わりますね。

気を引き締めると共にヘルメットやグローブなど安全対策を見直したいと思いました。

お大事にされてください
by ワープロッタ (2009-11-20 07:41) 

soraneko

ワープロッタさんへ

お気遣いありがとうございます。

そうなんです、公道でも下り坂はこのくらいの速度は出ているはずです。
如何に高いリスクと隣りあわせで、無神経に飛ばしていたのかと言う事を、今回イヤと言うほど再認識させられました。

「楽しい自転車生活」を標榜する以上、怪我や、最悪天に召されてしまっては本末転倒なので、この経験は生かして行きたいと思います。
by soraneko (2009-11-20 18:58) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。