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楽しい自転車生活に、最新・高級なバイクは要らない? [雑談]

先日参加した「第7回東京センチュリーラン」を走ってみて、自転車の性能について思ったことがあるので、まとめて見ました。

今回僕は、ツーリング用に装備を整えた、クロスバイクの「スペシャライヅド、シラス」で参加しました。
このバイクは、アルミフレームで、衝撃吸収樹脂をインサートした、「ゼルツシステム」のカーボンフォークとカーボンバックを装備した、フラットバーの「快適系」クロスバイクです。
重量は。カタログ値で、ペダルレスで11.2kgですが、シマノのRH500のホイール、25Cのタイヤ、ステム、シートポスト、クランク(R700)等を変更しているので、現在ペダル込みで11kg程度に納まっています。
また、スローピングが強い、575mmの大きなフレームは、ハンドル位置が高く、空気抵抗の大きなポジションを余儀なくされます。
一般的に、30km/hまでの巡航なら比較的快適に走行できるスペックで、一応、入門用のロードバイク程度のポテンシャルはあると思います。

このバイクで、宇都宮市から前日自走で移動して、ツーリン用の装備「GPSマップ、LEDライト、ボトル2本、ポンプ、輪行袋、サドルバック、バックバックとウエスとポーチ)そのままで走行しました。
タイムやスピードを競うイベントではないので、心拍数を上げない、「鼻歌が歌える」程度の強度で走行していました。
周りの参加者の方々も「目を三角にして」タイム狙いで我武者羅に走っていた方は少なかったと思うのですが、一部の「韋駄天」ライダーの方を除けば、ほぼ全体の流れに、ドラフティングを使わなくとも十分付いて行けるペースで流れていたと思います。

さすがにゼロ発進時での踏み出しでは、軽量なロードバイクが先行して差が広がっていきましたが、しばらくして巡航速度に入ると、大抵無理をしなくともグループに追いつくことが出来ました。
これは、少ない上り坂でも同様で、入り口付近では離されるも、登頂地点ではほとんど追いつくことが出来ました。
一応、長距離走行で、脚の消耗を抑える為に、急激にトルクを掛けないで、穏やかに踏み込んで回転で稼ぐペダリングを心がけていたからだとも思いますが、空気抵抗の影響が少ない25km/h程度の巡航では、距離が伸びてもバイクの性能の影響は少ないのではないか?と感じながら走行していました。

具体的なデータで考察すると、今回僕は146kmを6時間39分で完走していますが。風の影響もあるのですが、走行中は概ね30km/h程度で走行していました。
これは、GPSに残っていた走行ログです。
ところどころ斜めの部分は記録が取れていないのですが、概ね傾向は読み取れます。
走行ログ(1).JPG

結構ストップ&ゴーが多き事も解かります。

まあ、自分としては結構抜かされたし、全体からすればのんびり走っているつもりではありましたが、実は参加者中ほぼ真ん中ぐらいのタイムで走行していたようです。
所要時間(1).JPG


面白いことに年齢とタイムのフローチャートでも、大体真ん中辺りに居る事がわかります。
ちなみに年齢は44歳です。
走行時間と年齢(1).JPG


おそらくこれが走行条件がきつくなる、例えばレースなどで速度や距離、ヒルクライムなどの勾配がキツイ登坂などになれば、空気抵抗や重量、走行抵抗、フレームの剛性などが影響してくるでしょうが、少なくとも100km程度の平地でのツーリングでは、バイクの性能差は思ったほど影響を与えないのではと考えています。

つまり、競技などで、1秒を争う事を考えないのなら、ロードバイクなら15万円程度のエントリークラスのバイクでも、50万円付近のフルカーボンの高級バイクでも、値段ほどのパフォーマンスの差は無いと断言できるのです。
むしろ、バイクそのものやパーツのブランドやレベルを気にするのより、ポジションや、使い方にあった適切なパーツの選択を念入りに仕上げていった方が、快適に乗れるのではないでしょうか?。

僕のシラスの場合、今ある所有しているバイクの中では一番古く、走行距離も長いのですが、状況に応じて度重なる調整や改良、またメインバイクのFELTの改良で使わなくなったロードのパーツなどがふんだんに投入されているので、正直言って、一番自分にしっくり来る「頼りになる相棒」となっています。
また、複数のバイクを所有していると言う、ありがたい環境のおかげで、「AV25km/hで快適に巡航できるツーリングバイク」という使用目的を絞った方向に特化して仕上げる事が出来た事も意義があると思っています。
東京100504 013(1).JPG


まあ、次から次に色々な自転車に手を出して、パーツを買い捲る僕が言っても説得力がまったく無いとは思いますが(苦笑)、確かにショールームやカタログを飾る最新バイクに胸が躍るのは僕も同じで、予算が許せれば手を出したいのはやまやまなんですが、自転車生活を楽しむと言う目的の為に、必ずしも最新の高級バイクが必要と言うわけではなく、手元にあるバイクを、時間をかけてじっくり自分の体や使用目的に合うように仕立てていくのも、一つの手段ではないかと思っています。

と、いいつつ、宝くじを買って、トレックのマドン6.9や、FELTのAR1のカタログを見ながらため息をついているのはなぜなんでしょうかねぇ(苦笑)。


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ももんが

合目的的である事が一番だと頭では分かっていても物欲や好奇心には勝てないんですよねー。
私の場合は変態シマニョーロ1台なのでポジションにしても何を第一に考えるか迷っています。
宝くじ当たったら複数台所有したいですね。
FELT AR-1に電動デュラエースで組んでみたいですねー。
by ももんが (2010-05-11 17:33) 

キキ

シラスはロードベースだからロードのパーツが使いまわせますね。
うちの7.3FXはMTBベースなのでちょっと・・・。
というか、私はロードよりMTBが好きだから良いのですが。
パンク耐性が高いツーリングバイクと言う目的にはかなってますが、オフロード性能がなぁ・・・・・。
私は宝くじ当たったらMTBを復活させて、もう一台バイクフライデーが欲しいなぁ。
by キキ (2010-05-11 18:10) 

soraneko

ももんがさんへ

車の時もそうなんですが、1台で全てを満たそうとすると、どうしても「妥協」を強いられる事になって、なかなか「情緒」レベルで欲しいマシンにならないジレンマが有りますよね。

ARに電動デュラですか!。
やはり宝くじ頼みなんですかねぇ(泣)。
by soraneko (2010-05-11 18:28) 

soraneko

キキさんへ

そうなんですよね、オフロード性能が無いと、結構ストレスが溜まるシーンが多いのも事実で、こちらはシクロクロスベースの「WAZOO」で対応させています。

バイクフライデーは知らなかったんですが、これは物凄くイイですね!
また欲しいバイクが増えてしまいました。
by soraneko (2010-05-11 18:40) 

ロックシップ

なるほど。
自転車銘柄には頓着してきませんでしたが、きっとエントリーモデルで金にあかせた金満マシンをパス出来たら痛快でしょうねえ。

自分はというと、心行くまでロードでロングランできる環境に無いので最近は「子供乗用具付きでヒルクライム」みたいなことをしてセガレと楽しんでおります。
やはり山用マシン、ロードマシン、そして子連れマシンと3台あるというのが理想ですねえ。
いずれも金にあかせればその筋での一級マシンというモノが存在するんでしょうが、子連れで太平山を一気登りできるスペシャルバイクというのは存在するのかしら…?
by ロックシップ (2010-05-12 22:50) 

とも

ロードバイクですが「値段ほどのパフォーマンスの差は無い」というのは全く同感です。シマノ105クラス以上でしたら、性能はさほど不満は無いはずなのですが、それで満足できるかというと…趣味とはこんなものなのでしょうねぇ(^^ゞ
でも、その前にsoranekoさんを見習ってエンジンを鍛えないと!
by とも (2010-05-12 23:38) 

soraneko

ともさんへ

実は先の「八方ヒルクライム」で、実業団に伍して上位に入っていた同僚の自転車は、クロモリのビンテージ物のバイクを改良した物で、並み居るフルカーボンの高級バイクをものともせず上位に食い込んでいました。

やはり自転車はエンジン(人間)」の問題だと改めて認識しました。

コンポーネントも、我々がホビーで使用しているレベルでは、例えばデュラエースのシフトの正確さなんかは、必要とはしていないなぁと思います。
20万円レベルのバイクならティアグラ(9速)でも十分だとも言いますし、値段の問題ではないですよね。
by soraneko (2010-05-13 19:17) 

soraneko

ロックシップさんへ

巷で言う「エントリーレベル」とは、購入金額のでクラス分けされているようです。
確かに高額なバイクになると、高性能を狙っているので、それだけデリケートで神経質になる傾向があり、ビギナー無向けではありませんね。
ビギナーでも乗りやすい安定方向のジオメトリーで、乗り心地の良い適度なフレーム剛性で、材質やコンポーネントにコストをかけた贅沢なバイクなども存在するようです。

そうですね子供と楽しいスポーツサイクリングを楽しみたいと言うような要望は結構有って、面白い製品もあります。
アルフレックスと言う会社で、MTBのハンドル前に付ける軽量シートと、なんと子供用自転車の牽引ロットを輸入販売しています。
HPアドレスは「http://www.alphax-corp.co.jp/index.html」です。
栃木県では、小山市城東町の「オレンヂジュース」と言うショップで取り扱っています。
うーん面白そうですね!僕に子供がいたら絶対買っているなぁ。
スポンサーになるから、買ってモニターしてレポート出して見ない(笑)。
by soraneko (2010-05-13 19:19) 

キキ

エンジン(人間)が強力だと廃棄自転車(ママチャリ)を修理した物でも警察のレーダーで80km/h以上を記録するつわものも居ます。
結局なんでもいいのですよ、本人が気に入ってればいくら値段を掛けても良いし。
ただ、自分のライフスタイルの合わない自転車買ったら幸せになれませんが。

で、20万円って、自分の乗ってる自動車の値段ですか?(笑)
ロードならソラや2300でも十分ですよ。それに、デュアルコントロールレバーも趣味なら要らないですしね。
いや、やはり最強はママチャリ内装3段ですね。
by キキ (2010-05-13 20:22) 

soraneko

キキさんへ

スコットランドのグレアム・オーブリさんみたいに、自作自転車(洗濯機の部品も!)でアワーレコードの記録を作った(平均速度51km/h!)なんて話も有りますしねぇ。
結局、自分が自転車で何をする、何を求めるのかと言うスタイルが確立されていば、それに見合った自転車を、買うなり仕立てるなりすればいいだけですよね。

ちなみに、このシラスは10万円で、SORA8速のバイクでした。
今では残っているのはフレームとリアディレイラー(9速化、ベアリングプーリに交換)くらいで、当初の面影はありませんが、十分満足しています。

と、これらの話を、自転車を始めたばかりの若い人に言っても、なかなか理解してくれませんね。
一般的な「所有する満足」も得られる、周知られたブランドを普通に自転車ショップで購入する場合、ある程度イベントに使用して、後々部品交換などが無く後悔しないレベルのバイクは、アルミフレーム・カーボンフォーク・9速で、軽量な完組みホイールを入れると、20万円くらいはすると、アドバイスしています。

性能や、要求性能と言うより「見得」の部分が大きいんでしょうね。

ともさんもママチャリでエンジョイしていますし、自宅に放置してあるママチャリを改良したくなって来ましたね。

by soraneko (2010-05-13 21:11) 

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