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秋田センチュリーラン2010、どすこいライダー参戦記、その2 [イベント]

いよいよイベント当日です。

朝4時に起床しましたが、なんだか喉がガラガラして風邪をひいているようです。
このホテルの調整が効かない冷房のせいかもしれませんが、調子が悪かったのは既に風邪気味だったのでしょうか?

まあ、走れるところまで走ろうと、あまり焦らず準備を進めます。
空を見ると晴れ間も出ていますが、予報は「時々雨」で芳しくありません。
駐車場には6時ごろからボチボチ参加者が集まってきました。
秋田_100822 025(1).JPG


一応雨天走行用に準備をしておいた「シラス」も持ってきていますが、完全に雨天走行ではなく、走行強度も高そうですので、此処はFELTで行きます。
FELTも雨天走行用に、駆動系、ワイヤーや可動部に、注油やグリスアップをタップリしてありますし、シラスの後輪用の泥除けも移植して万全を期します。
秋田_100822 023(1).JPG


ところが、空気圧を調整していると、なんと後輪のタイヤに10mm程度の長さの亀裂が有ります!
秋田_100822 022(1).JPG

実は、前回のツーリングで、自転車のベルのような物を後輪で弾いた記憶があり、その時に傷が入ったと思われます。
ロングツーリングの後にちゃんと確認をしておかなかったのがいけなかったのですね。反省します。
急いで、シラスの前輪のタイヤを剥ぎ取って交換する羽目になりました。
亀裂が入ったタイヤはヴィットリアのオープンコルサという、軽量の競技向けのタイヤを入れていたのですが、軽いの良いのですが、トレットのゴムはかなり薄く、傷が付くと直ぐにベルト部が露出してしまいます。
幸いベルトが強靭な物のようで、パンクには至らないのですが、こういう競技用タイヤは、当たり前ですがロングツーリングなどには向かないようですね。

さて受けつが開始されて参加者が集まってきました。
秋田_100822 026(1).JPG


今回の秋田センチュリーランは、県の観光振興の一環で補助が出ているそうで、このようなローカルイベントでありながら、白バイ(本物かな?)の先導が付きます。
秋田_100822 028(1).JPG


7:00スタートですが、あれれっ?5分前には号令がかかりスタートしだしました。
この辺りの長閑さは隣の参加者の方と「きっとこれは地元の秋田標準時間で運営されているんですね」と話し合い、何故か納得してしまいました(笑)。

僕は第2グループだったので1分後にスタートです。
第一グループは結構ハイペースでドンドン遠ざかりますが、結構距離が開いているのにもかかわらず、「何も建物が無い」見通しの良い景色の良いコースなので、何時までも見えます。
僕は調子も悪いので、いつもよりペースを落として淡々と走りますが、広いコースに300人程度の参加者なので、長い列が出来たり、大勢のグループに次々と抜かされる事も、抜く事もあまり無く、マイペースで走れます。

1時間ほど数人の集団と走っていましたが、僕は予定通り補給したかったのですが、このコースはコンビニというものが見当たりません。
刈和野というところの、寂れたガソリンスタンド自販機があったのでそこでドリンクを補給します。
一応相当量のドリンクと補給食は持参していますが、補給のめどが付かないこのコースで、序盤に消費してしまうわけにも行きません。

2時間ほど走り、角館の市街地を抜けた国道105号沿いにようやくコンビニがあったので、ここでオニギリや栄養ゼリーなどを余分に買い込んでおきます。
後にも先にもコース上のコンビにはここ一軒だけでした。

この辺りから基本ゆるい登りで、右折して県道に入ると勾配がきつくなり、8kmほど続いて田沢湖にに登っていきますが、勾配が思ったほどきつくなく、基本アウターロー程度で登れる坂なので、淡々と回せばそれなりに登れるのには、我ながら驚きました。
この辺りで、雨脚が激しくなり、全身びしょぬれになってしまい、気温も低くなっていましたが、インナーの長袖を着ていたおかげで寒くは有りませんし、僕のような「デブ」には体が冷却されてかえって助かりました。

さほどダメージも無く田沢湖に到着です。
この対岸に折り返し地点の第一CPがあります。
湖に沿って走り出しますが、天候が良くないので景観はあまり良くありません。
半周ほど走って第一CPでチェックと休憩です。
秋田_100822 029(1).JPG

ここでスイカが振舞われましたが、秋田のスイカは美味しいはずだと期待していたとおり、甘くて実の詰まった美味しいスイカでした。
でも、このCPは、せっかく湖畔に設けられたのにやはり景観が良くありません。
贅沢はいえませんが・・・・。

さあ後半戦スタートで、いい調子で湖畔を走ります。
と、ここの観光名所である「たつ子像」のある場所に着きます。
秋田_100822 031(1).JPG
秋田_100822 033(1).JPG

正直「だから何なの」という感じですが(笑)。
一応お約束なので写真を撮ります。

後はしばらく下り坂なので此処でペースアップと体力の温存を図ります。
ただ、相変わらず雨が強く振っているので、下り坂のコーナーは細心の注意を要します。
いい気になってオーバーペースでコーナーに突入すると、「転倒」という残念な結末が待っていますからね!。

再び先ほどのコンビニに立ち寄り大目の補給と休憩をして、角館の「武家屋敷街」というところが第二CPなのでそこを目指します。
現地に着くとなにやら別のイベントが開かれています。
こ、これはっ!!なんと「ヒストリックカーフェスタ」という事で、僕の大好きなチョッと古いけど、カッコイイマシンがたくさん並んでいるではないですかぁ!!。
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ああっ、リタイヤして此処で車を見ていたいよーという、血を吐く叫びを抑えつつ、後髪を引かれる思いで此処を後にしました。
その割には「ノンビリ撮影していましたね」と他の出場者に笑われてしまいましたが(苦笑)。

角館を離れて、120kmを越えた辺りから、相当辛くなってきました。
僕はロングツーリングだと、大体この辺りから疲労感を感じて辛くなるのですが、今回はいつも以上にかなり辛くなってしまいました。
やはり風邪の影響と、長い上り坂と、降ったり止んだりした雨の影響で相当体力が消耗しているようです。

残り30km辺りでようやくJAのガソリンスタンドを見つけて、トイレを借りるついでに、そこで休憩を取りました。
その時、停止寸前ですが、濡れたスタンドのフロアで滑って転倒してしまいました。
幸い受身をして転がったので擦り傷一つ無く、バイクにもダメージはありませんんでした。
しかし、追い込まれたこの状況でも、「バイクは壊せない!」と体から先に受身をとってバイクを庇ってしまうとは、トコトン意地汚い根性ですよね(苦笑)。
ここで先のコンビニで仕入れておいた最終兵器「レットブル」と、取って置きの「アミノバイタル」をかきこんで、気合を一発入れてラストランに望みます!。

しかし、此処からは結構ゆるいながらアップダウンが続くコースで、往路はなんともなかった登坂でしたが、消耗した体力と脚には結構響いてきます。
しかも、会場は小高い山の上にあるので、最後の10km程度は、長ーい上り坂が待ち構えています。
正直、田沢湖に上る登坂よりこちらのほうがキツカッタと言うのが、多くの参加者の感想でした。

最後は本当にヘロヘロになってようやくゴール、完走する事が出来ました。
秋田完走証2(1).JPG


此処からはユピテルのログの記録です。
まず走行したコースです。
秋田詳細コース(1).JPG


速度と高度のログです
秋田走行ログ(1).JPG
秋田走行記録1(1).JPG

上昇累計は1529mもあり、これは先月参加した「銚子センチュリーラン」の2倍近くある、結構歯ごたえのあるコースであったことがわかります。

ポラールのログのまとめです
走行距離    156km
最高速度    59.7km/h
AV速度     27.0km/h
最大HR    165
平均HR    140
最大Cad     97
平均Cad    78
消費Kcal    8053
と、やはり上り坂が多かったので、平均HRは高めで、ケイデンスは低めに推移しています。
消費カロリーは過去最高の値を記録しました。
やはり僕の場合体重が有るので、エネルギーの消費が激しく、小まめに補給しないとたちまち「ガス欠」になってしまうことが今回再確認できました。

さて、この「秋田センチュリーラン」の感想ですが、なにせ交通量が圧倒的に少なく、ゆったりとした自然の中をマイペースで走ることが出来るので、自然を満喫しながらノンビリサイクリングという向きにはいいかもしれません。
少なくとも僕は大満足でした。
スタッフの方も明るく人懐っこく、好感が持てますが、良くも悪くも「おおらか」でアバウトな感じは、結構強度が高いコース設定とあわせて、サイクリング初心者向けではなかったように思えます。

運営に関しては、仲間内で行う地方の手作りイベントとして、お馴染みさんを対象にしたイベントであるのなら文句をつける理由はありませんが、もし、これからの観光振興の一環として、他県から参加者を募ろうというのなら、もう少し都市部のサイクリスタの嗜好は考慮に入れたほうがよいのかもしれません。
それは宿泊先であったり、エイドステーションであったりしますが、僕個人はあまり余計な「観光化」や「普遍化」をする必要は無いようにも思います。

何処に行っても、いつも自分の身の回りにある豊かな環境やサービスが受けられると考えている人が多く、それを声高に要求したりしていますが、僕は反対に日本の何処に行っても同じような内容のイベントばかりだったら、反対にウンザリしてしまうと思います。
「お金を出して、快適で豊かな環境のイベント」も否定するわけではありませんが、「不便である事を反対に自分自身で克服する事が楽しい」イベントが有ってもいいはずで、サイクリングという「アウトドアイベント」は後者の方が好ましいのでは?と、個人的には思っています。

そういった観点で見れば、この秋田センチュリーランは、「偉大な地方の手作りイベント」というスタンスのままでいてくれることを、個人的には望みたいですね。
などという、耳障りかもしれないお話ですが、参加賞の美味しい「あきたこまち」のご飯を味わいながら、ふとそんな事を考えてしっまたのでした。



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コメント 14

キキ

交通量が少ないのはいいですね。

でも・・・・行ってクルードというのはちょっと・・・・・。
by キキ (2010-08-25 21:07) 

やっとこ

どうも!やっとこです。
早速のレポありがとうございます。
お約束写真ありがとうございます!アベレージが高く、凄いです。

大規模イベントにはお正月ぐらいしか出場した経験がありませんので何とも言えませんが、
私もsoranekoさん同様、主催者側の苦労を考えると、
営利目的丸見えで、こちら側が高額な参加費を払わされている様なイベント以外は(その様なイベントには多分参加しませんが)
基本的に文句も言えないのかな?などと思います。
by やっとこ (2010-08-25 21:09) 

soraneko

キキさんへ

いつも田舎道ばかり走っていますので、交通量の多い街道などを走ると緊張して楽しめませんね。

このネーミングですが、おそらく同じ感想を抱いていると思いますが(苦笑)、笑って許してあげましょう(笑)。
by soraneko (2010-08-25 21:58) 

soraneko

やっとこさんへ

うーん、この体調の場合、もっとアベレージを落として、安全に楽しむべきだったのだと反省しています。
状況にあわせて安全に楽しむ事が肝心で、今回は「スッテンコロリン」程度で、大事に至らなかったのは、不幸中の幸いだったようです。

こういったイベントなどは、主催者側で苦労した経験が無いと、なかなか大変な事だという事は判らないと思います。
日本の場合、「ボランティア」などでスタッフになって「奉仕」を経験をする機会が、教育現場でも社会に出ても少ないので、心ならずとも「無礼」な参加者になってしまう人が多いように感じています。

主催して、イベントを仕切る楽しみも、多くの人に味わってもらいたいんですがねぇ。

by soraneko (2010-08-25 22:11) 

nabe

お疲れ様でした。
体調不良は時間とともに結構着ますよね^^; 以前オイラも1時間ちょいの睡眠から100キロ超のサイクリングに行きましたが、後半はいつもと感覚がかなり違いました。 まっすぐ走ってるつもりがフラフラしてたりとか、やたら心拍が上がってるのを感じたりしましたね^^;

オイラもヒストリックカーフェスタが途中でやってたら完全にそこで止まりますね^^ 後ろ髪を引かれる思い分かります^^
by nabe (2010-08-25 22:39) 

soraneko

nabeさんへ

体調が悪い時には、それなりに無理しないで完走するのも、技術のうちなんでしょうね。
その点僕はまだまだ未熟なんでしょうね。

そういえば、僕は意図せず旅先でこの手のイベントに遭遇する事は2度や3度ではききません。
一度は、この手のイベントを旅のメインに据えて、じっくりヒストリックカーを楽しんでみたいですね


by soraneko (2010-08-25 22:51) 

イシム

こんにちは。
万全の体制で臨む姿、
見習いたいです!
by イシム (2010-08-26 13:00) 

soraneko

イシムさんへ

万全の体制で臨んでいるつもりでも「ポカミス」で忘れ物をしたり、走行中アクシデントにあったりしてしまいますから、難しいですね。

あまり硬く考えて、あれもこれもと心配しすぎてもつまらなくなってしまいますから、最後は「後は運を天に任せましょう」と覚悟を決めています(笑)。
by soraneko (2010-08-26 19:27) 

ロックシップ

う~ん、タイヤの一件、「らしくない」インシデントでしたね。
でも直前でリカバリ出来るだけの準備ぶり、サスガですな。

完走おめでとうございます。
体調不良抱えて走る心細さは経験したことないですが、ここまで遠隔地に来てスタートしてしまった手前、これは乗りきるしか無かったですね。
自分だったら色々理由付けてリタイヤしていたかもしれません。

人間、重要なのは、いかなるときにも いかに問題克服能力を発揮するかですねえ…
とにかく無事のご帰還何よりです。
by ロックシップ (2010-08-27 21:04) 

soraneko

ロックシップさんへ

後でまとめてアップしますが、前回のツーリングは無茶計な画で(笑)、帰ってきてからバイクを確認する余裕も無かったのがいけませんでしたね。

まあ、調子が悪ければ行かない事が一番「賢い」選択なのですが、最悪の状態での「サバイバリティ」を経験しておくのも目的の一つだったので、天候の悪化も想定済みであえて出かけてしまいました。

何時どのような「厄介事」に巻き込まれるのか判らない、難儀なDNAを持っているので、死なない程度の経験は重ねておかないと、安心して自転車も乗れない身分ですからねぇ(苦笑)。


by soraneko (2010-08-27 21:35) 

とも

完走おめでとうございます。そしてお疲れ様でした!
それにしてもアベレージの高さ(と心拍の低さ)には、毎度の事ながら感服です。日頃の鍛錬の成果ですね。
コース上にコンビニが無い等、下調べをしていなければ見逃してしまい勝ちですね。事前準備の重要性を感じました。
この勢いで全国のセンチュリーラン制覇も夢ではないですね(^^)
「偉大な地方の手作りイベント」ですかぁ~私も同感です。
ミーハー的に誰もが参加できる画一的なイベントばかりではつまらないですからね。

ヒストリックカーフェスタですか…後ろ髪引かれますねぇ~
by とも (2010-08-29 22:22) 

soraneko

ともさんへ

もっと高い心拍数を維持できれば、更にアベレージは上がるのでしょうけど、どうもこの辺りで落ち着いちゃっているようです(苦笑)。
それを目指すのかどうかは難しい所ですね。

センチュリーランも、北海道や宮古島、しまなみ海道など、魅力的なイベントは多いのですが、遠くなれば成るほど負担も増えるようです。
でも、探せば結構「地域色の強い」地方イベントがまだまだありそうですので、地道に参加していきたいですね。
by soraneko (2010-08-30 00:17) 

ももんが

お疲れ様でした。
完走おめでとうございます。

メッサーシュミットがいっぱいですね。
私も本来の目的を忘れて長居してしまいそうです。

真夏のロングランは不安要素がいっぱいなんですね。
今後何かに参加する時には参考にさせていただきます。
by ももんが (2010-08-31 14:57) 

soraneko

ももんがさんへ

ありがとう御座います。
旧車好きの僕としては、過去に歯車が一つ違えば、こちらで愛車を展示していた立場になっていたかもと思うと、複雑な心境でした。
岐阜でも同じ催しを見た事がありますが、「メッサーシュミット」の愛好家はたくさんいるのですね。

夏のロングランは本当に大変です!。
今年のように35℃付近まで上昇すると、もはや努力とか根性とかのレベルではなく、命に関わってしまいますね。
週末の「笠間センチュリーラン」も予報ではかなりの暑さなので、少々不安を覚えています。
by soraneko (2010-08-31 20:14) 

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