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台風一過、「蒼き流星」TREKマドンが我が家にやってきた [自転車本体]

先週既にショップに納入されていた、僕の新しい相棒「TREKマドン6シリーズ」を引き取ってきました。
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まあ、何故このバイクになったのかを話せば長くはなるのですが(苦笑)、何時ものクドイ説明になります。
初めて買ったロードバイクの「FELT Z25」ですが、パフォーマンス的に特別不満は有りませんでした。
ただ、「サイズ合っていない」と言う事実は、僕の体型や乗り方にバイクを適合させるのに、多くの時間と手間と費用が掛かってしまう原因となってしまいました。
更に乗り込んでいくうちに、フレームそのものの剛性などは問題が無いのですが、構成されているパーツに関しては、例えばサドルやシートポストなど、軽量では有るものの、それ故にか剛性や耐久性が、僕の体重で使うのには問題があり、また、バイク全体のトータルとして考えた剛性のバランスに疑問が生じました。

後もう一つ、どうも今ひとつ所有する満足に欠ける点が「デザインとカラーリング」でした。
黒のカーボン地を強調した、ホワイトとレットのロゴやストライプのデザイン自体は高級感がありカッコよいものではあるのですが、僕自身の好みには合っていなかったんですね。
以前投稿した「青いロードバイクが欲しい」と言う記事は、この辺りからきた願望でした。

で、構成パーツやコンポーネントに関しては満足のいく内容になっていたので、サイズとカラーの不満を解消すべく、「フレーム」だけを購入して、FELTのパーツを移し変えると言うプランが、昨年初頭から持ち上がり、具体的なフレーム選びなどを密かにしておりました。

そこで色々考えたコンセプトですが、以下の順番の優先順位で希望をまとめました。
1、フレームのサイズ(ジオメトリー)を体に合ったものにする。
2、とにかくカラーは「ブルー」が基本で妥協はしない。
3、ガチガチのレーシングフレームはいらない。
4、ロングライドで負担が少ない特性を備えている事
5、カーボンフレームなら、後の保証やサービスの定評のあるメーカー
と言うコンセプトを固めました。

そのうち4の特性についてですが、これは僕の体重と関係があります。
僕の場合まずホイールが頑丈な物を選ばないと特に後輪のスポークが折れてしまい、MAVICをメインに使う事に成りましたが、このホイールは頑丈なのですが、その分乗り心地が硬く、オマケに空気圧もタイヤの指定圧力一杯に上げないとタイヤが潰れて走行抵抗が増えてしまい、ますます「突き上げがキツイ」状態になっていました。
FELTに関しては、振動吸収特性はいい方で、我慢なら無いほど硬いと言うわけではなかったのですが、荒れた路面に遭遇すると、細かい振動でトラクションが喰われる傾向が強く、速度が「ガクッ」と落ちてしまう事が気に成っていました。

田舎の一般道を使ったロングライドイベントを中心に参加していると、この荒れた路面」に遭遇する頻度は結構高く、160~210km走っていると、この辺りが累積されて後半戦の疲労に効いてくる事が結構有ったので、単に柔らかいカーボン素材で剛性を落とした「乗り心地の良いロングライド向け」と謳ったバイクではなく、基本的な「芯」の剛性はキッチリ確保しつつ、微振動を「いなして」くれる特性を持つバイクを幾つか候補にしました。
候補に挙がったのは
1、スペシャライズド、ルーべSL3
2、スコットCR1、SL
3、ピナレロ、コブ
4、トレック、マドンシリーズ
5、ブルー、AC1
でした。

で、色々と検討して、最後に残ったのが「スコット、CR1SL」と「トレックマドン」で、実はフレーム買いをするとこの両者はほとんど同じ値段でした。
決め手は「カラーリング」で、スコッとはそもそも「地味」なイメージでしたが、このCR1SLはブラックにマットグレーのロゴと言う、これまた際立って「地味」なカラーで、これならいっそのこと新しいグレーカラーの「アルテグラ」コンポで組んで、「渋いバイク」にするのも面白いと思いました。
しかし、トレックマドンのフルオーダーシステム「プロジェクトONE」のHPで、仮想オーダーお試し機能で、戯れに予算などの制約を考えないで、完全に「妄想」として自分の好みを全て取り込んで、出来上がった完成予想画像を見てしまってから、このバイクが頭から離れなくなってしまいました。

此処からが悩ましい葛藤の日々となってしまいました。
冷静に考えて、「僕らしい」渋い選択で、基本性能も申し分なく、オマケにスコットはカーボンフレームの修理プログラムと、国内にラボを保有しているなど、自他共に「うん、soranekoさんらしいね」という選択は間違いなくCR1SLなのですが、どうしてもマドンのあの画像が頭から離れません。
しかも、「TREK」のそれも「マドン6シリーズ」を選んだと成れば、ロードバイクの王道的存在で、定番中の定番で、ある意味間違いの無い選択であり、「なんだ定番を選ぶなんてsoranekoさんらしくないね」と言われる事必至で、しかも、お金にモノを言わせているようなイメージが拭えないのが悩ましい限りでした。

で、悩んで悩んだ末、今回は正直言って人生生まれて始めての「自分の好みに正直に従った」選択をしました。
この選択にいたる一番大きいきっかけはやはり「震災」だったと思います。
今回、予算は制約を設けないという豪気な方針に至ったのも、何時何があるか判らないのなら、予算が用意できるのなら一切我慢しないという気持ちになったのは、間違いなく「3.11」以降のことです。

実は、過去如何なる商品に関しても、特に車に関して、自分の思うとおりのスペックやデザインの商品を買って、心のそこから満足していた事は一度たりとも無かった人生を送ってきました。
最大の理由は「経済力」で、冷静に考えしまうと、経済的に「適切」な予算と言う物は限られてしまうのが当然で、自動車が大好きで、色々な夢や構想がありながら、本当に心のそこから欲しいと思った自動車を買った事が無かったという歴史の反動が、自転車で一気に噴出してしまった感じが有ります。

自動車も、別にイタリアンスーパーカーや、ポルシェターボが欲しくてしょうがなかったというレベルではなかったのですが、いわく「高いローンは払えないよね」とか「2ドアのクーペは不便だよね」とか、「営業には派手な車はつかえないね」とか「勤めている会社の取引先のメーカーしか通勤できない」とかの制約で、「ブルーバードSSSアテーサ」とか、「R31スカイラインGTS」とか「R32スカイラインGTSt TypM」とか「S13シルビア」とか「ソニックブルーのインプレッサWRX STI」だとか「レガシィB4 RSK Sエディション」だとかを、泣く泣く断念して、「ああっ!この御時世では、もうそういった元気の良い車を買うことは今後無いんだろうなぁ」という無念さが今回後押ししてくれたな様な気がします。

あれ、これでは長々と愚痴っているだけだけですね(苦笑)。
正直に喜ばないと!
とにかく、「見栄え」に関しては、文句の付けるところが無く、僕個人は大変気に入っています。
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今日始めて現物を見ましたが、今までは「こんな高い物かって大丈夫かな」とか言う不安が渦巻いていましたが、現物を見ていると、自然とほほが緩んでしまいました(笑)。

初めて買った「ディープリムホイール」の「アイオロス5.0ACC」も、カラーオーダーでブルーのロゴが入っているのが更に全体の雰囲気を引き締めています。
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さて、あとは乗ってみてから、色々とコメントしていきます。
僕ごとき土素人オジサンライダーが、天下のマドンに歯向かえる訳も無いのですが、出来すぎた眉目秀麗な新しいバイクを、「相棒」にしていく旅が始まりました。
果たしてどうなりますやら?。



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コメント 14

nabe

うーんかっこいいですね^^
自分の好きなモデルでいいんじゃないですか? 結局は気に入ったものじゃないと長く乗れないですし、次のモデルが出れば目移りしてしまいます。
しかし、いいお値段しそうですねえ^^ オイラもプロジェクトONEを何回かやったことがありますが、ちょっとしたことですごい金額になった記憶があります。
というオイラもクアトロを買う前はマドンの4シリーズも見据えてましたが、自転車屋さんに入らないと言った理由でピナレロになりました。
この自転車で長い時間共に走れそうですね^^
by nabe (2011-07-21 21:40) 

やっとこ

納車めでとうございます。
次回のツーリングでは実物を拝める事を楽しみにしています。
納車記念ツーリング開催ですね~
ブルーですから、やはり海ですね~楽しみです。
by やっとこ (2011-07-21 22:51) 

I城

納車、おめでとう御座います。
今回、やっとこさんから『TREKだよ!』と聞き、『おぉ・・・・!』と歓喜
していました。
そんでもって自分も・・・・・・・ですが、近日中にKUOTA KEBELが来る
予定です。今頃はスイスから日本に向けて、上空数千メートルを移動して
いる最中です。

今は隣県で夜勤専門となっていますが、機会があればイベント等のお誘い
お願いします
by I城 (2011-07-22 08:24) 

soraneko

nabeさんへ

仰るとおり、何処か気に入らない特にデザインが気に入らないと、理性で納得させていても、「気が乗らない」ので、何処かで買い換える「理由」を探し始めて、結局長く保有していなかった気はしますね。

僕は特にTREK信望者でも、ランス崇拝者でもないのですが、「ディスカバリー」のカラーリングは大好きだったので、イメージを被らせています。

by soraneko (2011-07-22 08:28) 

soraneko

やっとこさんへ

ありがとう御座います
次回ツーリングは「海」決定ですね。
先にFP2の組み立てとセッティングも控えているので、忙しいです。

同時期に進める僕がアホなので、自業自得ですが(苦笑)。
by soraneko (2011-07-22 08:31) 

soraneko

I城さんへ

ありがとう御座います。お久しぶりですね。

なかなか顔を合わせる機会も無くて、気には成っていたんですが、お元気そうで何よりで、しかもニューバイクのお話まで進んでいたとは!。

この間、例の「チームジャージ」でツーリングしましたが、アレはかなり目立ちますよ(笑)。
是非ニューバイクと、チームジャージの編隊で、ツーリングに出かけましょうね。
by soraneko (2011-07-22 08:36) 

ロックシップ

キタ~!
TREKの最高峰でしたか~。ブログの独白も何だか身に積まされるような内容で何だか共感です。

でもここまで凄いの「買う」という心境には至らないので、似たカラーリング車両に乗るのは何だか差し出がましいような気がしてきました。

あ、そうそう。やっちゃいました。<m(_ _)m>
せっかくのブルーのペダル、キズ物にしてしまいました。
申し訳ない、許されよ!

これはアレだなあ…やっぱりああしないといかんなあ…
(結局何が言いたいんだ!!)
by ロックシップ (2011-07-22 18:40) 

キキ

マドンってシリーズで2種類フレーム有りませんでしたっけ?
って思って今年のモデル見たら一緒なのね。
どんなんか、レポート待ってます。
by キキ (2011-07-22 20:50) 

soraneko

ロックシップさんへ

気にせずガンガン乗り倒してくだい(笑)。
正直、正常な判断があれば、レースで勝利を目指すとかでなければこんなバイクを買う方が変なんですよ(苦笑)。
たぶん普段は「赤い彗星」の方に乗る機会が圧倒的に多いと思います。

ペダルですか、ノープロブレムです!
傷なんか気にしないで乗りまくりましょう。というより、こうなったらビンディングペダルですかネ!。

こうやって周囲を悪の道に引きずり込むのでした(笑)。
by soraneko (2011-07-22 21:13) 

soraneko

キキさんへ

確か、2011年度モデルは、6.9SSLが、カーボンの素材や構造も他の6シリーズと違っているようです。
もうこれは本当に「リーサルウェポン」で、さすがにここまでは手を出そうとは思いませんでした。
本当は5.9を考えていたのですが、結局サイズの関係で部品は取り替えることになるし、カラーオーダーをしようとすれば、「プロジェクトONE」しかなく、ではいっそのこと6シリーズにしようということになりました。

さて、僕ごときでハイエンドバイクのインプレができるかどうかは怪しいところですが、「どすこい流」のインプレを書くべく、条件の良い日に慣らし走行をしていきたいと思います。
by soraneko (2011-07-22 21:22) 

ももんが

おおー!
マドン6!
カッコイイですねー。
納車おめでとうございます。
トレックは永久保障でしたっけ。
安心してガンガン乗れますね。

「プロジェクトONE」は本当に目の毒です。
私の走り方にはまったく合わないスピードコンセプト9が欲しくなってしまいました。
by ももんが (2011-07-22 23:28) 

soraneko

ももんがさんへ

ありがとうございます。
トレックの「永久保証」は、製造過程に起因する不具合に限定されるそうです。
ただ、カーボンの場合、どんなに品質管理をしていても空気の混入とかが避けられないので、「ハズレ」を引いても泣き寝入りということにならないのはいいのかもしれません。

プロジェクトONEは本当に目の毒で、今回まんまとやられてしまいました。
まあ、ハイエンドバイクを購入しようという覚悟を持っての上だったので、決めてしまってからは話は早かったです。

そうなんです、スピードコンセプトは本当にかっこいいですよね。
おっとこれ以上はどうにもなりません(笑)。
by soraneko (2011-07-23 21:50) 

とも

まずは納車おめでとうございます!
確かにsoranekoさんらしくない選択だったかなとちょっとだけ思いましたが、よくよく記事を拝見しますと、カラーリングをはじめとして、コンセプトにブレがない点は正にsoranekoさんが妥協なく選んだ1台というのがよくわかりました。いやぁ~ため息が出るほどカッコいいです。
インプレ楽しみにしておりますよ!
by とも (2011-07-24 16:23) 

soraneko

ともさんへ

ありがとうございます。
なんだかクドクドと言い訳めいた記事になってしまいましたが、ご理解いただいてうれしい限りです。

各方面から絶賛を受けて、最近ではさすがに鼻についたか、インプレのしようがないのか、ほとんど記事になることもないマドン6シリーズですが、その「王道」と言われる理由はなんなのかを知りたかったということもあります。

とはいえ、こんなバカげた買い物は金輪際できないでしょうね(苦笑)。
今になって冷静になり、なんだかとんでもない物を買ってしまったと、少々恐れ戦いているところです。
by soraneko (2011-07-24 19:40) 

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