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ポジションの適正化3、「Qファクターと、脚の左右の長さの補正」 [雑談]

今までも散々ポジションに関しては講釈をたれて、色々と試してきましたが、マドンに乗り換えてから、また一から組み直す羽目になりました。
さて、まず「Qファクター」ですが、今回雑誌に掲載されていたアメリカの「BIKE FIT」というところで出している補正用の商品を使ってみることにしました。

因みに僕も持っているバイクのQファクターとペダルセンターの幅の一覧です。
Qファクター比較.jpg

実は、狭いと思っていたFELTの時より、マドンは更に10mmも狭くなっていました。
マドンというよりこれはデュラエースのクランクがQファクターを狭くした設計になっているということで、ロードレースなどでは高速ケイデンスでの推進効率を向上させるのに効果は有るのでしょうが、僕には大きなお世話サマーです(苦笑)。
もうこれはワッシャなどで2~4mm程度広げれば良いというレベルではなく、お手上げ状態でした。
効率の良い、関節に負担をかけない(関節を捻らない」ペダリングは、脚の中心線に沿って綺麗に垂直に回転させるペダリングが理想的ですが、僕の場合概ね足先をすぼめた形でペダリングしており、結果膝が外側に開き機気味捻れて「ガニマタ」状態になりやすいため、膝の痛み、足首の痛み、脚の内側に筋肉の疲労などの原因になっていると推察されていました。
マドンはそれが更に悪化していたわけですね。

で、「BIKE FIT」の製品ラインナップに、20mmペダルシャフトを延長する「ペダルシム」の設定があったので、購入してみる事にしました。
自宅111210 007(2).JPG


ただし、個人的には240mmのペダルセンター間隔を、歩幅の270mm程度に補正したかったので、10mmのタイプが欲しかったのでメールで問い合わせたところ、設定は無いとの事でした。
あわせて僕の体格であれば、恐らく20mmタイプで問題は無いとのコメントを戴いたので、思い切って試してみました。
自宅111210 018(1).JPG

しかし、これはチョッと広がりすぎたような感じがします(苦笑)。
結局40mm広がって、280mmになってしまいましたから、これではほとんどMTB並みのQファクターになってしまいました。

次に、脚の長さのの補正です。
以前書きましたが、左足がかなり短い事が判り、これが左右の脚のダメージ、特に足首の痛みなどのの違いになっていた可能性があったので、クリートとシューズの間にスペーサーを入れて見ることにしました。
自宅111210 002(2).JPG

白いプレートが3mmのスペーサーで、黄色いプレートは、内外の高さが1mm違う傾斜が付いていて、2枚合わせて内外の傾きを調整できる構造に成っています。
「BIKE FIT」によれば、この傾きも結構影響があるとの事で、理解は出来ますが、今回は水平にセットしました。

シューズにセットするとこうなります。
自宅111210 003(1).JPG

結構変わりますねぇー!。

さあ早速試してみましょう。
とはいえ今日の朝は今年一番の寒さで、家を出ると、路面が凍結していました。

郊外に出ると霜で真っ白で、完全に真冬のあさの寒さです。
自宅111210 009(1).JPG
自宅111210 010(1).JPG


鬼怒川も水温が気温より高いので水蒸気が上がっています。
自宅111210 011(2).JPG


何時もの鬼怒川自転車道を、インナー縛りで流しますが、当然の事ながら、これだけ劇的にセッティングを変えてしまったので、ペダリングに物凄い違和感があります。
これは思いっきり広がったQファクターの影響で、ペダル間隔が広がったおかげで、左右のローリングのモーメントが増えて、バランスが良くありません。
シューズのスペーサーの方は、これはとても効果があったようで、左右の脚の負担に差が無くなって、リズムが取りやすくなりました。
まあ違和感があるのは当然で、このセッティングの成否は、馴染んだ上で、ロングランやレースなどの「極限状態」に追い込んでみないと判らないと思います。

それにしても寒い!。
あまりの寒さに耐えかねて、コンビニで何か暖かい物でも腹に入れようと休憩しました。
温かいお茶と、「オニオンスープ」を補給します。
自宅111210 013(1).JPG

これは効きましたねぇ。
オニギリと「なめこ汁」、「とん汁」もいいんですよね。

この時期だと何時もの「岩瀬駅」で引き返しますが、今日は更に40km追加して筑波山まで足を伸ばします。
しかし今日は物凄くお腹が空きました!。
ケイデンスは90目標で、HRは135くらいですから、そんなに強度を上げて走っているつもりは無かったんですが、上手い具合に「LSDトレーニング」になっていて、オマケに180mmクランクを回すのに、エネルギーを喰っているようで、激しい空腹感に教われました。
ハンガーノックまで行っていませんが、空腹感が出てしまうのは手遅れで、「りんりんロード」を離れて、真壁付近の県道のコンビニに不時着します。

何時もならツーリング中は飲食厳禁の「お肉」が食べたくなり、骨無しフライドチキンをかぶりついてしまい、合わせて辛い物を食べれば体も温まるだろうとこんな物を食べてしまいました。
自宅111210 015(1).JPG

これは辛かったー!。

体も温まり、久しぶりの筑波山です。
自宅111210 016(1).JPG


帰路は比較的淡々走って帰りました。
最初は違和感があったペダリングでしたが、それなりにスムースに回すコツがわかってくると、結構いい調子で回す事が出来ました。
なにせ走り込みが足らないので、脚に疲労感が溜まりますが、不思議と何処かが傷んでくるという事も無く、部分的に筋肉が疲労していくという事も無く、、脚全体に満遍なく筋肉を使っているという感じがします。
パフォーマンスという点ではまだなんともいえませんが、足が痛くならないというのは良い話です。

ポラールの記録です
走行距離   129.6km
最高速度    39.2km/h
AV速度     27.3km/h
最大HR    159
平均HR    135
最大Cad   107
平均 Cad   85
KCal       2380
不思議とHRが高めの割にはカロリーは消費されていない印象です。
ケイデンスは、回しにくい構成の割には結構平均的に回せていますし、そのおかげか脚の消耗も少ないようです。
次回は距離はともかく、強度を上げて走ってみたいですね。

一応この構成で、年内走りこんで、来年3日の「もてぎサイクルマラソン」に出るつもりです。
多分に実験的な要素が多いので、どうなるか判りませんが、はっきりとした答えは出るでしょう。



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キキ

マドンがマドンじゃ無くなっていく様な(笑)
でも、結構今悩んでいる人の参考に成る様な気もします。
by キキ (2011-12-11 00:54) 

soraneko

キキさんへ

いわいる「ロードレーサー」としての付き合い方をこのバイクに求めていないので、そうなってしまうようですね(苦笑)。
どんなスポーツでも「競技」として先鋭化すると、結局それが原因で故障して体を壊してしまうことが多いんですが、ロードバイクも従来の発想で突き詰めていくと、どうも体に良くないのでは?と思っています。

体を競技とバイクに合わせてて鍛えれば良いんだという考えもありますが、こちらは心身の健康と楽しみのために自転車にまたがっているので、そこまでストイックになれないです。

ツールのなどのトップチームなども、パフォーマンス優先ではなく、医学的に身体に無理のかからないジオメトリーとかフォームとかの方向に向かっているようですから、我々素人なら、尚更バイクとのフィツティングには神経を使うべきなんだと思います。
by soraneko (2011-12-11 17:11) 

やっとこ

どうも!やっとこです。
体の状態と自転車の求めているところをちょうど良く調整するのは
なかなか大変ですが、つめて行けば良いところまで行きそうですね。
私は体を壊さない程度に徐々にジテツウで体を慣らしていこうかと考えています。
やはり、Qファクターなどは効いてくるのでしょうね。
後日詳しく教えてください。
by やっとこ (2011-12-11 17:45) 

soraneko

やっとこさんへ

イベントなどでキッチリ結果を残そうとか言う方向なら、こんな極端なセッティングは試みなかったと思います。
今まで疑問に思っていた事は今回すべて試してみましたから、どんな答えが出るのか僕自身楽しみにしています。


by soraneko (2011-12-11 19:19) 

ももんが

Qファクター気にした事無かったです。
うちもトリプルからダブルに換えた時に多少狭まったハズですが、微々たるものだったのでしょうね。

コンビニのカップ麺は美味しそうに見えますね。
つい食べてしまうのも頷けます。
by ももんが (2011-12-16 21:52) 

soraneko

ももんがさんへ

確かにQファクターは狭くなるほど高ケイデンスで「回しやすい」のは間違いないようです。
ここが競技の「プロ」なら、痛いの合わないのと屁理屈こかないで、最高のパフォーマンスの出るジオメトリーに「体を合わせてく」のでしょうね。
あれだけ違和感があったMTB並みのQファクターですが、乗りなれてくれば順応して普通に回せるから不思議です。
多分、気にしなければそんなモノだったのだと思います。

冬のツーリングは、とにかく暖かい物を腹に入れるのが一番ですね。
昨日は早朝乗りましたが終始氷点下での走行になり、3時間程度の走行が限界でした。
by soraneko (2011-12-18 21:12) 

Shinichi

はじめまして、こんばんわ。
ひよっこローディのShinichiといいます。

過去記事にコメントと申し訳ないのですが、左右の足の長さが違う事で発生している痛みを解消するべく情報を求めネットサーフィンをしていましたらたどり着いた次第です。

おかげ様でなんとなく解決方法も思いつくことができ(長い足を基準にサドル調整し、短い足のクリートにスペーサーを入れて補正)たいへん助かりました。

ありがとうございます!
by Shinichi (2012-02-29 01:13) 

soraneko

Shinichiさんへ
コメントありがとうございます。
いやいやこちらこそ、我が拙いブログの記事を拾っていただきまして、ありがとうございました。

今のところ、僕の場合この対策によって、少なくとも足の長さに起因すると思われる痛みは、レースやロングライドをそれなりの強度で走っていても表れなくなりました。
自分もここにたどり着くまで苦労しましたが、こういったバイクフットの重要性は、高いバイクやパーツを買うより効果的だと思います。
by soraneko (2012-02-29 20:37) 

ぶち

初めまして。

ペダルシムの事についてお聞きしたいのですが、このペダルシムはメーカー
HP上では「カーボン製クランク及びアーレンキーで固定するタイプのペダルには使用できません。」と書かれていますが、 soranekoさんの写真ではPD-7900に使用されているように見えます。

デュラエース系のペダルにペダルシムを使いたいと思っているのですが、差支えなければどうやって取り付けたのか教えていただけないでしょうか。
by ぶち (2013-02-14 11:12) 

soraneko

ぷちさんへ
コメントありがとうございます。

いや、実は僕の場合買ってからビックリという有様でした(苦笑)。
ペダルレンチの使えないPD7900が人で無しともいえますが、仕方が無いのでペダルのシャフトを傷つかないように布やテープで巻いて万力にはさみ、エクステンダーを回しこみました。
単純に締めこんだ場合絶対緩むと思い、最後にペダルレンチの端を手で「パン」と叩いて衝撃を入れてトルクを増して締めこみました。

正直不安ではありましたが、1年経っても緩んだ形跡はありません。
それでも不安なら「ロックタイト」と言う緩み防止剤が有りますから、これを塗布すれば更に安心できると思います。
ただ、やりすぎると今度は緩まなくなりますし、メーカーの指定以外の使用法であるわけで、あくまでその結果は「自己責任」とはなりますよね。

あと、新型の9000シリーズのデュラエースは、片側4mm外側にオフセットしたタイプが販売されていますからこちらも気になります。
とはいえ、なにせデュラはなんでもアルテグラの「2倍の価格」ですから、おいそれとは手が出ないのが本音で、悩ましいです。
多分購入することになってしまうと思います(笑)。

シマノさん、いい加減に他のシリーズにも「適応サイズ」の拡大を図ってくれないでしょうかね!。
そろそろ本気で怒りますよ(笑)。
by soraneko (2013-02-14 22:48) 

ぶち

お返事ありがとうございます。

やはり普通のやり方では入らないのですね。
soranekoさんのやり方を参考にさせていただきます!

実は4mmプラスのものは持っているのですが、それではたりなくて検討していました。。。
軸自体の構造は同じような気がするのでスモールパーツで+4mmの軸だけ買って付け替えれば7900のペダルでもできないですかね?

軸のバリエーションはスピードプレイぐらいの展開をしてほしいですね。
by ぶち (2013-02-15 15:58) 

soraneko

ぷちさんへ

4mmタイプはもうと試しになられたのですね!。
シマノはメインマーケットがヨーロッパですので仕方が無いとはいえ、日本のメーカーなのですから、東洋人の体型に適応したサイズ展開を充実すべきですよね。
by soraneko (2013-02-15 20:59) 

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