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パナチタンのシェイクダウンを行う [自転車本体]

おかげさまで、色々とコメントを頂いております。
こうなると責任をもってキッチリとインプレをしなければなりませんが、まずはマトモに組まれているかを確かめるのと、新品部品の慣らしを兼ねて、平地ペースで100km程乗ってきました。
人間のパフォーマンスもそうですが、バイクも限界に追い込んでみないと「正体」が解らないんですよね。

で、さらっと乗った感想をです。
こういう時は走りなれた「鬼怒川自転車道」という事で、何時もの場所で撮影です
岩瀬131222 002(2).JPG


とりあえず機械的な部分に関しては、特に問題もなくしっかり組み立てられたようです。
乗り出した感想は、「走り出しが軽いなぁ」というものですが、コロガリの部分と、路面からの突き上げ振動の部分は、そのほとんどがタイヤとホイールの印象だったりします。
ペダルが軽いなと思ったのも、このバイクはクランクの長さが僕のスタンダードサイズの180mmではなく、175mmにしてあるのと、BB9000の回転が良いからだという感じがします。

セッティングも過去のデータをもとに合わせてあるので、それも併せて特に違和感がなく、普通に乗れてしまうので、平地を軽く流しているだけでは「これがチタンだ」という特徴が良く解りません。
明らかにカーボンとは違う金属的な振動と反動が伝わってきますが、クロモリ程滑らかというわけではなく、かといってアルミ程剛性が高いわけではありません。

ちなみに剛性に関してはこのFCT09というフレームは、恐らく僕の重量で使ってしまうと結構たわみが出てしまう、つまりあまり剛性が高い感じが有りません。
とはいえ「グニャー」とだらしなく撓んでいくのではなく、バネが弾くような腰の強いたわみがあるようです。
この辺りがチタンらしさなのでしょうか?

あと坂道のダンシングはあまり気持ちが良くなく、直線で重いギアで引っ張ると、チェーンがフロントディレイラーに当たることから、明らかにBB周りの剛性は強くないようです。
ライトスピードや、最近のパナチタンあたりだとこの部分の剛性もかなり神経を使っているようではあります。

僕の場合初めてのロードバイクがFELTのカーボンバイクで、これがダウンチューブとBB周りの溢れるような剛性感が有るバイクで、次がマドン6シリーズなので、体の芯を左右に振れないようにしたうえで、ガッチリとトルクを駆けるような乗り方が身についてしまっているので、重量級の体重も相まって、BB周りの剛性が無いと、推進効率がどうしても落ちてしまいます。
ただこれは乗り方の問題で、意識的に左右にバイクをローリングしながら「しなり」の反動と同調させて走ると、これが気持ち良く前に進んで行くようになりましたから不思議です。
つまりバイクに合わせた乗り方がありるという事があり、このパナチタンにはパナチタンなりの乗り方が有り、美味い事「スイートスポット」を掴めば、面白く走らせることができるようです。

とまあ、如何にも解ったように色々と書きましたが、本格的にこのバイクと付き合っていくのはこれからで、性格の違うホイールとの組み合わせとかも織り交ぜながら、色々と試してみたいと思います。


タグ:パナチタン
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nabe

早速のインプレですねwww

チタンはそんな感じなのですか。
ちょっと想像と違う感じです。 勝手な想像では固い金属のイメージでしなりが大きく出るような感じがしないのですがそうじゃないのですね。
前職が鉄やステンレスを扱う会社にいたのもあり、チタンは硬くて加工が難しいイメージしかなかったのですが力のかけ方でぜんぜん違うもんなんですね。
クアトロなんて固定ローラー回してて、上からBBのあたりを見るとすさまじいたわみが出てると毎回思うのですが、それよりも柔らかい感じだったら自分の理想とかけ離れることになってしまいます。 たわみが推進力になるのなら全然問題ないのですが、それが逃げるとなるとサス付きの自転車の乗ってるのと変わらないですね。
もう少し素材のお勉強をしてみないといけないかもしれません(笑)
by nabe (2013-12-22 22:40) 

soraneko

nabeさんへ

パナチタンは合金として強度のある6‐4ではなく3‐2.5を使っているそうで、おそらく加工性を考えてのことだと思います。
素材もそうですが、あとは「どのように作るのか」という設計の影響が大きいと思いますので、ガチガチに固くは作っていなかったという事なのでしょうか。
そもそもこのFCT09はもはや10年ごろ前のモデルであり、現代とはバイクに要求される性能も違っていたとも考えられますよね。

まああくまでファーストインプレですので何とも言えませんが、表現的にはじんわり「しなる」というより、瞬間「弾む」という感じであったと思います。
そもそもパナソニックの設計者の方々も、「日本人」で、こんなプロレスラーのような親父が自転車にガンガン乗るような想定はしていなかったんじゃないでしょうかねぇ(苦笑)。
by soraneko (2013-12-23 06:17) 

sibling

soranekoさん、こんにちは。
チタンのインプレ、楽しく読ませていただきました。チタンの特性もあるでしょうが、フレームの特性も大きいというところでしょうか。セカンドインプレも楽しみにしています。
私の方は、寒くなってきて、自転車ではなく、ジョギングをすることが多くなっています。どうしても、一人ではモチベーションが上がらず、それに伴って心拍数も上がらずで、より簡単に身体が温まるジョギングに逃げている感じです。こういう状況だと、良いような悪いようなで、機材への情熱も今のところ上がらない状況です。1年なかで、こういう時期を作るのも、「身体全体のバランスを整えるという意味では良いのかな」と勝手な解釈をして、自分自身を納得させています。
暖かくなってきたら、来年こそは、自転車の方で、ご一緒させていただきたいです。よろしくお願いします。
by sibling (2013-12-23 07:25) 

soraneko

siblingさんへ

なんとも、解ったような話を書いておりますが、本当にそうなのかなぁ(苦笑)などど思いもします。
ボチボチと自分とバイクに鞭をくれて、このばいくの「本性」を垣間見てみたいですし、そういう楽しみ方もあるのかもしれません。

モチベーションに関しては、やはり1年間を通じてハイテンションを維持するのは大変ですよね。
僕は今年は夏ごろから秋にかけては本当に「どん底」でした。
反面、ほかの趣味を楽しもうとしたのですが、なんとも昔ほど面白いとは思えなくなり、結局自転車の面白味を再確認した感じです。
何というか自分なりのスタイルで、肩の力を抜いて気長に自転車と付き合って楽しむのが良いかな?と思うようになってきました。

暖かかくなったらのんびりとツーリングをご一緒に楽しみたいですね。
by soraneko (2013-12-23 20:51) 

teruteru

 チタンは乗ったことがないので興味深く拝見いたしました。
材質やセッティングによるフレームの特性ってあるんですね。
by teruteru (2014-01-01 21:26) 

soraneko

teruteruさんへ

困ったことに、僕が感じた特性が、このフレームの設計に起因する物なのか、材質に起因する物なのかは、別のチタンフレームに乗ってみないと断言はできないんです(苦笑)。
と言って、また買うわけにはいきませんしね。

とはいえ、ありがたいことに色々なフレームを試すことが出来て、じっくり付き合ってみると各々そのフレームが作られた背景などが見えてくるのは面白いですね。
by soraneko (2014-01-02 15:37) 

ももんが

去年の記事に今更のコメントで申し訳ありません。

私がイカレている間に1台増えていたんですね。
おめでとうございます。
中古とは思えないコンディションのチタンで羨ましいです。

先日、パナチタンのFRT07に試乗する機会があったのですが何かも素晴らしかったです。
踏んだ以上に進む感じであまり興味なかったのに欲しくなってしまいました。
パナソニックのサイトを見てみたらチタンフレームと言っても色々な仕様があるのですね。
by ももんが (2014-06-04 00:16) 

soraneko

ももんがさんへ

いやいや、当ブログはあまり「タイムスケジュール」に頓着しておりませんので、目に付いた記事で気楽にコメントを頂ければ幸いです。

なんだか相変わらず能天気に自転車道楽をしていて恐縮ですが、これは本当に良い買い物だったと思います。
個人的には普段のツーリングや輪行等でガンガン使うつもりで、恐らく「名誉の負傷」で傷が増えていくのかと思います。

パナチタンも使用目的やライダーの重量によって剛性に違いがあり、僕の場合本当は、現行モデルのレーシーな剛性が高いタイプが適しているのだと思いますが、僕のモデルは体の力を抜いてノビノビ走ると丁度「気持ちいい」感じで走れるようです。
by soraneko (2014-06-04 06:17) 

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