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2015銚子センチュリーライド(後編)、時間と空間の共有に乾杯 [イベント]

2015銚子センチュリーライド、参戦記後編です。

中間地点である第二CPで、犬吠崎の「地球が丸く見える丘記念館」に10:51に到着です。
ここまではかなり速いペースで進行してきましたので、中年軍団はかなりヘロヘロになってしまいました。

とはいえ今日のような暑い日はこのイベントの名物の「スイカ」が体に染みてきます。
2015銚子センチュリーライド150631 030.JPG

僕は余程物欲しそうな顔をしていたらしく、スタッフの方からいきなり3切れも頂けました(笑)。
キンキンに冷えているわけではないのですが、これは好みもありますが「甘味」という観点で言えば、この程度の温度がちょうど良い感じだと個人的には思いました。

あと出店で販売していた銚子名物「ぬれ煎餅」を買って、皆で塩分補給をしておきます。
さて、ここからは下りですし、今回はこれ以上急ぐつもりはなかったので、のんびり犬吠崎を回って、お昼はどこかに寄ろうということになりました。
2015銚子センチュリーライド150631 031.JPG

毎年同じことを言っているのですが(苦笑)、結局同じコンビニで地べたに座ってお昼になってるんですよね。

とはいえ、特に特定のお店を決めてきたわけではないので、結局市街地を抜けて何時ものコンビニの前に来てしまいました(笑)。
ここで11:50とほぼお昼近い時間になっていて、何のことはない何時もと同じ時間進行で今年も進んでいるようです。
今回はコンビニはスルーして、少し先にあるラーメン店でお昼にしました。
銚子に来て地元の名物を食べないのは勿体無いとも思いますが、これだけ暑い時に運動していて「生もの」は何となく気が進まない感じで、栄養と塩分補給も兼ねてラーメンになりました。

12:30ごろ再出発して、国道356号線「利根水郷ライン」を利根川沿いに北上します。
震災前はこのあと利根川自転車道沿いをもっと上流まで遡るコースだったのですが、震災による堤防や自転車道の被害により、ここ数年は舟木というところで左折して県道72号で多古町方面に向かいます。
このルートは内陸部に向かい、緩やかな丘陵地帯を抜けるセッションで、風向きもよく比較的高速で進行することができます。

12:52頃、旭市の田園地帯に出れば、あとは多古町の第三CPの栗山川沿いの「あじさい公園」までまっしぐらです。
このあじさい公園に行く中間地点で13:03頃、出発して6時間で114kmほど走っています。
しかし、内陸部に入ると28℃付近と、暑さが一段と厳しくなってきます。
昨年などは季節はずれの暑さで34℃近くまで気温が上がり難儀しましたが、今年はそれほどではないにせよ、皆この暑さで走り込んででいるわけではなかったのでペースが落ちてきました。
やはりいつも寄るコンビニに「不時着」してしまい(苦笑)なんとか一息入れることができました。

コースに戻ると、後方からオレンジ色の生地にグリーンのアクセントの入ったジャージのチームが、掛け声をかけながらローテーションを組んで迫ってきて、あっという間に抜いていきますが、何時もなら必ず抜き返すH戸君も疲れているのか反応する気配がありません(苦笑)。
まあ、ロングライドイベントは各々のペースで楽しめばいいわけですから、早く走る人、のんびり走る人、限界に挑む人、余裕で楽しむ人と、いろいろな目的のサイクリスタが集うところが良いわけで、「周囲と比較して」一喜一憂してもしょうがないですよね。 

13:52頃130kmを走って、あじさい公園に到着します。
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此処までくれば残りは30kmですから慌てる必要はありません。
ゆっくり休憩して・・・・・というより僕個人は猛烈に眠くなってきました(笑)。
それもその筈で、起床してからこの時点で既に12時間が経過しているのですから、流石に眠くなってもしょうがないですよね。

休憩所で一際元気なご老体がいらっしゃっいましたが、よく考えれば我々と同じペースで走っているわけで、自分たちは歳を言い訳にヘタっている場合ではないですよね。
この方、じつは千葉県サイクリング協会の会長さんで、なんでも近々北海道から日本縦断を計画しているそうで(!!!)、我々はまだまだ修行が足らないようです(苦笑)。

ここからは一部ルートは変更になっていて、川沿いに北上していく感じになります。
しばらく走って、おそらく新しくできた道であろう山岳ルートに入ります。
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従来のルートと比べると、勾配区間も少なく道も綺麗で交通量も少ないので、快適です。

で、これ以降は基本的に山武の山の中のルートで、成田空港の東側を北上することになりますので、厳しい峠があるわけではないのですが、アップダウンが連続していて、疲れている体には厳しい終盤となります。
成田市に入り、空港の北側に行くと、本日の風向きから侵入してくる着陸機が頭上を通過していきます。
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これは最新鋭機のボーイング787で、運良く撮影することができました。

田園地帯に出て国道408号線を超えると「豊住工業団地」を横切り、いよいよ最後の最大勾配10%の坂が立ちはだかります。
距離にしてたかだか300mくらいですが、ここは正真証明のラストスパートで、ダンシングで最後まで登り切ります。
昨年は半分位で脚が悲鳴を上げましたが、今年は最後まで登りきることができました。
不思議とこれで脚を使い切るというより、かえって軽くなった感じがして、とにかく一年間でこれだけ状態が変わるものなんだなぁと、一人しみじみ感じ入っていました(笑)。

で、スタート地点の「ふれあいプラザさかえ」に162kmを走破して15:48にゴールして、今回も全員無事に完走することができました。
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スタッフの拍手と朝生さんの「お帰りなさい」のアナウンスが、疲れたサイクリストにはありがたいですね。
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所要時間は8時間45分でAV26.3km/hと、去年より30分遅く、AVも1km/h程遅い記録となりましたが、特に先を急いだ訳ではなかったですし、メンバー全員のコンディションや天候等を考えれば十分満足のいく記録だったと思います。
何度も言いますが、記録には大きな意味はなく、まして他人と比較する事は余計に意味はなく、とにかく事故怪我なく無事に完走して、なによりメンバー全員がそのイベントを楽しめればいいわけです。
意味がないなら記録を載せなければいいだけですが(苦笑)、これは僕個人の記録として残しておきたいので、何卒ご容赦の程を。

これが今回のコースです
2015銚子センチュリーライドコース.JPG

結構広いエリアを回っているんですね(笑)。
走っているときはわかりませんが地図で見ればなるほど実感できます。

お約束の完走証です
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この完走証もバインダーにかなり蓄積されてきました。
特に誰に賞賛されるものでもないのですが、自分自身にとっての大切な勲章です。

で、我々のお楽しみはこのあとあって、クーラーBOXに冷やしておいた「ノンアルコールビール」で、歓喜の乾杯をしました。
2015銚子センチュリーライド150631 038.JPG

イヤー、「たかが」ノンアルコールビールなのですが、これが美味いこと美味いこと!。
正直山海の珍味を揃えて食しながら、工場樽出しの生ビールを飲むより、何倍も美味しいビールでした!。

確かに暑い中走ってきたわけですし、体も乾いているのですからビールが美味しいのは当然なのですが、これはやはり、気心のしれた友人達と「センチュリーライド」というイベントで、160kmという同じ空間、8時間45分という同じ時間を共有できたからこそ味わえる喜びであり、美味しいビールだったのだと思います。

この「同じ時間と空間を共有する喜び」を得られるのなら、多少苦しくとも、日頃コツコツと体を鍛えて行くかいがあるというものですよね。
まあ何事も苦労が伴ってからこそ、乗り越えるものがあるからこそご褒美が得られるというもので、若い頃はこのような「抹香臭い坊主の説教」のような話は鼻で笑っていましたが、「避けられない、逃げられない不都合な現実」を自覚してから、自分の人生を本当の意味で大切にしようと考えられるようになり、今こうして同じ思いを持つ仲間と楽しい自転車生活を送れるようになったわけで、本当に自転車の世界に巡り会えたことを、感謝したい思いですね。



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i城

当日は大変お世話になりました。
初の銚子でしたので、コースやコンビニの位置、時間感覚が全く分からないなか、ガンガン!引いて頂いたお陰で無事に完走することが出来ました。
途中、リアディレイラーの調子が悪くなった時も『あぁ〜、終わったか…』と一瞬思いましたが、こちらも有難く難を逃れました。有難う御座いました。
次回の那須ロングライド、また御一緒ヨロシクお願いします。
by i城 (2015-06-05 19:53) 

soraneko

I城さんへ

途中で何度か交代していただいたおかげで、最後まで存分に走りきることが出いましたので、こちらこそ感謝申しあげます。
初のセンチュリーライドであのパフォーマンスなのならホント素晴らしいと思います。
僕が最初に出場したときは、最後のお楽しみの上り坂に来る前に脚と体力が終わっていて、ようやく完走できた程度でしたからねぇ(苦笑)。

今度の那須ロングライドの時までには、もう少し上りで楽に走れるようにしておきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
by soraneko (2015-06-06 12:53) 

とも

今年もスイカは美味しかったですね!
例年は大所帯ということもあり、昼食はスーパーのイートインを利用しておりましたが、今回はちゃんとしたお店に入りました。そば屋ですがヒラメ天丼がお薦めのようです。自分は冷やしごまうどんをいただきました。
昼食以降から、我々はsoranekoさん達の1時間遅れくらいを走っていたようですね。こちらも16時45分くらいに全員(12名でした)無事ゴールできました。
乾杯するお連れ様の表情がいいですね。イベントには満足いただけたようだなと勝手に判断し、ホッとしております(^^)
私もsoranekoさんと一緒に走れたわけではないのですが、今回も同じイベントに参加でき、時間帯は違うものの同じコースで同じ景色を共有できたことを嬉しく思います。
by とも (2015-06-07 22:12) 

soraneko

ともさんへ

気のせいか、今年のスイカは例年より甘く感じました。
同行者も途中から「スイカが食べたい!」とまるでうわ言のように(笑)、喚きながら走ってい、いつの間にかチームの合言葉になっていました。

昼食はやはりお店で座って頂いた方が、しっかり体が休まって良いですね。
今回いろいろなお店が目につくようになって、色々と迷ったのですが、次回の宿題にしたいです。
ペースとしては急いだつもりはなかったのですが、もっと色々なところに寄り道したかったというのが本音の部分ではあります。
犬吠崎の灯台とか、成田空港付近とか、もう少し「心の余裕」を作って、イベント全体を楽しめるようになりたいですね。

とにかく、異国の地でいろいろなサイクリスタの方とお会いしてお話させていただいていますが、同じイベントに出たというだけで、本当に親近感が沸いて一気に距離が縮まってしまうくらいですから、この「時間と空間の共有」ができた、多くの仲間を大切にしていきたいですね。
by soraneko (2015-06-08 21:48) 

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