ISSドッキングおめでとう「こうのとり」

むかしむかしのアニメやSFだと、2015年といえば、もっと盛簡単に宇宙に行けるようになっていたハズですが、現実は甘くありませんでしたね。
宇宙船やモビルスーツなどが飛び回る世界を、ある意味見慣れた目で見ると、無人の輸送機を宇宙基地までとばしてドッキングさせるのは、「なんだか地味だなぁ」と思ってしまいますが、これが本当に大変なんですよね。

昨今輸送船の事故が続いて、物資が滞っていたISS（国際宇宙ステーション」ですが、まさに「希望」」を乗せた日本の無人輸送船「こうのとり（ＨＴＶ）」が、先ほど無事ISSにドッキングいたしました。

たまたまJAXAのライブ中継があるの知り、初めてライブでの宇宙空間での活動を目にすることができました。
先に書いたとおり、数度の物資輸送に失敗（アメリカの民間ロケットと、ロシア）して、かなりピンチの状態だったそうで、これでひとまず安心できたのではないでしょうか。
とはいえ、民間人が海外旅行に行く程度の資金と「勇気」にて、大気圏外に行けるようになるのは、この調子だと少なくとも自分が生きているうちにはないだろうなぁという感じです。
というのも、この「こうのとり」、モノが運べるのなら人間もというようには行かないそうで、「有人宇宙船」ともなると桁違いのハードルが存在しているということで、残念な話ではあります。

まあ、「宇宙に何を求めて出て行くの？」という話もありますし、お金持ちが金にモノを言わせて興味本位で宇宙に出るという話もあまり感心した話ではないと思っていましたから、宇宙旅行は頭の中の空想で楽しんでいるくらいがちょうど良いのかもしれません。

ともあれ、少ない予算で（JAXAの予算はNASAとは桁が違う）知恵と工夫と勇気で希望をつないでいくJAXAの皆さんの努力は、もっと賞賛されてもいいはずで、これからも我々の希望を宇宙に繋ぐため、頑張っていただきたいと思います。
おめでとうございました。

タグ：NASA ISS こうのとり JAXA

コメント 2

SORANEKOさま

私もこのニュース気にしていた一人です。
BLOGにしていただいて感謝です。　米国とロシアの事故続きで、物資の一部が窮乏し、まさに背水の陣だったようです。
アメリカNASAには、「こうのとり」はISSにドッキングした実績がないし、安全を考えればドッキングはならんという判断で、ロボットアームでつかみ取るというウルトラCでやっと許可が出たというものです。
これを達成するにあたって、JAXAの地上チームと、むろんISSにいる油井さん・彼を指導するスタッフ総出で、このドッキングを純日本で行ったようです。　まさにJAXAの威信をかけてかけたようで、海外の宇宙専門家も息をひそめて、このウルトラCを見守ったようです。

SORANEKOさんがいうように、「ハヤブサ」の件もありますが、「日本の宇宙の技術力」は、もっと称賛されていいと思います。まさにこのBLOGは大きな一票です。　本当におめでとうございます！
by 大型中年 (2015-08-24 20:42) 

大型中年さんへ

そもそも宇宙開発は国家の威信がかかっていたもので、かつては「米ソ冷戦」の宇宙競争が有り、いまは中国（過去の遺産を食いつぶすロシアも）が虎視眈々と宇宙を狙っていますよね。
現代のロケットの基礎技術も「ナチスドイツ」のV号ロケットに遡れますし、「軍事」と切り離せないのが宇宙開発で、故に予算も潤沢に回っていたわけです。

日本の宇宙開発は「非軍事利用」が基本理念（今もそうであると信じたい）であり、規模も他国から比べれば、GNPに不釣り合いなほどの乏しい予算しかありません。
でも携わっている方々の抱いている夢や情熱は、けして他国に引けを取らない素晴らしいものであり、その実績は揺るぎないものであると断言できます。

まあ、国威形容と金儲けの道具であるくだらないオリンピック（おっと問題発言（苦笑））などに数千億円かけるのなら、本当に未来に希望を繋げる宇宙にもっと目を向けるべきだと思います。
子供の夢が、他国の人たちを蹴散らして得られた「ひと握りの勝利者」の栄光というより、無限の大宇宙に明日の人類の希望を見出す方が、素晴らしいのではと思いますがね。

こりゃ「現実主義者」の世迷言にしては、ちとロマンが過ぎました（苦笑）。
by soraneko (2015-08-24 21:33)